2010年に公開された映画『THE LAST MESSAGE 海猿』は大人気作品『海猿シリーズ』の3本目にあたる映画です。
今回は『THE LAST MESSAGE 海猿』を観たことがない方の為に、『海猿シリーズ』の基本からこの映画のあらすじ・キャスト・見所などを紹介していきます!
(トップ画像出典:http://xn--q9jb1h220qg2t.com/?p=2153)
『海猿シリーズ』とは?
『海猿シリーズ』の原作は佐藤秀峰氏が執筆した漫画で、週刊ヤングサンデーにて1999〜2001年まで連載されていた同名の作品です。
連載終了してから一年後の2002年、NHKで初めて実写ドラマが製作されました。そして2004年にNHK版と出演陣やシナリオを変更して映画化。
この映画が大ヒットを記録し、フジテレビ系列で映画のキャストを引き継いで連続ドラマ化されたり、映画も全4本製作されるなど、2000年代を代表する作品となっています。
今回紹介する『THE LAST MESSAGE 海猿』はシリーズ3本目の映画となります。
『THE LAST MESSAGE 海猿』の概要
- 公開日:2010年9月18日
- 主演:伊藤英明
- 監督:羽住英一郎
- 脚本:福田靖
- 製作:ROBOT
- 配給:東宝
- 上映時間:129分
前項目では「シリーズ3本目の映画」と説明しましたが、この『海猿シリーズ』は映画化→ドラマ化→ドラマの続編になる映画2本目→さらにその続編映画3本目という流れになっています。
ちょっとややこしいですが、つまり『THE LAST MESSAGE 海猿』は実際にはシリーズ4作目の作品ということになります。
ちなみにこの作品は日本で初めて3D(立体視)を導入した映画でもあります。初めから3Dで撮影するのではなく、2Dの映像を3Dっぽく変換するという手法がとられました。
『THE LAST MESSAGE 海猿』のあらすじ
2010年9月、大型台風が接近する中、福岡沖に国家プロジェクトとして建設された天然ガス採掘プラント施設「レガリア」(REGALIA)で火災が発生した。仙崎は吉岡と「レガリア」設計主任の桜木とともに現場へ向かうが、救助作業中に爆発が起こり、仙崎や桜木たちは施設内に取り残されてしまう。ヘリも船も近づけない中、仙崎は知り合ったばかりの機動救難士・服部とバディを組み、全員で無事帰還する方法を探る。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E7%8C%BF#%E6%98%A0%E7%94%BB3%E4%BD%9C%E7%9B%AE)
次の項目では、本映画でキーとなる施設『レガリア』内に取り残されてしまった5名の登場人物を紹介します。
レガリアに取り残された人々
仙崎大輔 (演:伊藤英明)
主人公の海上保安官。機動救難士として、命が助けを求めているならどんな危険な場所にだって恐れず向かっていきます。事故で現場に向かった日は結婚3周年記念日でした。
仙崎大輔を演じたのは『海猿シリーズ』を代表作としている俳優の伊藤英明。
『海猿シリーズ』の影響か爽やかな好青年という役が多かったですが、近年ではハードボイルドな警察官やサイコパスなど幅広い役柄にチャレンジしています。
桜木浩一郎 (演:加藤雅也)
『レガリア』の設計主任で、ガス爆発を起こす危険がある施設の機能を止めるために現場に来ました。『レガリア』は想い入れの強い施設で、施設を守ろうとするあまりに冷酷な発言をしてしまいます。
桜木を演じた俳優、加藤雅也はハリウッドを目指していたこともある俳優で、代表作に『帝都大戦』『アンフェアシリーズ』『テラフォーマーズ』などがあります。
西沢夏 (演:吹石一恵)
『レガリア』に常駐していた医者で、施設作業員の中では紅一点でした。そのため最初はセクハラを受けることもありましたが、得意のキックボクシングをお見舞いして追い払うなどタフな性格をしています。
シンガーソングライター兼イケメン俳優の福山雅治を夫に持つ吹石一恵は『ロッカーの花子さん』『明日の記憶』『紀子の食卓』などに出演していた女優です。
服部拓也 (演:三浦翔平)
仙崎大輔とは別の管轄の海上保安官。施設内の救出活動を仙崎たちと共同で行っていました。隔壁に閉じ込められそうになった仙崎をすんでのところで救い、急造のバディを組むことになります。
三浦翔平はファッションモデルもしている若手俳優で『ごくせん』や『恋空』、『花ざかりの君たちへ』などの人気ドラマに多数出演していました。
木嶋久米夫 (演:濱田岳)
『レガリア』の施設作業員。明るくて素直な性格ですが怒りっぽいので、冷たい態度の桜木に何度もつっかかります。女医の西沢に惚れているようです。
濱田岳といえば最近ではAUのCMの金太郎役のイメージが強いですが『謝罪の王様』『偉大なる、しゅららぼん』『マスカレード・ホテル』など映画やドラマに引っ張りだこの売れっ子俳優です。
『THE LAST MESSAGE 海猿』の注目シーン
『THE LAST MESSAGE 海猿』の注目シーンは、頼りなかった服部拓也が現場を通して成長していく所ですね。
現場に残された保安官が仙崎と服部だけになってしまったので、助け合わなければいけないのに最初は命惜しさにビビって逃げ出してしまいます。
しかし、危険な場所でも命がけで逃げずに立ち向かう仙崎の姿や、仙崎も恐怖を抱きなが立ち向かっているということを知り、最終的に逃げずに自分が出来ることを精一杯やる男に成長します。
仙崎の足を引っ張り、助けて貰うばかりのヘタレだった服部拓也は、終盤にはその恩をしっかり返しに行きます。彼の成長ぶりを観ると胸が熱くなること間違いなしです。
『THE LAST MESSAGE 海猿』の評価
『THE LAST MESSAGE 海猿』の評価は映画.comでは3.5、Filmarksでは3.5、Yahoo!映画では3.37と、平均よりやや上といった評価です。(いずれも最高評価5)
観客動員数は537万人、興行収入は最終的に80億円を超える大ヒットとなり、2010年公開の実写邦画では1位、邦画全体でも2位を記録しました。
また、公開当時の『ぴあ初日満足度ランキング』では女性を中心に幅広い層から高評価を受け、第1位を獲得しています。
『THE LAST MESSAGE 海猿』の感想
実際に映画を見た人の感想もいくつか紹介しますので、参考にどうぞ。
大輔君がかっこよく楽しみにしていました。まあ あり得ない内容ではありましたが、大輔の仕事に対する思いが良く伝わりました。あり得ないとは思いながらも、感動した場面が多く もう一度みたいです。大がかりなセットはCGなのかそればかり気になりました。
(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/336591/review/967/?c=22&sort=lrf)
昔に見たことあったけど
もう一度見たくなって鑑賞!
やっぱり良かった!感動しました。
歌もいいし、ハラハラドキドキで
物語も良かった🙆♀️(引用:https://filmarks.com/movies/3608)
う~ん、現実社会だったら、なんで毎回お前は取り残されるの?
って言いたくなるやつだね。
もうちょっと周りを見ろよと。
毎回、同じようなストーリーで、ま、エンディングもわかってるんだけど、
もうひとひねりがほしいなぁ。(引用:https://eiga.com/movie/54785/review/all/2/)
さすがにシリーズを重ねてくると、同じようなストーリーではマンネリを感じる方も出てくるようですね。
それでも根本にある仙崎たち海上保安官の救助活動への熱い想いや、ド迫力の災害シーンは観るたびにドキドキしますし、わかりやすいストーリーなので何度見てもスッキリできるそんな作品だと思います。
『海猿シリーズ』を視聴出来るのはビデオレンタルだけ!
2019年現在、残念ながら『THE LAST MESSAGE 海猿』含めて『海猿シリーズ』をインターネットで視聴する方法はありません。
その理由は原作者の佐藤秀峰氏と実写化に関係したフジテレビとの契約上の不都合が原因で、佐藤氏は『海猿シリーズ』の続編をフジテレビが製作することを許可しないことにしました。
また、2017年11月28日に佐藤氏は「10月末で契約期間が終了したので、インターネット・テレビで海猿シリーズが放送・配信されることは永久にない」という発言を自身のツイッターに投稿しました。
なので『海猿シリーズ』を視聴するには、レンタルビデオ店にいかないといけません!
『THE LAST MESSAGE 海猿』の続編もオススメ!
『THE LAST MESSAGE 海猿』を観て面白いと感じていただけたら、続編の『BRAVE HEARTS 海猿』もぜひご覧ください。
『BRAVE HEARTS 海猿』はシリーズ最終作で、これを最後に仙崎たちの物語は完結となります。
もちろん、ドラマ版や前作『LIMIT OF LOVE 海猿』など過去の作品も面白いので、この際『海猿シリーズ』を全部制覇してみませんか?
『THE LAST MESSAGE 海猿』の紹介まとめ
台風という強大な自然災害を相手に、なすすべがない人間たち。それでも目の前の出来ることを精一杯やって、生き残るために懸命に抗う姿は、それだけで我々を魅了します。
仙崎が歯を食いしばって頑張っていると、観ているこちらも力を込めて応援したくなる。『THE LAST MESSAGE 海猿』はそんな映画です。
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んで『THE LAST MESSAGE 海猿』へ興味を持ってもらい、映画も観て貰えると嬉しいです。