今回の記事では、第8回WOWOWシナリオ大賞を受賞した映画『双葉荘の友人』の見どころと筆者の感想をお伝えします。
映画『双葉荘の友人』は、市原隼人や中村倫也など名実ともに素晴らしい俳優が、出演するファンタジー系サスペンス映画です。
”双葉壮”と山奥にありそうなペンションの名前っぽく付けられたタイトルですが、普通の街中にあるアパートのことですよ。
「怖いのが苦手かも」という方にもおすすめできる、ほとんど恐怖感を感じない映画構成となっていますので、ぜひ最後まで記事をご覧になってください。
映画『双葉荘の友人』の基本情報
まず、映画『双葉荘の友人』の基本的な情報からお伝えしていきます。
- 劇場公開日:2016年3月16日
- 監督:平松 恵美子
- 脚本:川崎 クニハル
- 音楽:寺嶋 民哉
- 制作協力:松竹映像センター
- 配給:松竹
- 上映時間:116分
- 制作著作:WOWOW
『双葉荘の友人』は、2014年に募集した「第8回シナリオ大賞」で大賞を受賞した川崎クニハルの「双葉荘」を映像化した作品となっています。
ちなみに、「WOWOWシナリオ大賞」とは、プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することが目的の賞です。
映画『双葉荘の友人』の主な登場人物
次に、映画『双葉荘の友人』の主な登場人物を紹介していきます。
川村正治(演:市原隼人)
本作の主人公。舞台監督をしていましたが引退し、その後妻の伝手で雑誌記事を書くライターに。
「双葉荘」に引っ越してからしばらくして、正治以外には見えない人影を見るようになります。
川村美江(演:臼田あさ美)
正治の妻。雑誌編集者から責任の多い役職につくようになります。徐々に仕事の重荷が増えてきて、正治とすれ違うように…。人影は見ておらず、正治の話を信じていません。
倉田誠司(演:中村倫也)
正治にだけ見える人影の正体。本当は画家として生業をしたいのですが、それだけでは食べていくことができないため、ちらし広告のイラストカットを手がけています。
映画『双葉荘の友人』のあらすじ
では、映画『双葉荘の友人』のあらすじについて紹介していきます。残念ながらYouTubeでは、予告映像が公開されていませんでした。
舞台監督の川村正治と雑誌編集者の妻・美江は、横浜の街を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住みます。
大家の何かと含みを持つ発言に嫌気が指す美江でしたが、隣の部屋に住む主婦・八井沙季とも親しくなって新生活に馴染んでいきました。
そんな中、正治は舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることに。ある朝美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じます。
なんと誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた倉田誠司という画家の“幻影”でした。
映画『双葉荘の友人』の見どころ①一言も喋らない中村倫也
ここからは、映画『双葉荘の友人』の見どころを2つ紹介していきます。1つ目の見どころは、倉田誠司を演じる中村倫也が、1時間56分の作品中、一言喋らないことです。
これは、あまり類をみない演出の仕方ですよね。誠司の姿を唯一見ることができる正治と、筆談でやりとりしています。
言葉を発しなくても、悲しんだり喜んだりする表情変化や穏やかな体の動きで、誠司の心情変化が読み取れますよ。それくらい中村倫也の演技が素晴らしいということだと言えますね。
映画『双葉荘の友人』の見どころ②誠司の謎がわかる
映画『双葉荘の友人』の見どころ2つ目は、誠司の謎がわかることです。物語の後半から、正治は誠司の姿を見ることができなくなってしまいます。
正治と誠司のやり取りのなかで、最終的に誠司がどのような背景を持つ人でどのような思いを持つ人なのかわかるのです。
さらに、「えっ?まさかあの人も幽霊だったの?」と思わせる展開が待っています。
謎と言っても、全く恐怖感を感じることのないほんわかとしたストーリー展開で、映画を最後まで見ることができますよ。
実際に視聴した筆者の感想①現代にあった映画設定
ここからは、映画『双葉荘の友人』を実際に視聴した筆者の感想を2つ紹介していきます。
1つ目は、現在にマッチした映画設定であることです。WOWOWのシナリオ大賞に選ばれているのもあって、ストーリー設定が、現代を生きる視聴者の共感を得やすいものとなっています。
主人公とその妻はお互いフルタイムで働いており、帰宅してもなかなか夫婦で話し合う時間がありません。そのため、すれ違いが生じてギクシャクする様子もあります。
「お家シェアしてるだけの同居人じゃないんだよ」と妻から夫へ訴える場面がありますが、これは筆者も「他人事ではないな」と共感できるシーンでした。
実際に視聴した筆者の感想②仕事を辞める正治の理由に共感
ここからは、映画『双葉荘の友人』を実際に視聴した筆者の感想の2つ目は、仕事を辞める正治の理由に共感できたことです。
正治は、それまで10年ほど舞台演出の仕事をしていましたが、徐々に仕事への熱量が減って凡ミスを繰り返すようになっていました。
この時、正治は32歳ですが、30代は転職する最後のチャンスだと思い、「本当に自分がやりたいことはなんだろうか」と真剣に考えます。筆者も同じことを思うことがあるので非常に共感できました。
また、転職後の正治は「才能ないのかな」と挫折しそうになる時もありましたが、諦めずに懸命に仕事に取り組む正治の姿をみて、「私もがんばらなきゃ」と思いました。
映画『双葉荘の友人』の口コミについて
ここで、映画『双葉荘の友人』の口コミを映画レビューサイトから確認してみましょう。
FIimarks 3.7点
中村倫也さん目当てで観ましたが
とても面白かったです!ある夫婦が引っ越した先の双葉荘
そこで見えないはずの以前の住人が見えるようになってしまいます。見えるのは市原隼人さん演じる旦那さんだけ…
これだけ聞くと怖い話のように
思えてしまいますが、怖くはなく不思議な気持ちになるドラマでした!表情で演じる中村倫也さんはさすがだし、市原隼人さんも演技凄かったです。
出典:https://filmarks.com/dramas/729/1829/reviews/4078344
Filmarksでは、5点中4.0点と高評価となっています。サスペンス映画にファンタジー要素を含んだ内容となっていて、恐怖をほとんど感じさせない映画だったと感想がありました。
Yahoo!映画 4.02点
オカルト好きには良かった・・・。めっさ泣きました。
夫婦の逆転っぷりもそこそこ今の時代に合ってる。
嫁の理不尽な愚痴もやっぱり今の時代に合ってる。出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/355772/review/25/?c=9&sort=lrf
Yahoo!映画では、5点中4.02点とこちらもかなり高評価となっています。映画の設定が、今の時代にあっていて好印象だったという意見がありました。
映画『双葉荘の友人』を実際に視聴する方法
ここまで記事を読んでくると、実際に映画『双葉荘の友人』を視聴してみたいと思いませんか?
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現代人なら共感してしまう映画『双葉荘の友人』の情報まとめ
今回の記事では、映画『双葉荘の友人』の見どころや筆者が実際に視聴した感想をお伝えしてきました。
サスペンス映画には珍しいくらい怖い要素がほとんどない映画の作りになっています。びっくり系の映画が苦手な方におすすめできるそんな映画です。
もし今回の記事を読んで、映画『双葉荘の友人』に興味をもたれた方は、ぜひ動画配信サービスに登録して視聴してみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。