「君の名は。」という映画をご存知でしょうか?公開当時(2016年)を生きていたのであれば「誰もが」と言っても過言ではないくらいの方が知っている作品ではないかと思います。
この記事では、そんな映画「君の名は。」のあらすじと大きな見どころを3つ紹介していきます。
世界で最も売れた日本映画、「君の名は。」。これから視聴したいという方は、より作品を楽しむためにも、ぜひ今回の記事を最後まで読んでみてください。
(トップ画像出典:https://images.app.goo.gl/CsZN1GmwKxjE1UBbA)
「君の名は。」のあらすじ
「入れ替わってるーーーーー?!」というセリフが象徴的な「君の名は。」。2人の男女の身体が入れ替わるという設定を中心に、どのように物語が展開していくのでしょうか?
主人公の瀧・三葉はそれぞれ平凡な高校生でしたが、ある日お互いの身体が入れ替わってそれぞれの生活をするという夢を見ます。
ところがそれは実は夢ではなく、2人の身体は本当に入れ替わっていたのでした。はじめのうちは2人とも戸惑いますが徐々に打ち解けあっていき、お互いに異性の生活をなんとか送っていきます。
しかし、ある日を境に突然入れ替わりは発生しなくなります。・・・それには三葉が3年前に体験したある事件がかかわっていました。瀧は入れ替わりの謎を解くために三葉が育った街に出かけるのですが・・・。
「君の名は。」の主要キャラクター
- 瀧(画像左)
本作の主人公。ある日糸守町という小さな町の少女・三葉と身体が入れ替わるという不思議な体験をします。
その入れ替わりというのが、実は1000年に1度地球に接近するというティアマト彗星と関係しており・・・?
- 三葉(みつは・画像右)
本作のもう一人の主人公。糸守町という小さな町で暮らしていますが、田舎の暮らしに退屈しており都会の生活にあこがれる元気な少女です。
本作では「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーい!」というセリフが印象的。「入れ替わり」によって、来世どころか現世で東京のイケメン男子になってしまったときのシーンに注目です。
結局どれだけ売れたのか?
公開当時はまさに社会現象と言えるほど話題になっていた「君の名は。」ですが、結局どれだけ売れたのかはご存知ですか?
世界興行成績は2億8100万ドルに達し、なんと邦画史上歴代1位です。
また、国内の興行成績は250億円ということで、日本国内で公開された映画の中では4位を記録しています。
これほどの爆発的な売り上げを記録した「君の名は。」ですが、一体何がそれほど魅力的なのでしょうか?
「君の名は。」の見どころ①いつの間にかのめり込むストーリー
本作の見どころは、第一に誰にでもわかりやすいストーリーでしょう。男女の入れ替わりが彗星の接近と何かしら関係がある・・・というのは、予告などを見るだけでも予想がつくのではないでしょうか?
実際、作中でも大まかな流れは「入れ替わり」と「彗星」という2つのキーワードを中心に物語が進行していきます。
難解なストーリーに頭を悩ませることなく、気が付いたら映画に没頭していた、なんて状態になれるのがこの映画の楽しみです。
・・・ところが、シンプルでありながら(いい意味で)予想外な展開が後半部分に隠されているようです。
2019年70本目
個人的に、このような展開パターンの作品は大好きです。
公開当時、世間でブームになったのも納得です。また、懐かしい気持ちを何となく思い出すような演出が、とても心地よく感じました。
中身が入れ替わるのは、前情報で知っていましたが、中盤以降の展開は全くの予想外で、特に後半は目が離せませんでした。
またラストが良いですね。
あの終わり方、個人的には最高だと思いました。
「入れ替わり」、「彗星」がかかわるストーリーというのは予告編から想像がつきますが、一体どのような予想外の展開が待ち受けているのでしょうか?ぜひ、本編を観て確かめてみてください。
「君の名は。」の見どころ②製作方法が特殊な音楽
この作品の魅力的なポイントの2つ目は、ずばり音楽です。主題歌の「前前前世」は、あなたも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「前前前世」をはじめ、劇中の音楽は全てRADWIMPSというバンドが手掛けています。
私も大好きなバンドですが、実は新海誠監督も以前からファンだったことを公言しています。
ただ曲が良いだけじゃない
「君の名は。」における音楽は、ただその曲が良いというだけにとどまりません。
映画の製作と劇中曲の製作が同時に行われていたということが、他の映画には中々見られない大きな特徴です。
新海誠監督は「曲を聴いたうえで作りたいシーンがいくつかある」(引用:https://natalie.mu/music/news/182492)と発言していたように、まさに音楽と映像が一体となった作品と言えるでしょう。
ぜひ、作中の展開と音楽の掛け合わせに注目しながら視聴してみてください。
「君の名は。」の見どころ③1度では見切れない作画の作りこみ
新海誠監督の作品は、どれも美麗な作画で作られていることが特徴です。
もちろん作画がきれいなことは観ていただければわかるのですが、「君の名は。」における作画の魅力は、ただきれいなだけではありません。
圧倒的なカット数
「君の名は。」という映画は、カット数がとにかく多いという大きな特徴を持っています。
カットとはつまりシーンが切り替わるタイミングのことですから、カット数が多いということは、何度もめまぐるしく展開が切り替わり続けることを意味します。
度重なるカットの連続で処理しきれないほどの視覚情報を与えられながら、ストーリーはシンプルであるため、気づいたらきれいな映像を楽しんでいたなんて状況に陥るわけです。
- 「君の名は。」(上映時間107分)総カット数:約1650
- 「魔女の宅急便」(上映時間102分)総カット数:1179
- 30分アニメの総カット数目安:250~400
出典:https://webronza.asahi.com/culture/articles/2016121300006.html、
https://dogadata.com/507
「君の名は。」があらゆる年齢層に受け入れられた理由
「君の名は。」は文字通り老若男女を問わず受け入れられた作品ですが、その理由は何なのでしょうか?
「君の名は。」が幅広い年齢層に受け入れられた理由の1つとして、登場キャラクターの年齢層が多彩であることが上げられます。
主人公の2人は高校生でありながら、主要キャラには女子大生やおばあちゃんなど、大人でも共感しやすい人物がそろっています。
また、キャラクターデザインを務めた田中将賀の親しみやすい画風も、多くの人に受け入れられた要因になっているでしょう。
次章で詳しく解説しますが、キャラクターが親しみやすく、感情移入しやすいことはセカイ系の作品において非常に重要なことでもあります。
幅広い年齢に受け入れられただけではなく、セカイ系ジャンルの作品で最も成功した作品として、「君の名は。」は映画史にとって重要な作品になりました。
最も成功したセカイ系映画
「君の名は。」は最も成功したセカイ系映画といっても過言ではありませんが、セカイ系とは一体どのような作品を指すのでしょうか?
セカイ系とは「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」であり、代表作として新海誠のアニメ『ほしのこえ』、高橋しんのマンガ『最終兵器彼女』、秋山瑞人の小説『イリヤの空、UFOの夏』の3作があげられた[7]。
「世界の危機」とは全世界あるいは宇宙規模の最終戦争や、異星人による地球侵攻などを指し、「具体的な中間項を挟むことなく」とは国家や国際機関、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公たちの行為や危機感がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれることを指す[8]。
つまり、若い男女がかける内面の問題が、世界や社会の危機に直結するような物語のことを言います。
「君の名は。」の場合は瀧と三葉の関係が糸守町で起きた、宇宙規模のある壮大な事件にかかわっていました。
セカイ系の作品ではキャラクターの内面を描くため、「君の名は。」のように感情移入しやすいキャラクターデザインやシンプルなストーリーであると、視聴者は物語にのめり込みやすくなります。
「君の名は。」に対する国内外の評価
「君の名は。」は結果的に世界で最も売れた日本映画となりましたが、どのような評価を得ているのでしょうか?
公開された翌年に開かれた第40回日本アカデミー賞では、優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀音楽賞、優秀アニメーション作品賞、話題賞と、なんと5つもの賞を獲得しています。
海外での評価
いわゆるアニメのアカデミー賞と呼ばれるアニー賞では、監督賞、長編インディペンデント作品賞を受賞しました。
アニー賞の作品賞は過去に「トイ・ストーリー」や「千と千尋の神隠し」などが受賞しています。
海外でも評価され、まさにピクサーやジブリに肩を並べようかというレベルの作品と言えるでしょう。
「君の名は。」への映画レビューサイトからの感想
最後に、専門家ではなく我々一般人の評価はどのようなものだったか見ておきましょう。
観終わった後も、あれほど世界観から抜け出せなかったのは初めてでした。観ながらずっと、終わらないで!って思ってた。ファンタジー要素強めなのに、意外と抵抗なかったです。
(かわさきさんの感想)出典:https://filmarks.com/movies/65931
好みではないけど非常によくできた物語。見る前に「どうせ入れ替わった男女のかったるい恋愛ものでしょ」という予想ができ、それを華麗に裏切り、途中から手に汗握る展開に目が離せなくなる。ヒットした理由がよくわかる。
(じょなさんさんの感想)出典:https://filmarks.com/movies/65931
2019年70本目
個人的に、このような展開パターンの作品は大好きです。
公開当時、世間でブームになったのも納得です。また、懐かしい気持ちを何となく思い出すような演出が、とても心地よく感じました。
中身が入れ替わるのは、前情報で知っていましたが、中盤以降の展開は全くの予想外で、特に後半は目が離せませんでした。
またラストが良いですね。
あの終わり方、個人的には最高だと思いました。
(おいさんさんの感想)出典:https://filmarks.com/movies/65931
ストーリーについて何となく大まかな流れは想像ついていたけれど、後半で予想外の展開があったという感想が見られますね。
たしかに本編を観なくても予告編や周りの感想だけでもストーリーについて大体の想像はつきますが、やはり本編を観なければ味わえない楽しみがあるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では世界で最も売れた日本映画「君の名は。」の魅力を解説してきました。
海外ではピクサーやジブリと肩を並べて評されるほどの「君の名は。」。確実に映画史に名を残す名作の魅力を、ぜひ体感してみてください。
もし今回の記事をきっかけに「君の名は。」を観たという方がいらっしゃったら、コメントなどいただけると幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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