海外映画(アクション)

【ネタバレあり】『007慰めの報酬』興奮アクションシーン3つ紹介

『007』『ジェームズ・ボンド』…誰でも単語くらいは1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

『007 シリーズ』は2019年8月現在でシリーズ作品数は24本にも上り、2020年には新作『007 ボンド25』の公開も予定されている超人気スパイアクション映画です。

今回はその中でも2008年に公開された映画『007 慰めの報酬』の興奮必至な3つのアクションシーンを、ネタバレありで紹介していきます!

(トップ画像出典:https://www.amazon.co.jp/007-%E6%85%B0%E3%82%81%E3%81%AE%E5%A0%B1%E9%85%AC-DVD-%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B0/dp/B009CUS7VI)

そもそも『007 シリーズ』を知らない人へ

映画『007 シリーズ』はイギリスの作家イアン・フレミングが1953〜1965年にかけて発表したスパイ小説『ジェームズ・ボンド』を原作にした作品です。

『ジェームズ・ボンド』は作品に一貫して登場する主人公の名前で、スパイ任務遂行中のコードネームに『007(ダブル・オー・セブン)』を使用しています。

1964年に原作者のフレミングが亡くなってからも作品の人気は衰えず、多くの作家が『007 シリーズ』の続きや派生作品・短編・パロディなどを発表しました。

ちなみに映画の第1作目は1962年公開の『007 ドクター・ノオ』で、今回紹介する『007 慰めの報酬』はシリーズ22作目にあたります。

『007 慰めの報酬』の概要

映画の概要
  • 公開日:2008年10月31日(イギリス)/2008年11月7日(アメリカ)/2009年1月24日(日本)
  • 主演:ダニエル・クレイグ
  • 監督:マーク・フォースター
  • 脚本:ジョシュア・ゼトゥマー/ポール・ハギス/ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド
  • 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
  • ジャンル:スパイアクション
  • 上映時間:106分

『007 慰めの報酬』は2006年公開の、前作『007 カジノ・ロワイヤル』からの直接的な続編となっていて、直接的な続編となるのは2008年当時までの『007 シリーズ』では初めてのことでした。

カジノ・ロワイヤルまでに20作品が出ていますが、全て独立した物語で一貫性はなかったのです。慰めの報酬を見る前に、カジノ・ロワイヤルを先に観ておかないと話が理解し辛いかもしれません。

『007 慰めの報酬』のストーリー

ストーリー

前作『007 カジノ・ロワイヤル』で死亡したジェームズ・ボンド最愛の女性、ヴェスパー。ボンドは彼女を操っていた男、ミスター・ホワイトとその背後にいる組織を追っていました。

数々の刺客がジェームズ・ボンドに襲いかかる中、カミーユという女性が彼の前に現れます。勘違いや成り行きはありつつも『復讐』という目的が一致した2人は、行動を共にすることになりました。

しかし任務と復讐を混同したジェームズ・ボンドに、彼の上司であるMは任務遂行役を剥奪する裁定を降すのです。

『007 慰めの報酬』の登場人物を紹介

『007 慰めの報酬』のメインキャスト5名を紹介します。『007 シリーズ』は1960年代から続く歴史ある作品なので、主要キャラクターは代々受け継がれています。

ジェームズ・ボンド (演:ダニエル・クレイグ)

ダニエル・クレイグは2006年公開の前作『007 カジノ・ロワイヤル』から担当することになった6代目ジェームズ・ボンド。

2020年に公開予定の『007 ボンド25』でもジェームズ・ボンドを演じることになっており、そうなった場合は歴代ジェームズ・ボンドの中で最長の担当期間となります。

カミーユ (演:オルガ・キュリレンコ)

本作のヒロイン。幼い頃に家族を殺害された上、家を放火された辛い過去を持ち、犯人に復讐することを誓って生きてきました。

演じたのはウクライナ出身の女優、オルガ・キュリレンコ。16歳からファッションモデルとして活躍し、主な出演作品に『オブリビオン(2013)』『スターリンの葬送狂騒曲(2017)』などがあります。

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ドミニク・グリーン (演:マチュー・アマルリック)

フランス人の実業家で、慈善事業組織『グリーン・プラネット』の代表者。しかしそれは表の顔で、裏では自分の利権の為ならどんな要人でも利用し、始末する冷酷な男です。

演じたのは『キングス&クイーン(2004)』『潜水服は蝶の夢を見る(2007)』などのフランス映画で活躍した俳優兼映画監督のマチュー・アマルリック。

メドラーノ将軍 (演:ホアキン・コシオ)

ボリビアを独裁政権で支配していた軍人で、ドミニク・グリーンと交渉して砂漠の土地を売り渡しました。カミーユの目の前で家族を惨殺した張本人でもあります。

そんな極悪人を演じた俳優はメキシコ出身のホアキン・コシオ。『野蛮なやつら/SAVAGES(2012)』『ランボー5/ラスト・ブラッド(2019)』などに出演しています。

M (演:ジュディ・デンチ)

ジェームズ・ボンドが所属する組織『イギリス情報局秘密情報部(MI6)』の局長。毅然とした態度で冷静に各部署に指示を飛ばす頼れる上司です。

Mも昔の作品から登場するキャラクターであり、演じたジュディ・デンチは3代目となります。彼女はイギリスが誇る大御所女優で、ヴィクトリア女王を2度演じたことがあります。

次の項目から『007 慰めの報酬』で大興奮間違いなしのアクションシーン3つを紹介していきますよ!

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『007 慰めの報酬』興奮アクションシーン①街中で大暴れ

前作『007 カジノ・ロワイヤル』のラストシーン直後から始まる本映画は、いきなり激しいカーチェイスシーンが繰り広げられます。

ジェームズ・ボンドが運転する車のトランクには、前作で死亡した恋人ヴェスパーの手がかりを握る男、ミスター・ホワイトがいました。

MI6の所有地まで車で来たボンド。ホワイトの身柄をMに渡し、尋問しているとMI6の捜査員のフリをしていたホワイトの仲間が彼を助ける為に銃を乱射し、その場から逃げ出します。

ボンドは裏切り者の捜査員を追ってイタリアの街・シエナを駆け巡ります。屋根伝いに駆け周り、高い建物の頂上付近で落ちないように戦闘するヒリヒリした場面が1つめの興奮シーンです。

『007 慰めの報酬』興奮アクションシーン②襲われた輸送機

ドミニク・グリーンが所有しているボリビアの土地を調査にきたジェームズ・ボンドは『不毛の地』と呼ばれる場所を探す為に輸送機を借ります。

上空から『不毛の地』を探索している時、戦闘機とヘリコプターが襲い掛かります。対抗するボンドでしたが、エンジンが壊れた事からカミーユにパラシュートを装着させ、墜落間近の輸送機から脱出。

2人は猛スピードで落下し、地面に叩きつけられるギリギリのところでパラシュートが開き難を逃れるのでした。

カミーユはまだ良いですがボンドはパラシュートなしで落ちてますからね。襲われているところからパラシュートが開くところまで手に汗握りっぱなしのこの場面が2つめの興奮シーンです。

『007 慰めの報酬』興奮アクションシーン③燃え盛るホテル

メドラーノ将軍とドミニク・グリーンが交渉しているホテルの場所を突き止めたジェームズ・ボンドは正面から特攻を仕掛けます。

メドラーノ将軍の部下と交戦中、ボンドはホテル内にあったガス管を爆発させ、やがてその炎はホテル全体を包み込むのでした。

スローモーションやカメラワークを効果的に使って豪華なホテルが燃え盛っていく様子や、極限状態の中でつけるグリーンやメドラーノとの決着など、見た目にも演出的にも『熱い』シチュエーションです。

ということでスパイ映画のオチとしてお約束な『炎・爆発』を贅沢にホテル全体に施したド派手なこの場面3つめの興奮シーンとして取り上げます。

『007 慰めの報酬』の評価・感想

アメリカの映画評論サイトのRotten Tomatoesでは支持率65%(前作94%)、Metacriticでは100点満点中58点(前作は81点)といずれも前作を下回る結果となってしまっています。

Filmarksでは3.6、Yahoo!映画では3.4、映画.comでは3.4(いずれも最大5)と、長期シリーズ作品にしては月並みな評価。

実際に映画を見た人の感想も一部掲載します。参考にしてみましょう。

前作より一層ハードさを増した
大変に素晴らしいスパイアクション映画だし、ダニエル・クレイグも素晴らしい
シナリオも良く出来ている
アクションだって007映画伝統のボートアクションも出てくる
けれども007映画に求める爽快感は得られない
そこが残念な点になる
見終わった後の爽快感を求めて007の映画を観に来た客はおいてけぼりになるのだ

(引用:https://eiga.com/movie/53186/review/)

作品の出来は非常に良く出来ています。かなりの傑作と言っても過言ではありません。
惜しいのは、余りに「多くの要素」を詰め込んだ怒涛の展開とアクションが本来のテーマを少し曖昧にしてしまっているところ。
欲を言うと、もう少しテンポにメリハリを付けて欲しかった。

(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/330798/review/64/?c=1&sort=mrf)

復讐に燃えるボンド、その姿は前作よりもカッコよかった。
今回は参考人物を次々に殺してしまううっかり屋さんだったけど、それでも最後は自力で解決。共に闘える仲間がいない分、ボンドの負担が大きい。

カーチェイス、アクションは申し分なかったですが、似たような作品に比べて各登場人物の目的、ポジションが分かりづらいのが難点でした。この人は何がしたいんだ?みたいなのが多かった…重要な目的とかをサラッと話してる。自分の理解力が無いだけかな。

(引用:https://filmarks.com/movies/38179)

感想を読んだところ、アクションシーンやシナリオは好評なようですが、キャラクターの掘り下げが足りなかったり、爽快感不足、テンポのメリハリのなさが評価を下げた要因となっているようです。

この映画を観た筆者の感想

やはり特筆すべきはあちこちで繰り広げられるアクションシーンですね。街で、船上で、空で画面狭しと暴れまわるジェームズ・ボンドはめちゃくちゃカッコ良いです。

欠点としては『カジノ・ロワイヤル』を見た前提で話が進むので全体的に説明不足が目立ち、各キャラの関係性を把握するのに時間がかかってしまうところですね。

それと字幕の場合セリフに『含み』を持たせた会話が多く、字幕だけ追っていると理解が追いつかなくなるので、視聴する時は『吹き替え』で観た方がストレス少なめに楽しめますよ。

『007 慰めの報酬』のまとめ

『007 慰めの報酬』は2019年8月現在、インターネットでは『amazon prime video』のみで配信されているようで、それ以外の方法ではお店でレンタルするしかありません。

それならいっそ前作の『カジノ・ロワイヤル』と合わせて借りて、007ワールドにどっぷり使っちゃいましょう。連続で見た方が話も理解しやすいですしね。

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が『007 シリーズ』『007 慰めの報酬』を視聴するきっかけになれば嬉しいです。

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