この記事で紹介するのは映画『八日目の蝉』です。「名前は聞いたことあるけど、どんな映画なんだろう?」と少し気になっている方にこそ、見てほしい内容の記事ですよ。
2011年に公開され、翌年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ10冠を達成したほどの名作です。
本作のあらすじや登場人物、タイトルにもなっている「八日目の蝉」という言葉の意味まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/lQ1hJaV0yLM)
映画『八日目の蝉』のあらすじ
映画『八日目の蝉』のあらすじを紹介します。この作品は、裁判所で誘拐事件の裁判をするところから始まります。ここで裁かれるのは、本作の主人公の1人である野々宮希和子(演:永作博美)ですね。
希和子は既婚者である秋山と付きあっており、やがて秋山との子供を妊娠してしまいます。しかし、秋山が中絶を強要したことで、希和子は2度と妊娠できない体になりました。
そして秋山と妻の間に子供が生まれたことを知った希和子は、その子供を一目見ようと秋山宅に侵入します。そこで子供を見た希和子は、思わず誘拐してしまいました。
そして始まる誘拐犯と誘拐された子供の物語…それが『八日目の蝉』のあらすじです。文字だけだと分かりにくいので、分かりやすいように簡単な図を作りました。それがコチラです。
映画『八日目の蝉』登場人物
映画『八日目の蝉』には、物語のキーパーソンとなる登場人物が3人います。それが以下の3人ですね。
- 野々宮希和子(永作博美)
- 秋山恵理菜(井上真央)
- 安藤千草(小池栄子)
誘拐をした希和子と、誘拐された秋山恵理菜。そして物語の後半が大きく動くキッカケとなる安藤千草です。
本作は希和子と恵理菜を中心にして進んでいきますが、千草がいたことで恵理菜は自分の子供を愛する決心が出来ました。
次の項目からは、この3人のキーパーソンについて詳しく説明していきますね。
映画『八日目の蝉』主人公:野々宮希和子(永作博美)
本作には主人公が2人おり、そのうちの1人が永作博美さんが演じる野々宮希和子です。
彼女は、既婚者だと知りながら会社の同僚である秋山と付き合っていました。そして秋山との子供を中絶したため、子供が生めない体になります。
その後生まれた秋山家の子供である恵理菜を、一目見るためだけに秋山宅に侵入しますが、思わず誘拐して自分の子供として育てはじめます。
愛情をもって恵理菜を育てていましたが、自身が指名手配されていたことと、ある偶然がきっかけで最終的に警察に逮捕されました。
映画『八日目の蝉』主人公:秋山恵理菜(井上真央)
そしてもう1人の主人公が、井上真央さんが演じる秋山恵理菜です。
生後6か月のときに希和子に誘拐され、そこから4才ごろまで彼女の娘として育てられました。希和子が逮捕されたあと秋山家に戻りますが、実の親ともぎくしゃくしてしまいます。
その後大学生になった恵理菜は、一人暮らしをする中で既婚者の男性との子供を妊娠してしまいます。これは希和子と同じ状況ですね。
そして後述する千草に誘われて、かつて希和子と一緒に暮らしていた小豆島へ向かいます。
映画『八日目の蝉』キーパーソン:安藤千草(小池栄子)
本作の後半が大きく動くキッカケとなる人物が、小池栄子さんが演じる安藤千草です。
フリーライターとして恵理菜に取材を試みた人物で、それがキッカケとなり恵理菜と一緒に小豆島へ向かいました。
実は千草と恵理菜は、小さい頃に「エンジェルホーム」という場所で一緒に暮らして遊んでいた、いわば幼なじみですよ。
そのエンジェルホームが原因となって、いじめを受けたり男性恐怖症になったりしたことをコンプレックスに感じています。
映画『八日目の蝉』の見どころ
本作の見どころはなんと言っても、筆者も含め見た人全員が「涙が止まらない」と表現するラストシーンです!
ラストの方で逮捕される直前の希和子が、写真を撮りながら恵理菜に感謝と愛を伝えるシーン…そしてそれを思い出した恵理菜が、自分の子供を愛すると決心するシーン…
筆者の友人には「日本映画でもっとも感動した」という人もいるほど、涙があふれて止まらない感動のラストシーンになっています。
とくに子供を持つ女性の方は、ハンカチではなくタオルを用意しての観賞をオススメします。
タイトルにもなっている『八日目の蝉』の意味
今まで映画『八日目の蝉』の内容や登場人物について紹介してきましたが、タイトルにもなっている「八日目の蝉」とは何なのか気になりますよね。
結論から言うと「八日目の蝉」とは、恵理菜と千草のやりとりの中で2回出てくる言葉です。最初は「蝉は七日で死んでしまうが八日目の蝉がいたら、仲間が死んでいて悲しい」というネガティブな意味でした。
しかし2回目のやりとりで「八日目の蝉は、他の蝉が見られなかったなにかを見られる。しかもすごくキレイなものかもしれない」という、ポジティブで前向きな意味になっています。
物語が進むにつれて考え方の変わった恵理菜が、これからの人生を前向きに捉えていることを表した、とても素晴らしい言葉ですね。
映画『八日目の蝉』のキャッチコピー
映画『八日目の蝉』には、見る人すべてを注目させるキャッチコピーがあります。ポスターなどにも書かれていたそのキャッチコピーがコチラです。
- 優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。
- なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?
映画公開当時、筆者はとくに「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。」というキャッチコピーに惹かれ、映画館まで見にいきました。
映画を見終わった後に、もう一度このキャッチコピーを見てみてください。このキャッチコピーに込められた意味がよく分かって、きっと大きな感動に包まれますよ。
映画『八日目の蝉』を視聴するなら
さて、ここまで読んでくると、映画『八日目の蝉』を視聴してみたくなりませんか?
そこで映画『八日目の蝉』を視聴することができる動画サイトを紹介していきます。それが以下の3つの動画サイトですね。
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映画『八日目の蝉』まとめ
今回の記事では、映画『八日目の蝉』のあらすじや登場人物、「八日目の蝉」の意味についてお伝えしました。
誘拐事件という重たいテーマを扱った作品となりますが、その重たさゆえに対となる愛情も深く感じられる作品となっています。
映画のラストで、恵理菜が自分の子供を愛すると決心したシーンは、その時のセリフも含め非常に感動しました。恵理菜がどんなセリフを言ったのか、それはあなた自身の目でお確かめください。
もし興味をもたれた方は、ぜひ動画配信サービスに登録して視聴してみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。