あなたは、あの名探偵シャーロック・ホームズが大活躍する映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』をご存知でしょうか?
本作では世界的に有名な名探偵、シャーロック・ホームズが女装したり、相棒のワトソンが銃を何種類も使いこなしたりと、原作を知っている人からすると想像できないような展開を楽しめます。
今回はそんな『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』のキャストやあらすじといった基本情報から、作品が放つ魅力などを徹底紹介します。
あなたも、映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』を観たら、きっと名コンビの新しい魅力に引き込まれることでしょう。この作品について詳しく知りたい方は、どうぞ最後まで読んでみてください!
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の概要
- 公開:2012年
- 上映時間:129分
- シリーズ:『シャーロック・ホームズ』
- 原作:アーサー・コナン・ドイル『最後の事件』
- 主演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ
コナン・ドイル原作の『シャーロック・ホームズ』シリーズを基にアレンジされています。『最後の事件』を含めて、いままでに何度もドラマ化や映画化されている作品ですね。
主演はマーベルの『アイアンマン』で有名なロバート・ダウニー・Jrです。妻のスーザン・ダウニーが第1弾から制作スタッフで参加しています。
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』出演キャスト
ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ 役)
父親のロバート・ダウニー監督の作品でデビュー。過去に薬物で逮捕されましたが、薬物依存から立ち直り、2008年公開『アイアンマン』で大ヒットしました。その後主にマーベルシリーズで活躍中。
ジュード・ロウ(ワトソン 役)
ミュージカルや映画、ドラマで活躍。ハリーポッターシリーズの『ファンタスティック・ビースト』でダンブルドアを演じています。2019年公開の『キャプテン・マーベル』にも出演しました。
ジャレッド・ハリス(モリアーティ教授 役)
父親はアイルランドの俳優リチャード・ハリスで、ハリーポッターの第1、2作でダンブルドアを演じました。ジャレッドは『バイオハザード』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などヒット作品に出演。
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』のストーリー
ヨーロッパ各地で連続爆破事件が発生し、フランスとドイツの関係が悪化。シャーロック・ホームズは、未解決事件を追う中で爆破事件に巻き込まれそうになりますが、間一髪で防ぎます。
謎の爆破事件も、世界各地で起きている未解決事件もすべては黒幕がいました。モリアーティ教授です。ホームズは、黒幕を頭脳明晰な数学者であるモリアーティ教授と断定し、彼の犯罪を阻止すべく調査をします。
ホームズはワトソンに最後の事件解決の協力を依頼します。爆破事件の手がかりを頼りに、ホームズは占い師シムザを訪ねました。
シムザの兄とモリアーティ教授のつながりを調査する最中、シムザが何者かに襲われます。シムザの兄は何者なのか、そしてモリアーティ教授の陰謀は一体?ヨーロッパ全土を巻き込む事件に、名コンビが挑みます。
映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』と原作の違い
映画はコナン・ドイルの『最後の事件』を基に作成されています。私は、過去に原作を読んだことがありますが、映画を見た後もう一度読み直してみました。
映画版の設定①:ヨーロッパ全土を巻き込んだ対決
原作では、ホームズとモリアーティ教授率いる犯罪組織の対決が中心です。しかし、映画ではヨーロッパ政府を巻き込んだ事件として描かれ、ホームズとモリアーティ教授個人の対決が強調されています。
原作ではおなじみのレストレード警部は、ホームズの種明かしシーンしか登場していません。警部とホームズの掛け合いがないのは、寂しかったですね。
映画版の設定②:モリアーティ教授がイギリス首相の友人
原作では、モリアーティ教授は数学者として成功する一方で、犯罪に加担したというウワサが広まり職を追われてしまいます。
その後、表では教員、裏では犯罪組織のリーダーとして暗躍。しかし、映画では現役の大学教授、首相の友人として登場し、和平会議では顧問として参加しています。
映画版の魅力③:ホームズの兄マイクロフトの登場
ホームズの兄マイクロフトは、原作でホームズをサポートする役で登場します。表向きは下級役人ですが、裏ではイギリス政府の施策を管理する役割です。
『最後の事件』では目立った登場はしていません。しかし、映画ではたびたびホームズたちを助ける重要な役割を担います。
- ワトソン夫妻がモリアーティ教授の刺客から狙われた時、ワトソン婦人を安全な場所へ避難させる
- 政府首相が集まる和平会議にホームズたちが参加できるよう手配する
ホームズは兄を“国の雑用係”で、「イギリス政府と他国の外交をつなぐ男」と述べています。
ロバート・ダウニー・Jr版ホームズの魅力
シャーロック・ホームズは、推理力や観察力の高さが魅力です。ヴァイオリン、ボクシング、化学実験が趣味など多才な一面もあります。私が原作をいくつか読んで、ホームズに持っていた印象は、次の3つでした。
- 観察力はすごいが変人
- 細見で高身長
- 自分の推理をよく話す
映画版のホームズでは原作のイメージを残したまま、次の3点が新しい魅力だと感じました。
- 格闘シーンで相手の動作を予測し再現する“ホームズビジョン”
- 捜査の証拠を集めるために、何でもするフットワークの軽さ(特に変装)
- ケガを負ってもピンチになっても、冷静に証拠を押さえるタフさ
面白かったのは、ワトソン夫妻の新婚旅行の時に、敵から夫妻を守るため女装して列車に乗り込んだシーンです。
ホームズはその他にもワトソンの結婚を祝いながらも寂しい表情をするという、ちょっと子どもっぽい部分も見せてますね。
ジュード・ロウ版ワトソンの魅力
映画版のワトソンは従軍経験、医者、作家の肩書は原作と同じです。私が原作のワトソンに抱いていたイメージは次の3つでした。
- 医者や作家としての教養はある“常識人”だが、ホームズほどの観察力や推理力はない
- ホームズの推理を聞いていることが多く、あまりアクティブではない
- 何かあっても感情的にならない
しかし、ジュード・ロウ版のワトソンは私の印象とは、かなり異なるものでした。
- ギャンブル大好き
- ホームズの暗号を読み解き、状況を察してピンチを救う能力
- ハプニングが起きると感情的になる
ワトソンが殴り合いをしたり、何種類もの銃を使いこなすイメージがありませんでした。映画ではアクションシーンが多いため、原作のイメージとずれるのは当然かもしれません。
また、個人的にモリアーティ教授の刺客からワトソン夫妻が狙われた時、ホームズが婦人を川に突き落とした時の激怒シーンは驚きました。
“犯罪界のナポレオン” モリアーティ教授の犯罪
原作『最後の事件』で登場する宿敵モリアーティ教授ですが、頭脳を犯罪に利用する賢さと冷酷さが映画では強調されています。
彼は大学で教鞭をとる一方で、犯罪組織を束ねるリーダーとして次のような恐ろしい一面も持っています。
- 犯罪をするときは部下に指示して自分の証拠は残さない、計画が失敗したら部下に殺害させる
- 暗殺の隠ぺいに政府の要人も巻き込む
- 莫大な財産を使い、武器製造会社を支配下に置いて、戦争で経済を操ろうと計画
犯罪者なのに、首相の友人として和平交渉の会議に顧問で呼ばれています。彼はさらに拳法家でもありました。そのため部下がいない時でも1人で敵を倒せる、文武両道を備えた人物です。
ホームズがライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と対決した時に、ホームズビジョンで予測しても「確実に負ける」と結論をつけたほどでした。
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の評価・コメント
- Amazon:4.2
- Yahoo!:3.62
- 映画.com:3.6
主要な3サイトの評価は星5つの内、3.6以上と高評価です。第1弾が大ヒットし、第2弾も引き続き鑑賞する人が多かったため評価が高いです。
コメントに「ホームズの推理場面が少ない」「アクションシーンが多すぎてミステリーではない」など原作のイメージを大切にしたい人もいるようです。
私は、第1弾も視聴しましたが、原作のイメージは壊さずにホームズビジョンやアクションの要素が入ったため、スピード感のある面白い作品だと感じました。
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』視聴方法
Amazonではプライム会員の登録が必要になりますが、無料で視聴が出来ます。また、第1弾の『シャーロック・ホームズ』も視聴もできますので、前作の内容を知りたい方はぜひ視聴をおすすめします。
- 公開:2009年
- 上映時間:128分
- 主演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ
第1弾はオリジナルのストーリーですので原作はありません。しかし『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』同様アクションシーンが多いので、ハラハラする展開が楽しめます!
『シャーロック・ホームズ』の第3弾が2020年に公開!
映画『シャーロック・ホームズ』シリーズは、2012年以降続編が作られていませんでした。
しかし、ロバート・ダウニー・Jrのツイートがきっかけで、2020年12月25日に新作となる第3弾が公開される予定になっていることが判明しました!
(参考:https://www.cinematoday.jp/news/N0103186)
どの話が採用されるか不明ですが、私は『空き家の冒険』が有力と考えています。2人の再会はどのように描かれるのでしょうか?息のあったアクションシーンが再び観られると思うと楽しみですね!
第3弾公開まで時間はあります!名コンビの活躍を、本でも体験してはいかがでしょうか?原作は長編が4作、短編が56作あります。
どの話もおすすめですが、私が読んだ中で特に「面白い!」と思った話を3つ紹介します!
- バスカヴィル家の犬(長編)
- グロリア・スコット号(短編)
- 6つのナポレオン(短編)
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この3作品はどれも意外な結末が待っています。一度読み始めたら止まらなくなり、他の話も読んでみたくなること間違いありません!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んで『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』や関連作品に興味が湧いた方は、ぜひその世界観を体験してみてくださいね!