今回はイギリスでは27年間も上映禁止になっていた映画『時計じかけのオレンジ』について紹介していきます。
この記事には今作のストーリーやメインキャストの情報、そして上映禁止になった理由などが書かれています。最後まで読み切れば今作への理解がグッと深まって、観た時の面白さが三倍以上になることでしょう!
さらに、今なら”無料”で『時計じかけのオレンジ』を観られる動画サイトも紹介しています。ぜひ最後まで読んでくださいね!
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/PgpUByiWLGI)
- 【暴力&セックス】『時計じかけのオレンジ』の作品情報
- 作中で使われている”ナッドサット語”について解説します
- 【仲間たちと袋叩き!】『時計じかけのオレンジ』のストーリー
- 『時計じかけのオレンジ』で大暴れする主人公について紹介
- 筆者がオススメ!『時計じかけのオレンジ』の見どころ
- 『時計じかけのオレンジ』を観た人のレビュー
- 【すごく痛そう…】『時計じかけのオレンジ』撮影時の裏話
- 【衝撃の事実!】主演のマルコムさんはアレックスが嫌い!?
- 今作がイギリスで27年間も上映禁止になっていた理由とは!?
- ”時計じかけのオレンジ”というタイトルについての考察を紹介
- 今なら”無料”で『時計じかけのオレンジ』を観られる動画サイト
- 『時計じかけのオレンジ』についての情報まとめ
【暴力&セックス】『時計じかけのオレンジ』の作品情報
まずは過激すぎる映画『時計じかけのオレンジ』の作品情報から、簡単に紹介していきます。
- 公開:1971年(日本では1972年)
- 監督:スタンリー・キューブリック
- 主演:マルコム・マクダウェル
今作はイギリスの小説家:アンソニー・バージェスさんが1962年に発表した、同名の小説を原作として制作・公開されました。
暴力やセックスなどの描写が多く入っており、今作に影響された少年が殺人事件を起こしてしまったほど、ショッキングな映画になっています。
今作では、ロシア語と英語のスラングが組み合わされている「ナッドサット語」という言葉が使われています。
作中で使われている”ナッドサット語”について解説します
先ほど紹介した、ロシア語と英語のスラングが組み合わされている”ナッドサット語”について解説していきます。
ナッドサット語は、原作者であるアンソニー・バージェスさんによって作られた、今作内だけで使われている言葉ですね。
作中ではとても多くのナッドサット語が登場しますが、ここでは一部を抜粋して紹介します。
- ドルーグ:仲間、友だち
- ベロセット:麻薬の種類
- ラズードックス:考える
- ミルク・プラス:麻薬入りミルク
- カッター:小銭
- インアウト:セックス
- デボチカ:女の子、女
ナッドサット語にはまだまだ種類があるので、気になった方は下のサイトで確認してみてくださいね。
【仲間たちと袋叩き!】『時計じかけのオレンジ』のストーリー
ここでは『時計じかけのオレンジ』のストーリーを、簡単に紹介していきます。
ロンドンで暮らしている15歳の少年:アレックス・デラージは、3人の仲間たち(ドルーグ)とドラッグ入りミルク(ミルク・プラス)を飲みながら、暴力行為の計画を立てていました。
そして酔って寝ていたホームレスをこん棒で袋叩きにしたアレックスたちは、他の不良グループもこん棒で叩きのめします。
その後、ある作家の家に押し入ったアレックスたちは、作家の妻を襲う…というストーリーですね。
『時計じかけのオレンジ』で大暴れする主人公について紹介
『時計じかけのオレンジ』で大暴れする主人公:アレックス・デラージについて紹介していきます。演じているのは、イギリスの俳優:マルコム・マクダウェルさんですね。
アレックスは3人の仲間たちと協力して、暴力を振るったり女性を襲ったりしていきました。しかし、ちょっとしたキッカケから仲間に裏切られ、アレックスだけが刑務所に入ることになります。
その刑務所で彼を待っていたのは、犯罪者を更生させるために行われる「ルドヴィコ療法」でした。
ほとんど拷問のようなルドヴィコ療法を施されたアレックスは、これまでと打って変わって暴力と性行為をできなくなるのですが…。
筆者がオススメ!『時計じかけのオレンジ』の見どころ
ここで筆者がオススメする『時計仕掛けのオレンジ』の見どころを紹介します。
その見どころとは「現代では絶対に観られないであろう、数々の過激すぎる描写」ですね。
今作ではとにかくアレックスたちが暴力と婦女暴行をくり返しました。そしてルドヴィコ療法を受けているアレックスは、イスに体を固定されてクリップで強制的にまぶたを開かれています。
現代の日本では、恐らくVシネマでも観られないような描写が続いていきます。筆者がオススメする見どころであると同時に、観る時に注意してほしいポイントでもありますね。
『時計じかけのオレンジ』を観た人のレビュー
ここでは『時計じかけのオレンジ』を観た人のレビューを2つ紹介していきます。この2つのレビューは、今作の魅力をとてもうまく表現されていますよ。
めちゃくちゃ面白かった!しかし、好きではない。むしろ、嫌い。
主人公アレックスに1ミリも共感できず、アレックスをひたすら気持ち悪く思う。アレックスに魅力を感じない。というか、ほとんどの登場人物が気持ち悪い。
人間の醜い部分、根源的なものを露骨に表すことで突きつけられる。音と映像にこだわりを感じた。殴る音を違う音で表したり、早回しやスローモーションの部分があったり。
話の構成も綺麗で、わかりやすい。セリフも独特で、しかし、意味はわかる。
それだけ、普段から想像で言葉を捉えてる部分があるのかなと感じた。この映画をいつまでも嫌悪したい。
引用:https://filmarks.com/movies/25464/reviews/100083049
最高に心地よい暴力映画!
露悪的というのはこういうことを言うんだろうと言わんばかりの残酷描写の数々とグロテスク描写の一歩手前、現実感満載の痛みを伴いアドレナリンが分泌される暴力。
それでいて、エンターテイメント的に見えてもしまう消費行動としての性と暴力。
とにかく、アレックスという存在が愛おしいほど魅力的なサディストなのが良い。彼が誰かを傷つける時に喜びを感じ、彼が誰かに傷つけられる時にも俯瞰してざまあ見ろと思って見るダブルスタンダード方式で鑑賞すると面白い。
ただ、本当に残忍な作品なので、ダメな人はとにかくダメだろうから勧めるときは注意が必要。
引用:https://filmarks.com/movies/25464/reviews/99902781
今作には「暴力が多すぎて清々しい」や「嫌いなのに面白い・面白いのに嫌い」という、ストーリーへの嫌悪感と作品としての素晴らしさを表現しているレビューが多かったです。
筆者も今作を観て「モヤモヤするんだけど面白いんだよなぁ」という、矛盾するような感想を持ちました。
今作を観たときに、あなたは自分でも想像しなかった感想を覚えるはずです。その感想を、ぜひレビューに残してみてくださいね。
【すごく痛そう…】『時計じかけのオレンジ』撮影時の裏話
『時計じかけのオレンジ』を撮影しているときには、普通の映画を撮影しているときには考えられないような事件が起きていました。
その事件とは「撮影中にマルコム・マクダウェルさんの角膜が傷ついてしまった」です。
アレックスがルドヴィコ療法を受けているシーンでは、マルコムさんの目を強制的に開き続けるために、リッドロックというクリップでまぶたを固定しています。
そのリッドロックがしょっちゅずれてしまったため、マルコムさんの角膜が傷ついてしまう事件が起きていました。過激すぎる今作を撮るために、出演俳優たちは正に体を張っていたんですね。
【衝撃の事実!】主演のマルコムさんはアレックスが嫌い!?
角膜が傷ついてしまう事件が起こりながらも、最後までアレックスを演じきったマルコム・マクダウェルさんですが、実は10年もの間「アレックス」というキャラを嫌っていたようです。
嫌っていた理由として、マルコムさんはインタビューでこんなコメントを残していますよ。
人にいつもあの映画の話をされ、与えられた新しい映画でわたしが演じるキャラクターは、すべてアレックスをイメージして作られたものばかりだったからね。
引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0014206
アレックスがしてきた事も、アレックスがされた事も非常に強烈だったので、「マルコムさん=アレックス」というイメージが長く残ってしまったみたいです。
そのイメージのせいで、アレックスどころか今作すらも嫌っていたマルコムさんですが、今ではイメージを受け入れて感謝しているそうですよ。
今作がイギリスで27年間も上映禁止になっていた理由とは!?
『時計じかけのオレンジ』は1973年から1999年までの27年に渡り、今作が制作されたイギリスでの上映が禁止されていました。
その禁止されていた理由とは「今作に影響を受けた少年が殺人事件を起こしたから」です。
この事件が起こった後、スタンリー・キューブリック監督の元に脅迫状が届いた事もあり、家族の身を心配したキューブリックさんが上映を差し止めていたそうですよ。
キューブリックさんが他界した後、1999年になってからイギリスでの再上映が始まりました。再上映が始まってからは、今作はユーモラスなブラックコメディ作品として受け入れられています。
”時計じかけのオレンジ”というタイトルについての考察を紹介
今作は”時計じかけのオレンジ”という、特徴的で奇妙なタイトルになっています。
作中ではタイトルの意味が分かるような描写はないのですが、このタイトルが使われている理由についての、非常に深い考察を見つけたので紹介しますね。
もともと”時計じかけのオレンジ”という言葉は、ロンドンの労働者が使っていたスラングで「表面上はマトモに見えるが、中身はかなりヘン」という意味です。
「表面上はルドヴィコ療法によって更生したアレックスだが、中身は全く違うという皮肉を込めて使われている」という考察を見た時に、筆者はとても納得できました。
この考察だけでも納得できるのですが、実はもっとスゴイ考察も…。その考察を知りたい人は、下のサイトをぜひ覗いてみてくださいね。
今なら”無料”で『時計じかけのオレンジ』を観られる動画サイト
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(今作は日本語で吹き替えされていないので、紹介している動画サイトでは字幕版のみ楽しめますよ。)
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『時計じかけのオレンジ』についての情報まとめ
イギリスでは27年間も上映禁止になっていた映画『時計じかけのオレンジ』について紹介しました。
とても過激で暴力的な描写が多いため、「嫌いなのに面白い」や「面白いのに嫌い」というレビューもある特異な映画でしたね。
しかも主演のマルコムさんですら10年間も今作を嫌っており、これほど多くの人たちに嫌われた映画もそうそう無いでしょう。
しかし、今作は間違いなく”面白い映画”です。今なら”無料”で観られる動画サイトも紹介したので、ぜひ今すぐ『時計じかけのオレンジ』を楽しんでくださいね!