2004年にアメリカで公開された映画『ネバーランド』は、ジョニー・デップの出演作品であり、ディズニー映画の『ピーターパン』を完成させるまでの物語を描いた映画です。
本映画は、アカデミー賞の作品賞・脚色賞・主演男優賞など、合計7部門にノミネートされるほどの人気作品です。
この記事では、『ネバーランド』をまだ見ていない人に向けて本作のあらすじや出演キャスト・感想などを紹介していきます。ぜひ読んでみてください。
(トップ画像出典:https://zanzou-movie.com/neverland/)
『ネバーランド』の作品情報
まず最初に『ネバーランド』の作品情報について紹介したいと思います!!
- 製作国:アメリカ、イギリス
- 監督:マーク・フォースター
- 脚本:デヴィッド・マギー
- 原作:アラン・ニー
- 音楽:ヤン・A・P・アチュマレク
- 編集:マット・チェス
『ネバーランド』は、劇作家ジェームズ・マシュー・バリーがピーター・パンのモデルとなる少年との出会い~物語を完成させるまでを描いた、実話をもとにしたヒューマンドラマです。
第77回アカデミー賞では、作品賞・脚色賞、主演であるジョニー・デップに主演男優賞など、合計で7部門にノミネートされています。
『ピーターパン』の作品紹介
前章では、『ネバーランド』は『ピーターパン』を完成させるまで描いた物語ということを紹介しました。ここでは簡単に『ピーターパン』について紹介します。
『ピーターパン』は、1953年にディズニー社によってアニメーション映画となり、ミュージカルとしても上演されています。作品の概要は、以下の通りです。
- 製作国:アメリカ合衆国
- 監督:ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスク、クライド・ジェロニミ
- 脚本:テッドシアーズ、アードマン・ペナー、ビル・ピート、ウィンストン・ヒブラー、ジョー・リナルディ、ミルト・バンタ、ラルフ・ライト、ウィリアム・コトレル
- 音楽:オリバー・ウォレス
- 編集:ドナルド・ハリディ
ここまでは、『ピーターパン』について紹介しました。あなたも、そんな『ピーターパン』ができるまでを描いた『ネバーランド』に興味が出てきたのではないでしょうか。
次からは、そんな『ネバーランド』のあらすじについて紹介していきます。
さてここでは、『ピーターパン』の著作権に関する興味深い話を紹介します。
本来著作権というものは、著作者が死亡したら消滅するはずですが『ピーターパン』は著作者がなくなった後も、著作権が消滅していません!!
この特例は、バリーが生前に作品の許諾料を小児病院に寄付していたことから実現されたそうです。
『ネバーランド』のあらすじ
ロンドンの劇場で、劇作家のジェームズ・バリは新作である『リトル・メアリー』の初日を迎えていました。しかし、観客の反応は芳しくなく、翌日の新聞でも、酷評されてしまいます。
そんな中、ケンジントン公園へ散歩に出かけた際に、ジェームズはディヴィス家の若き未亡人シルヴィアと、4人の息子に会います。しかし、三男であるピーターは父親を失って以来心を閉ざしていました。
そんな一家との交流の中で、心の傷と戦うピーターに、ジェームズは空想で遊ぶこと、物語を書くことを教えます。
ジェームズは、そんな一家との交流を深める中で物語の着想を得て『ピーター・パン』の物語を作り上げます。
『ネバーランド』の主要キャストを紹介!!
さて、前章では『ネバーランド』のあらすじを紹介しました。ここからは、作中に登場してくる主要キャストについて紹介していきます。
ジェームス・マシュー・バリ/演:ジョニー・デップ
ジョニー・デップは、アメリカ合衆国出身の俳優・ミュージシャンで本名をジョン・クリストファー・ジョニー・デップ2世といいます。
14歳の時にはドラッグに手を染めるなど人生のどん底といえる青年時代を送りました。しかし、友人との死別をきっかけに足を洗い16歳の時に高校を中退し、ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせました。
1994年の時に、ニューヨーク市内のホテルで暴れて備品を壊して逮捕されるなど、なかなかすごい経歴を持っています。
本作では、劇作家のジェームズ・マシュー・バリを演じています。
シルヴィア・デイヴィス/演:ケイト・ウィンスレット
ケイト・ウィンスレットは、イングランド・パークシャー州レディング出身の女優です。7度のアカデミー賞ノミネート経験を持つなど、実力派女優として知られています。
また、本作以外にも以下の作品に出演しています。タイタニックは、見たことがある人は多いのではないでしょうか。
- 『ハムレット』
- 『タイタニック』
- 『リトル・チルドレン』
- 『素晴らしきかな、人生』
本作では、デイヴィス家の若き未亡人シルヴィアを演じています。
デュ・モーリエ夫人/演:ジュリー・クリスティ
ジュリー・クリスティは、イギリス出身の女優です。いままでに、アカデミー主演女優賞に4度ノミネートされています。
- 『ダーリング』
- 『赤い影』
- 『天国から来たチャンピオン』
- 『アウィ・フロム・ハー君を想う』
『ネバーランド』の他には、以上のような作品にも出演しています。『アウィ・フロム・ハー君を想う』では演技が高く評価され、第65回ゴールデングローブ賞主演女優賞など、多数の映画賞を受賞しました。
本作では、シルヴィアの母親であるエマ・デュ・モーリエ夫人役を演じています。
メアリー・アンセル・バリ/演:ラダ・ミッチェル
ラダ・ミッチェルは、オーストラリアのメルボリン出身の女優です。
1988年にオーストラリア国内のテレビドラマ『Sugar and Spice』でキャリアをスタートさせました。日本のビデオゲームを原作としたホラー『サイレントヒル』で主演を演じています。
そんなラダ・ミッチェルですが本作では、ジェームスの妻である、メアリー役を演じています。
チャールズ・フローマン/演:ダスティン・ホフマン
ダスティン・ホフマンは、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身の俳優です。
大学卒業後に、自活するために演劇を一時離れ教員の仕事につきましたが、その後1960年にオフ・ブロードウェイで初舞台、1961年にブロードウェイで初舞台を演じました。
2012年に彼が初監督を務めた『カルテット!人生のオペラハウス』が、トロント国際映画祭で上映されています。
本作では、プロデューサーである、チャールズ・フローマンを演じています。
『ネバーランド』の主演であるジョニー・デップの出演作品
先ほどは、作中に登場するキャストについて紹介しました。ここでは、本作の主演であるジョニー・デップの出演作品について説明します。
ジョニー・デップは、本作の他にも以下の作品に出演しています。
- 『チャーリーとチョコレート工場』
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
- 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
今回はその中でも、筆者が特におすすめする『チャーリーとチョコレート工場』について紹介します。
『チャーリーとチョコレート工場』は、5枚の黄金チケットを引き当てた5人の子供たちが、お菓子を製造している完全非公開の工場の中で夢のような不思議な光景を体験していく物語です。
https://www.youtube.com/watch?v=M58xfp1Pu_Y
ジョニー・デップは本作品で、ゴールデングローブ賞にノミネートされています。
『ネバーランド』の気になる感想・口コミを紹介!!
『ネバーランド』を視聴した人たちの感想・口コミなどの評判はどうなっているのでしょうか?ここからは、そんな『ネバーランド』の感想・口コミについて紹介します。
ピーターパンの作者の実体験をもとに造られたそうです♪
これはまさに最近の子供たちにみせたい映画。
想像することは楽しいんだ!大切なんだ!とバリさんに改めて教えられました。
ディズニーのピーターパンのファンなのですが
本作をみてまたアニメのピーターパンをみたくなりました。
ジョニー・デップが出るというので、てっきりピーターパンの実写版(彼はフック船長あたり?笑)だと思って観始めたら、全然違うことに途中で気づいた。
でも、観ることができてとてもよかったと思う。ピーターパンという作品はディズニーのアニメで知っていただけで、原作がどうだったとか、作者がどんな人物でどんな人生を送ったかは全く知らなかったので、新しい目線で作品や登場人物を見ることができるようになった。
原作はいくつかあるようで、読み直したいと思う。
本作を見た後に、『ピーターパン』をまた見たくなったり、『ピーターパン』は知っていたけど『ネバーランド』についてよく知らなかった人でも、新しい目線で楽しむことができたりする作品のようですね。
皆さんもぜひ一度見てみてください。次は、そんな『ネバーランド』の視聴方法について紹介します。
『ネバーランド』の気になる視聴方法について紹介!!
さて、ここまでは『ネバーランド』のあらすじ・キャストなどを紹介してきました。あなたも、そろそろ『ネバーランド』に興味が出てきたのではないでしょうか?
ここでは、そんな人のために『ネバーランド』の視聴方法について紹介していきます。
『ネバーランド』はDVDが、2006年3月28日に発売されています。また、以下のような動画配信サービスでも視聴することができます。
ちなみに、上記の動画配信サービスは31日間無料お試し期間があるのでおすすめです。「この記事を読んで、興味を持った」「DVDをわざわざ買って見るのは・・・」という人は、ぜひ一度見てみてください。
『ネバーランド』の監督を務めるマーク・フォースターとは?
ここでは、『ネバーランド』の監督を務めているマーク・フォースターについて紹介していきます。
マーク・フォースターはドイツ出身で、12歳の時に、フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』を見て熱中したことから、映画監督を目指すことにしたようです。
その後、1990年に20歳で渡米したときに、ニューヨーク大学で3年間映画製作を学びいくつかのドキュメンタリー映画を製作しました。本作の他にも、以下の作品で監督を務めています。
- 『チョコレート』
- 『プーと大人になった僕』
『プーと大人になった僕』は、『くまのプーさん』を初めて実写映画化したことでも有名です。
『ネバーランド』脚本担当のデヴィッド・マギーの他の作品は?
ここでは、『ネバーランド』の脚本を担当しているデヴィット・マギ―について紹介していきます。
デヴィッド・マギーはアメリカ合衆国の脚本家であり、本作『ネバーランド』で、アカデミー脚色賞・ゴールデングローブ脚本賞にノミネートされました。
他には、以下の作品の脚本を担当しており、アカデミー賞を受賞しています。
- 『ぺティグルーさんの運命の1日』
- 『ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日』
『ネバーランド』のまとめ
今回は、『ネバーランド』のストーリー、キャストについて紹介しました。本作は、ジョニー・デップやケイト・ウィンスレット、ダスティン・ホフマンなど有名な役者が出演しています。
また、『チョコレート』の監督を務めたマーク・フォスターが監督を務めていることや、『ピーターパン』を原作としたファンタジー映画であることも注目です。
『ピーターパン』を見たことがある人もそうでない人もぜひ、『ピーターパン』の物語を完成させるまでを描いている『ネバーランド』を一度見てみてください。