『007』シリーズ作品の中でも異色の作品である『女王陛下の007』について紹介していきます。
この記事を読めば、”なぜ『007』シリーズ作品の中でも異色なのか”が分かり、とてもワクワクした気分で今作を楽しめますよ。
さらに『女王陛下の007』を”タダ”で観られる動画サイトも紹介していくので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/2DvwwNoQMcI)
『女王陛下の007』って、どんな映画?
まずは、シリーズでも異色の作品である『女王陛下の007』の情報を紹介していきます。
- 公開年:1969年
- 監督:ピーター・ハント
- 主演:ジョージ・レーゼンビー
- ジャンル:スパイアクション映画
- 前作:『007は二度死ぬ』
- 次作:『007 ダイヤモンドは永遠に』
『女王陛下の007』は、ジョージ・レーゼンビーさんが演じる”2代目ジェームズ・ボンド”が活躍した、唯一の作品ですね。前作までと次作からは別のボンドが活躍しています。
前作『007は二度死ぬ』までは”初代ジェームズ・ボンド”を演じたショーン・コネリーさん、そして次作『007 ダイヤモンドは永遠に』でもショーン・コネリーさんがボンドを演じました。
【簡単に紹介!】『女王陛下の007』のストーリー
ここで『女王陛下の007』のストーリーを、簡単に紹介していきます。
ジェームズ・ボンドの宿敵:ブロフェルドを捕らえる作戦を実行中、ボンドはポルトガルで、大胆な行動力をもつ美女:トレーシーと知り合いました。
そんな彼女を見たボンドは、だんだんと興味をもち始めますが、実は犯罪組織のボス:ドラコの一人娘だったトレーシー。そしてトレーシーは偽名で、本名がテレサであることも判明します。
テレサの将来を心配するドラコは、ボンドとテレサと結婚させようとします。このチャンスを使い、ボンドはブロフェルドの情報を得ようとしますが、いつしかテレサに心から惹かれていく…というストーリーですね。
【メインは3人!】『女王陛下の007』のキャストを紹介!
『女王陛下の007』で活躍する3人のメインキャストを紹介していきます。
ジェームズ・ボンド(演:ジョージ・レーゼンビー)
『007』シリーズの主人公にして、イギリス諜報部(MI6)に所属するスパイなのが、ジェームズ・ボンドです。
演じるのは、この一作だけでボンド役を卒業したジョージ・レーゼンビーさんですね。
今作のボンドは前作までとは違い、心から1人の女性を愛するボンドになっています。
テレサ(演:ダイアナ・リグ)
今作のボンドガールで、犯罪組織のボスの一人娘なのがテレサです。最初はトレーシーという偽名を使っていました。
演じているのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でオレナ・タイレルも演じていた名女優:ダイアナ・リグさんです。
今作では”ボンドを心から惚れされた唯一の女性”であるテレサをめぐり、ストーリーが大きく進んでいきますよ。
ブロフェルド(演:テリー・サラバス)
そして、宿敵としてジェームズ・ボンドの前に立ちはだかるのがブロフェルドです。
演じているのは、ボウズ頭と特徴のある声が持ち味の俳優:ドナルド・プレザンスさんですね。
ブロフェルドは世界征服を狙う悪の天才であり、世界規模の犯罪組織スペクターのボスです。
異色の作品である理由1:ボンドが”本当の結婚”をした
『女王陛下の007』が『007』シリーズの中でも、”異色の作品”である理由を紹介します。その理由とは「今作はボンドが女性を心から愛して結婚した唯一の作品」という事です。
前作『007は二度死ぬ』では、ミッションを遂行するために偽装結婚をしていましたが、今作ではテレサと本当の結婚をしました。
女好きですが心から惚れることは無かったボンドが、唯一惚れた女性と結婚するハッピーなストーリーになっています。
しかしボンドと結婚したことによって、テレサは命を狙われるようになってしまいました。果たしてボンドは、心から愛する妻のテレサを、守りきれるのでしょうか。
異色の作品である理由2:タイトルが現実になった唯一の作品
そして、今作が”異色の作品”である2つ目の理由が「唯一タイトルが現実になった作品」という事です。つまり『女王陛下の007』というシチュエーションが、現実になりました。
2012年のロンドンオリンピック開会式で、イギリスの女王:エリザベス2世はジェームズ・ボンドに守られながら、ヘリコプターでオリンピックの会場上空まで移動します。
そしてユニオンジャックのパラシュートで地上に降りたち、オリンピック・スタジアムに姿を表すという「サプライズ演出」がなされました。
この演出のために作られた『幸福と栄光を』という映画の中で、エリザベス2世のプライベートルームをジェームズ・ボンドが訪れるシーンがあります。そのシーンには、エリザベス2世本人が出演しました。
エリザベス2世が在位して60年、そして『007』シリーズ50周年である2012年に、ジェームズ・ボンドとエリザベス2世が共演して『女王陛下の007』というシチュエーションが現実になりましたよ。
”初代”と比較され続けた”2代目ジェームズ・ボンド”
今でも「”初代”が歴代最高のボンドだ」と言う人がいるほど、”初代ジェームズ・ボンド”のショーン・コネリーさんは、ハマり役でした。
そんなコネリーさんからボンド役を受け継いだジョージ・レーゼンビーさんは、今作の撮影中からコネリーさんと比較されることが多かったそうです。
そんな状況を象徴するセリフとして、今作のオープニングでの格闘シーン後にレーゼンビーさんが『前の奴にはこんなことは無かったのに』と言うセリフを言っています。
このセリフは、評価の高いコネリーさんを皮肉ったものだと言われています。ちなみに日本語吹替えや字幕では、『こんなことは初めてだ。』と訳されていますよ。
『女王陛下の007』に対する評価と、興行収入ランキング
『女王陛下の007』が公開された当時は「ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリー」のイメージが非常に強く、レーゼンビーさんはこのイメージを覆せませんでした。
今作を撮影している時、まだ新人俳優だったレーゼンビーさんの演技が高く評価されなかったのも、覆せなかった一因ですね。
しかし”ボンドの結婚”というストーリーと、たった一作だけのボンドという珍しさも相まって、2020年10月現在では『007』シリーズ作品の中でも高く評価されるようになりました。
今作は、公開された1969年の世界興行収入ランキングで、第2位を記録しています。興行収入は8,200万ドル(86億円)と、当時では破格の金額になっていますね。
『女王陛下の007』を観た人のレビューを紹介!
ここで『女王陛下の007』を観た人のレビューを紹介していきます。
最初で最後のジョージ・レーゼンビーが主演。ショーン・コネリー程の色気は出せなかったが、個人的には決して悪くなかった。
宿敵ブロフェルドの研究所の場所は、細かく突っ込みは入れないとして(笑)
お約束の潜入や時間制限ミッション、チェイスのハラハラさせるシーンも多く、後半はしっかり畳み掛けるストーリーも良い。
雪山ならではのブロフェルドとの戦いは必見。
引用:https://eiga.com/movie/46182/review/02411698/
いやあ、なめてました。ジョージ・レゼンビー。
だって一本でショーン・コネリーに戻っちゃうんだから面白くないのかと思うじゃん。それが全くいい誤算だった。
ムービープラスの007特集がなかったら、これを全部見ようと決めなかったら見ることがなかったかもしれない。
25本のうち24本目に見たんだけど、いろいろな意味で他のシリーズと違うところがある、らしいけどらしくない007、見て良かった。
あまり同じ映画を二度見ることはないんだけど、いつかまた見るような気がする一本だった。
引用:https://eiga.com/movie/46182/review/02391522/
「”初代ジェームズ・ボンド”ショーン・コネリーに負けていない」や「他の『007』シリーズとは違う面白さ」といった、今作だけの魅力にハマる人がスゴく多いです。
公開当時こそ「ショーン・コネリーじゃない」という理由から、”面白くない”という先入観を持たれていたかも知れません。
しかしそんな先入観を持たずに今作を観れば、今作が非常に魅力あふれる一作だと、よく分かりますよ。
あなたも”異色の『007』作品”と言える『女王陛下の007』を、ぜひ楽しんでくださいね!
”タダ”で『女王陛下の007』を観られる動画サイト!
それでは『女王陛下の007』を”タダ”で観られる動画サイトを紹介していきます。
ここで紹介する動画サイトは大手の動画サイトなので、安心して観てくださいね。
VideoMarketに登録すれば無料で観られるのですが、「登録初月無料」となっています。月末に登録すると次の日から月額料金がかかってしまうので、注意してくださいね。
そして、VideoMarketでは字幕と吹き替えの両方を観られます。ぜひ今すぐ登録して『女王陛下の007』を楽しんでくださいね!
『女王陛下の007』についての情報まとめ
『007』シリーズの中でも異色の作品『女王陛下の007』について紹介しました。
”今作でしか観られないジェームズ・ボンド”や”ジェームズ・ボンドが唯一、本当に結婚した”など、『007』シリーズを通しても非常に珍しい要素が、たくさん入っていましたね。
普段は女性と遊ぶだけのボンドが、心から愛している女性にはどんな態度やセリフを言うのかを楽しめるのも、今作だけです。
そして『007』シリーズ作品の中でも、唯一現実のモノとなった『女王陛下の007』。そんな今作を、ぜひあなた自身の目で楽しんでくださいね!