期待してサスペンス映画を見た後、こんな悩みを持ったことありませんか?
- 犯人が事件を起こした理由が単純で面白くない!ドキドキ感が無い!
- 予告が面白そうで見たのに、結末を見たらがっかりした!
そこで、映画を劇場で見るのはサスペンスばかりの私が、今まで見た映画で犯人が事件を起こした理由や結末が予想外で印象に残ったものを3つ紹介します!
(トップ画像出典:https://eiga.com/movie/77879/gallery/2/)
2010年代公開のサスペンス映画3選
私が紹介する映画は次の3つです。紹介したい映画がたくさんあるのですが、今回は2010年代に公開された映画に絞りました!
- 凶悪(2013年)
- ミュージアム(2016年)
- 祈りの幕が下りる時(2018年)
「凶悪」は、殺人事件を起こす人間の醜さを描いています。家族の絆で感動したい!という人は「祈りの幕が下りる時」をおすすめですね。ドキドキ感を求める人は、「ミュージアム」です。
おすすめサスペンス映画①:凶悪
茨城県で起きた「上申書殺人事件」について2005年に新潮社が報道した実話を映画化したものです。
映画の概要
- 上映時間:128分
- 年齢制限:15歳以上
- 原作:新潮45編集部編「凶悪 ある死刑囚の告発」
- 主演:山田孝之
- シリーズ:なし
出演俳優
- 山田孝之
- ピエール瀧
- リリー・フランキー
ジャーナリスト役を山田孝之、死刑囚をピエール瀧、事件の首謀者をリリー・フランキーが演じています。
映画「凶悪」ストーリー
取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。
引用:https://eiga.com/movie/77879/
おすすめポイント
フィクションは入っていますが実話を基に作られた映画なので、見た後に本当だと信じられない人が多いと思いますね。私も見終えた後は、作り話だと信じたかったです。
見どころ3つ!
- 藤井が3つの事件を取材する中で見つけた真実
- 須藤はなぜ「先生」に復讐したかったのか?
- 藤井が取材に熱中するあまりに失いかけたもの
メインは藤井が死刑囚の須藤と面会し、事件の真相を追うというストーリー。一方で、認知症の母親の世話を妻に任せっぱなしで、夫婦仲が崩壊しかけるジャーナリストの苦労も見えましたね。
映画への評価
- Amazon:3.5(レビュー268件)
- Yahoo:3.65(レビュー567件)
- 映画.com:3.5(レビュー171件)
サスペンス小説と信じたい本当の事件「上申書殺人事件」
「上申書殺人事件」は、1999年から2000年に茨城県で起きた3つの事件のことを指します。
事件名の由来ですが、死刑囚の元暴力団員が「先生」が首謀者である事件の上申書を提出したことで、発覚したからですね。裁判になったのは、3つの事件の内1つだけでした。
上申書とは、官公庁や警察などに対して法律に基づかない場合の意見や報告などを行ったり、特許庁に対し特許出願を分割する際や商標登録に対し意見したりする場合に用いる文書のことです。
参考:https://www.bizocean.jp/doc/howto/261/
それぞれの事件の殺人方法も驚きですし、お金のためにここまで人は残忍になれるのかと衝撃を受けましたね。
おすすめサスペンス映画②:ミュージアム(2016年)
ヤングマガジンで2013年より連載された巴亮介の作品です。マンガは新装版が出る程のヒット作品です。映画を見るまで原作があることを知りませんでした。(私が元々ホラーが苦手で読まないのもありますが。)
映画の概要
- 上映時間:139分
- 年齢制限:なし
- 原作:巴亮介「ミュージアム」
- 主演:小栗旬
- シリーズ:なし
出演俳優
- 小栗旬
- 尾野真千子
- 野村周平
- 田畑智子
- 松重豊
カエル男を演じた俳優は、最初はえー!?となりました。ヒントは、2000年代にイケメン、爽やかなイメージの役柄を多く演じています。今まで出演したドラマや普段のイメージとは、完全に違うキャラクターでした。
映画「ミュージアム」ストーリー
雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志。犯行現場に残された謎のメモや、見つけられることを前提としたかのような死体から、カエルのマスクを被った犯人像が浮かび上がる。
通称・カエル男と呼ばれるようになった犯人を追い詰めていく沢村だったが、カエル男の仕組んだ残酷な罠にはまり、絶望的な状況に追い込まれてしまう。
引用:https://eiga.com/movie/83640/
原作を読んでみたい!という人は、ヤングマガジンの公式ホームページにも紹介動画がありますので見てください。
おすすめポイント
「ミュージアム」はホラー要素満載ですが、その中でも日常で気づかない家族の大切さを気づかせてくれる部分もあります。
見どころ3つ!
- カエル男を演じている俳優は?カエル男の異常性格、殺人芸術へのこだわり
- 沢村が精神的に追い詰められた中で気づいた家族の大切さ
- 家族を守る沢村とカエル男の心理戦
前半はホラー映画と勘違いする程、ショッキングなシーンが多いです。精神的にグサッときましたね!ホラーが苦手な人は、覚悟してみた方が良いでしょう…。後半は沢村とカエル男のアクションと心理戦が急展開します!
映画への評価
- Amazon:3.0(レビュー294件)
- Yahoo:3.14(レビュー899件)
- 映画.com:3.4(レビュー365件)
おすすめサスペンス映画➂:祈りの幕が下りる時
ガリレオシリーズを書いた東野圭吾の作品。加賀恭一郎シリーズの「新参者」が2010年にドラマ化されました。「麒麟(きりん)の翼」が初めて映画化され、「祈りの幕が下りる時」は2作品目になります。
映画の概要
- 上映時間:119分
- 年齢制限:なし
- 原作:東野圭吾「祈りの幕が下りる時」
- 主演:阿部寛
- シリーズ:TBSドラマ「新参者」他、映画「麒麟(きりん)の翼」
出演俳優
- 阿部寛
- 松嶋菜々子
- 溝端淳平
- 小日向文世
加賀恭一郎を「下町ロケット」や「テルマエ・ロマエ」など人気作品に出演している阿部寛が演じています。犯人役の演出家浅居博美を演じるのは、松嶋菜々子と豪華な対決です!
映画「祈りの幕が下りる時」ストーリー
父との確執、母の失踪など、これまで明かされることがなかった加賀自身の謎が明らかとなる。
東京都葛飾区小菅のアパートで滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見された。
アパートの住人も姿を消し、住人と押谷の接点は見つからず、滋賀県在住の押谷が東京で殺された理由もわからず捜査は難航する。
捜査を進める中で加賀は、押谷が中学の同級生で演出家の浅居博美をたずねて東京にやってきたことを突き止めるが……。引用:https://eiga.com/movie/87354/
加賀恭一郎って誰?!という方は5分にまとめられた動画がありますので、見てください!
おすすめポイント
原作やドラマを見ていなくても、映画のみで十分楽しめます。時々人形町のお菓子が登場して、内容より食べ物に目がいってしまいました。
見どころ3つ!
- 加賀が異動を断って日本橋警察署に居続けた理由
- 加賀が父親との衝突、母親が家出した原因
- タイトル「祈りの幕が下りる時」に込められた意味
加賀は今まで難事件をいくつも解決したことから、異動を打診されていました。しかし、理由を明かさず日本橋署に居続けています。その理由が加賀の過去も含めて明らかになります。
映画への評価
- Amazon:4.0(レビュー280件)
- Yahoo:4.28(レビュー910件)
- 映画.com:3.9(レビュー332件)
3つのサスペンス映画を見たまとめ
サスペンス映画はよく見ますが、この3つの映画は恐ろしかった反面、真相がわかって安心したという複雑な感情がありました。
凶悪
「凶悪」は、言葉に表せないほど事件が悪質だと感じました…。1999年から2000年に起きたため、知らない人も多いでしょう。(私も映画を見て、こんな事件があったのかと知りましたので。)
1人のジャーナリストにより事件の真相が明るみになったことで、2人の首謀者や事件関係者がきちんと裁かれたことは社会への影響が大きかったと思います。
ミュージアム
前半は、事件それぞれがサスペンスではなくて、ホラーじゃん!と思って怖かったですね。ただ、後からカエル男が事件を起こす動機や秘密がわかる過程は、見ながら楽しむことが出来ました。
私はカエル男役は誰か確認しながら見ていましたが、最後のエンディングを見るまでわからなかったです…。それぐらい今まで演じた役柄とは、完全に真逆です。
祈りの幕が下りる時
3つの映画の中で、「祈りの幕が下りる時」はトリックの複雑さで1番でした。関係ないと思っていた証拠やセリフにすべて伏線があるので、事件の真相がわかった時におどろきます。
日本橋という昔ながらの場所でここまでのトリックを考えるのは、東野圭吾しかできないとあらためて感じました。また、映画では日本橋付近の貴重な風景が見られますので、自分でもゆっくり観光したくなりました!
どの映画もコメント欄は賛否両論ありますが、それほど影響力が大きい作品という証拠だと思います。個人的に「凶悪」は、ただの事実を基にしたフィクションではなく、実際に起きた事件として知るべきだと感じました。