今回紹介する映画『プラットフォーム』は、スペイン発のSFシチュエーション・スリラー。
謎の閉鎖空間を舞台とする階級社会を描いた作品で、数々の賞も受賞している話題の映画ですね!この記事を読んでもらえれば、より本作品を楽しめますよ。
映画『プラットフォーム』のあらすじをはじめ、キャストや見所なども紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね!
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/男-悲しい-暗い-顔-男性-915230/)
映画『プラットフォーム』の作品情報
まずは映画『プラットフォーム』の作品情報を簡単に紹介しますね!
- 監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
- 脚本:ダビド・デソラ、ペドロ・リベロ
- 上映時間:94分
- 公開日:2021年1月29日(日本)
映画『プラットフォーム』は、2019年制作のSFシチュエーション・スリラーで、スペインの新鋭・ガルデル・ガステル=ウルティア監督の長編デビュー作となります。
本作品は、「トロント国際映画祭」の中でもユニークな作品が集まる「ミッドナイトマッドネス部門」で観客賞を受賞。
また、クセの強い作品が揃う「シッチェス・カタロニア映画祭」で、最優秀作品賞を含む4部門を受賞した話題作ですね!
映画『プラットフォーム』のあらすじ
ある日、ゴレンが目を覚ますと「48」階層にいた。彼がいるのは、部屋の真ん中に穴が空き、遥か下の方にまで伸びている塔のような建物。
「縦」に伸びる建物内では、上の階層から順に食事が「プラットフォーム」と呼ばれる“巨大な台座”に乗って運ばれてくる。
何も知らないゴレンは、同じ階層にいた建物のベテラン・トリマカシからここでのルールを聞かされる。
1ヶ月後、ゴレンは「171」階層で目覚め、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた。果たして、彼は生きてここから脱出できるのか!?
映画『プラットフォーム』の主なキャストを紹介!
簡単にあらすじを紹介したところで、本作品の主なキャストを紹介しますね!
- ゴレン:イバン・マサゲ
- イモギリ:アントニア・サン・フアン
- トリマガシ:ソリオン・エギレオール
- バハラット:エミリオ・ブワレ
- ミハル:アレクサンドラ・マサンカイ
本作品のキャスト陣は、スペインのテレビドラマシリーズなどで活躍している役者さんが大半。
中にはご存知の方もいるかもしれませんが、日本ではあまり知られていない方たちなので、演技力にも注目したいところですね!
謎の閉鎖空間に定められた3つのルール
ここからはストーリーのポイントを解説しながら、本作品の見所も紹介していきますね!
映画『プラットフォーム』の舞台となるのが、永遠にも続きそうな「縦」に伸びる閉鎖空間。
各階層には2人しかおらず、ゴレンは同じ階層で過ごしている老人・トリマカシから、ここでの3つのルールを聞かされます。
- 1ヶ月ごとに階層が入れ変わる
- 何でも1つだけ建物内に持ち込める
- 食事が摂れるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ
これらのルールに従いながら、どのように建物の謎に迫っていくのか注目ですね!
ストーリーの中に描かれた人間模様や社会問題にも注目!
映画『プラットフォーム』は、社会派映画の一面も持ち合わせている作品。
例えば、謎の建物の中にいる人とたちは、上の階層にいる人から食事ができるルールとなっています。
その食べ残しが下の階層に運ばれるので、低階層にいる人たちは食事ができる保証がないんです。このルール1つを見るだけでも、上から下へと利益が流れる格差社会(縦社会)を感じます。
また、過酷な環境下ということもあり、様々な人間模様が見られるのも魅力。ミステリアスな世界観ながら、いろいろと考えさせられる作品ですね!
生きる方法は食べること。果たしてゴレンは生還できるのか?
本作品は、縦構造の建物の中で”究極の階級社会”を描いた作品。ここで生き延びるためには、プラットフォームで運ばれてくる食事を摂らなければなりません。
そして、ゴレンが脱出するためには、他の人たちとの協力も不可欠。謎に包まれた建物から、無事ゴレンが生還できるのかにも注目ですね!
また、先程も述べたように、プラットフォームの食事は“上の階層”にいる人が優先。低階層になればなるほど、過酷な生活が待ち受けています。
プラットフォームが移動する「穴の底には何があるのか」など、建物の謎にも注目したいところです。
映画『プラットフォーム』の良いレビュー
ここからは、実際に映画『プラットフォーム』を見た人のレビューを紹介しますね!
設定がとにかくヤバイ!!😳😳
まさしく格差社会を縦構造、上から下へ利益が流れる仕組みを具現化したような施設が舞台📉
毎月割り振られる階層が上であればあるほど、豪華で大量の飯にありつけて、下階層に食糧が来る頃には食べ尽くされているというのは格差社会をめちゃくちゃ皮肉ってる。
主人公が上の階層の者に協力を呼びかけても、同階の同居人は聞く耳を持たないから無駄だと悟す。
ここに格差社会の闇の深さが凝縮されている。食糧が無い状態が数日続く果てに見出す、登場人物それぞれ結末がこれまた残酷なのが、この映画がヤバイたる所以やなーと。
「くちゃくちゃ」とあえて食事音を聞かせてくる演出が気持ち悪さを掻き立ててきて、意地の汚さが垣間見えるけど窮地に追い込まれた時こそ人間の本性が出ることも本作で思い知らされた気がする…😅
出典:https://filmarks.com/movies/87388/reviews/108070802
この社会を体現したかのようなプラットフォーム。全体を構造的に理解しようとすると、その様な印象を持った。
ワンシーンワンシーンも衝撃的であり、登場人物の考え方なども汲み取ると、それもまたそれぞれのこの世じゃあり得ないような行動も納得してしまう。
世界平和って実現可能なのでしょうか?出典:https://filmarks.com/movies/87388/reviews/107816227
良いレビューでは、「複雑な人間模様が見られる」「格差社会について考えさせられる」などの意見がよく見られました。
謎も多い作品ですが、シンプルな設定であるからこそ、視聴者の心に突き刺さるものがあるようですね!
また、「現代の在り方を風刺している」といった感想も見られたので、社会派映画が好きな方はより楽しめる作品と言えるでしょう。
映画『プラットフォーム』の悪いレビュー
良いレビューを紹介したところで、本作品への悪いレビューも紹介しますね!
ちょっと物足りなさも感じたけど、設定は面白かった。キャラクターも。
出典:https://filmarks.com/movies/87388/reviews/107795550
新鮮な設定のソリッドシチュエーションと先の読めずこの先どうなる?と気になる話の転がし方から飽きずに観ることができて面白かったが、最後の展開がなぜ解決に繋がるのかは理解できなかったし、モヤモヤを残して終わるのが惜しい。
ネットの解説読んだらかなり宗教的要素も強かったんですね。出典:https://filmarks.com/movies/87388/reviews/107738086
悪いレビューとしては、「最後まで謎が解決できなかった」という意見がよく見られました。
先の読めない展開が本作品の魅力ですが、「結局あれは何だったんだ」とモヤモヤした方も多いようです。
また、宗教的な一面もあり、「ストーリーの細かい部分が理解できなかった」という方も。
とは言え、「設定は面白い」という意見が多いので、1度見てみる価値はありそうですね!
映画『プラットフォーム』の上映・配信情報
最後に、映画『プラットフォーム』の上映・配信情報について紹介しますね!
本作品は、2021年1月29日から日本で公開されていて、現在(2021年3月)も一部の映画館で上映されています。
映画館で楽しみたい方は、公式サイトの方から上映情報を確認してみてくださいね!
また、動画配信サービス「Netflix」からも本作品を楽しめるので、ぜひこの機会に利用してみてはいかがでしょうか?
究極の格差社会を描く映画『プラットフォーム』のまとめ
今回は、2021年1月より日本で公開された映画『プラットフォーム』を紹介しました。
本作品は、究極の格差社会を描いたミステリアスな作品。先が読めない展開で、自然と不思議な世界観に引き込まれていくでしょう。
また、現代を風刺するような内容や複雑な人間模様も描かれていて、社会や人としての在り方を考えさせられるストーリーとなっています。
衝撃的なシーンも多い見応えのある作品なので、ぜひ映画『プラットフォーム』を楽しんでみてくださいね!