海外映画(サスペンス)

ネタバレなし!映画『セブン』を100%楽しむための5つのポイント

今回は、映画『セブン』を100%楽しむために、知っておきたいポイントを5つ紹介します!

映画を視聴する前にあらすじや登場人物などを知っておくと、映画の世界観に入りやすくなり、何も知らない状態で視聴するよりも映画を楽しむことができますよ。

この記事では、『セブン』のあらすじ、登場人物、楽しむためのポイント、映画の評価・感想を紹介しています。ネタバレは含まないので、ぜひ視聴前に読んでおきましょう。

(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E9%83%BD%E5%B8%82-%E3%81%82%E3%82%8B-urbex-628271/)

映画『セブン』のあらすじ

退職を間近に控えたベテラン刑事サマセット(演:モーガン・フリーマン)と、志願して殺人課に転属してきた若手刑事ミルズ(演:ブラッド・ピット)は、猟奇連続殺人事件の捜査にあたります。

事件を捜査していくうちに、犯人はキリスト教における七つの大罪に基づいて殺人を繰り返していることが明らかになりました。

犯人は誰なのか、犯行の理由は何なのか、謎は深まるばかりです。そして、さらなる殺人事件が続いた後、最悪の事態へと動いていくのでした。

映画『セブン』の主な登場人物

『セブン』に登場する人物をまとめました。人物の名前、関係性をある程度理解してから映画を視聴すると、ストーリーの理解度が深まりやすくなりますよ。ぜひ視聴前に確認しておきましょう。

定年退職間際のベテラン刑事 ウィリアム・サマセット

1週間後に定年退職を控えた、殺人課のベテラン刑事。腐敗した街で起こる、多くの残酷な事件を見てきたため、少し悲観的で投げやりな性格となっています。

最初はミルズをひよっこ扱いするものの、悪に対するミルズの情熱的な姿に影響を受けていきます。

熱意ある若手刑事 デイヴィッド・ミルズ

自ら志願して、映画の舞台となる街に妻・トレーシーと引っ越してきた若手刑事。冷静なサマセットとは対照的で、残酷な殺害方法に怒りをあらわにするなど、情熱的な性格です。

最初はサマセットにひよっこ扱いされ、不満な態度をとりますが、徐々に信頼関係を築いていきます。

ミルズの美しい妻 トレイシー・ミルズ

夫・デイヴィッドの転属により、一緒に引っ越してきた女性。デイヴィッドとは高校時代からの恋人であり、初めてのデートの時に「結婚する」と思ったといいます。

以前は小学校の教師をしており、引っ越した先の街でも教師の仕事を探しますが、荒廃した学校の様子に驚いてしまいます。

猟奇連続殺人の犯人 ジョン・ドゥ

七つの大罪になぞり、猟奇連続殺人をしていく犯人。「ジョン・ドゥ」とは、日本の「名無しの権兵衛」に相当するものであり、アメリカでは身元不明の死体に名付けられます。

映画『セブン』を楽しむポイント① デヴィッド監督

映画『セブン』の監督は、「若き鬼才」と称されるデヴィッド・フィンチャーです。『セブン』の他に、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』などのヒット作の監督をしています。

当時のデヴィッド監督は、劇場用第一作『エイリアン3』が批評的にも興行的にも失敗してしまい、「新たに映画を撮るくらいなら、大腸癌で死んだ方がマシだ」と話すほど、映画への熱意が無くなっていました。

そのため、『セブン』の脚本が回ってきた時、数ページだけ読み、1年以上も放置していたのです。しかし、改めて脚本を読み直した時に「これはものすごい脚本だ!」と衝撃を受けたため、監督を承諾したのでした。

デヴィッド監督ならではの不穏で不気味な演出方法や、監督が衝撃を受けたエピソードであることを踏まえた上で視聴すれば、様々な視点で『セブン』を楽しむことができますよ。

映画『セブン』を楽しむポイント② 脚本家アンドリュー

映画『セブン』のシナリオを手掛けたのは、脚本家のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーです。セブンの他に、『スリーピー・ホロウ』『ウルフマン』などのヒット作を手掛けています。

アンドリューは、大学でフィルムやビデオについて学んだ後、ニューヨークでビデオショップの店員として働き始めます。そして、特に成果を得られない仕事をしながら、数年かけて『セブン』のシナリオを完成させます。

「ニューヨークでの生活は決して好きではなかったが、その生活なくして『セブン』は生まれなかっただろう」と語っており、『セブン』は当時の苦労や鬱屈とした気持ちが結実してできたことが窺えます。

当時のアンドリューの苦労や鬱屈を知った上で『セブン』を視聴すると、登場人物により共感しやすくなったり、街の様子を想像しやすくなったりしますよ

映画『セブン』を楽しむポイント③ 七つの大罪

七つの大罪とは、キリスト教における概念であり、堕落した人間が犯すとされる「全ての罪の根源となるもの」の事です。高慢、物欲、嫉妬、憤怒、色欲、貪食、怠惰があります。

映画『セブン』では、七つの大罪に基づいた殺人が繰り返し起こります。七つの大罪の詳細を知っておくと、事件や結末の予想がしやすくなったり、被害者と殺害方法の解釈がしやすかったりしますよ。

七つの大罪
  • 高慢(PRIDE):自分が他者よりも優れていると思い込むこと。
  • 強欲(GREED):身の丈に合わない巨大な欲望を持つこと。
  • 嫉妬(ENVY):他人の成功や幸せを恨み、他人の不幸を願ったり喜んだりすること。
  • 憤怒(WRATH):理性を壊し、怒りに身を任せて行動すること。
  • 色欲(LUST):子孫繁栄とは異なる、性的に淫らな欲望を持つこと。
  • 怠惰(SLOTH):労働を否定し、無感動かつ自堕落な生活を求めること。
  • 貪食(GLUTTONY):必要以上の食べ物を求めたり、食事のマナーを無視すること。

映画『セブン』を楽しむポイント④ 不気味な演出

映画『セブン』では、より不穏で不気味な雰囲気を演出するために、雨が降り続けていたり、退廃的な街を舞台としたり、生々しい人間の姿を描写したり、様々な工夫が施されています。

そのため、『セブン』を視聴していると、得体のしれない何かが、こちらを見ているような薄気味悪い気分になるのです。

不気味な雰囲気を演出する映画は他にもありますが、『セブン』ほど徹底した演出をする映画は中々ありません。是非『セブン』を視聴して、言葉にできない不気味さを体感してみてください。

映画『セブン』を楽しむポイント⑤ オープニング・クレジット

映画『セブン』は本編だけではなく、監督や脚本家、主要な出演者だけを、映像と共に冒頭に表示する、オープニング・クレジットの制作にも力が入っており話題となりました。

『セブン』のオープニング・クレジットは、映画監督のカイル・クーパーが手掛けています。オープニングだけで不気味な雰囲気を演出したり、意味がありそうな映像で考察を捗らせたりしています。

また、オープニング・クレジット内には、出演者の過去の作品名が、隠しメッセージとして一瞬だけ表示されているのです。

ぜひ『セブン』を視聴して、不気味な演出を堪能しつつ、隠しメッセージを探してみてはいかがでしょうか。

映画『セブン』の評価・感想

映画『セブン』の評価・感想をまとめてみました。他の人の評価・感想が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

映画『セブン』の評価(いずれも5段階評価)
  • Amazon:4.0
  • Yahoo!:4.15
  • 映画.com:4.0

『セブン』の評価は、どの評判・感想サイトをみても、4.0以上の高評価です。Yahoo!に記載されている項目ごとの評価では、どの項目もバランス良く高評価を獲得していることが分かります。

評判の次は、実際に映画を見た人の感想をいくつか紹介します。ネタバレは含みませんので、視聴前の参考にどうぞ。

最近評価はそこそこ高いけど平凡な映画ばかり見ていたので、少し古いけど以前から見ようと思っていたSe7enを見ました。

結論からいうと、素晴らしい映画です。少しグロいところがあるので、嫌いな方は避けた方が良いでしょう。全体としては、刑事ものの暗いミステリー,サスペンスという感じです。

(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B00FIWCHPG/ref=acr_dp_hist_5?ie=UTF8&filterByStar=five_star&reviewerType=all_reviews#reviews-filter-bar)

重みがあって暗い演出、後を引くサスペンスは、見応えがあって、映画の醍醐味を感じさせます。

この作品で一番好きなのは、モーガンフリーマンが、ブラピのために、図書館で資料集めをしているシーンなのですが、全体を通しても、何度観ても飽きない作品です。

(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/28593/review/265/?c=4&sort=mrf)

サイコサスペンスとしての演出が個人的に大好きな本作は宗教絡みの殺人という魅力的な題材を最大限に活かしており、俳優陣の演技が雰囲気を後押ししています。

(引用:https://eiga.com/movie/17531/review/02382854/)

『セブン』では、猟奇殺人が繰り返されます。そのため、ショッキングな映像が苦手な人には、視聴はオススメできない映画となります。

また、『セブン』は一度だけではなく、何度視聴しても楽しめると評価する人が多い傾向があります。一度視聴した後、結末を知った上で、もう一度視聴してみてはいかがでしょうか。

映画『セブン』を視聴する方法

映画『セブン』を視聴するなら、動画配信サービスを利用するのがオススメです。『セブン』を視聴することができる動画配信サービスをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

『セブン』が視聴できる動画配信サービス

ビデオマーケット以外は、サービスに加入していれば何度でも見放題です。定期的に視聴したい場合は、ビデオマーケット以外の動画配信サービスを利用しましょう。

ただし、どの動画配信サービスも、『セブン』は字幕版しか視聴することができません。そのため、吹き替え版を視聴したい場合は、TSUTAYAなどのレンタルショップでDVDをレンタルしましょう。

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おわりに

以上が、映画『セブン』を100%楽しむために、知っておきたいポイントの紹介でした。

映画を視聴する前にあらすじや登場人物などを知っておくと、視聴中に「この人はどんな人だっけ?」などと考えることがなくなり、映画の世界観に入りやすくなりますよ。

そして、U-NEXTなどの動画配信サービスに会員登録をすれば、好きな時に何度でも視聴することができます。

一度目はどんな結末になるのか予想しながら、二度目以降は結末を知った上でそれぞれの人物に注目しながら視聴するのがオススメですよ。

ABOUT ME
中村ありす
事務員として働きながら、フリーのイラストレーター・ライターを目指しています。 「依頼者に寄り添い、お互いが満足できるものを提供する」をモットーに活動しています。 SNSでオリジナルイラスト・漫画を公開中。 【依頼受付中❁お気軽にご連絡ください】