今回の記事は、『イップマン』シリーズの第3作目である『イップマン 継承』について見どころや筆者の感想をお伝えします。
「名前は聞いたことがあるけど、どんな映画なのかわからない」という方も、中にはいるでしょう。
今回の記事では、『イップマン』を一度も見たことがない人でも、『イップマン 継承』がどんな映画なのか、理解できる内容となっています。
また、筆者が考える本作のメッセージ性も記事の後半で紹介していますので、ぜひ読み進めてみてください。
『イップマン 継承』の基本的な情報
まず、シリーズ第3作目の『イップマン 継承』の基本的な情報からお伝えします。
- 映画公開日:2015年12月24日(香港)2017年4月22日(日本)
- 監督:ウィルソン・イップ
- 製作:レイモンド・ウォン
- 脚本:エドモンド・ウォン
- 配給:GAGA+(日本)
- 上映時間:105分
- 制作国:香港・中国
『イップマン』は、実在した人物に、少しフィクションを織り交ぜた作品となっています。
あの「ブルース・リー」の師匠で、中国武術・詠春拳(えいしゅんけん)の達人「イップ・マン」の活躍を描いたシリーズの第3作目です。
なお、『イップマン』は全4作品で構成。序章→葉門→継承→完結の順番で映画公開されており、「完結」がシリーズ最終話となっています。
『イップマン 継承』のあらすじ
次に、『イップマン 継承』がどんな映画なのか、簡単にお伝えします。
時は、第二次世界対戦後の香港。地元で、詠春拳(えいしゅんけん)の道場を開く主人公のイップ・マンは、妻と次男の3人で慎ましげながらも幸せに暮らしていました。
香港の経済がどんどん発展していく一方で、犯罪が多発。イップ・マンは、裏社会を手玉に取るアメリカ人不動産王から町を守るために、果敢に行動しますが、息子が誘拐されてしまうのです…。
『イップマン 継承』の主な登場人物とキャスト
ここで、『イップマン 継承』の主な登場人物について紹介します。
イップ・マン(演:ドニー・イェン)
『イップマン』の全シリーズにおける主人公。詠春拳の達人で、自身の道場を開いて武術を指導しながら、家族と幸せに暮らしています。
イップ・マンを演じるドニー・イェンは、1963年生まれの香港の俳優です。
『ローグ・ワン』や『ムーラン』など、多くの作品に出演し、主にアクションシーンが際立つ映画で活躍しています。
ウィンシン(演: リン・ホン)
イップ・マンの妻。持病を抱えながらも、それを夫には伝えずに、夫を影から支えています。
ウィンシン役を演じるリン・ホンは、1980年生まれの香港のモデル・女優です。『イップマン』の全シリーズに登場しています。
チョン・ティンチ(演:マックス・チャン)
イップ・マンと同じ詠春拳の使い手。いずれ自分の道場を持つべく闇試合で金稼ぎをしています。
チョン・ティンチ役を演じるマックス・チャンは、1974年生まれの香港の俳優です。
中国・香港合同映画『ドラゴン×マッハ!』やハリウッド映画の『大脱出3』など、幅広く活躍する俳優です。
フランク(演:マイク・タイソン)
闇の社会を牛耳る不動産王。ボクシングの猛者で、イップ・マンと死闘を繰り広げます。
フランク役を演じるマイク・タイソンは、「地球上で最強」と呼ばれたことのある元ヘビー級のアメリカ人プロボクサーです。映画では現役さながらのパンチングを見ることができますよ。
見どころ①多彩で華麗なアクションシーン
ここからは、『イップマン 継承』の見どころを2つ紹介していきます。1つ目の見どころは、なんと言っても多彩で華麗なアクションシーンです。
詠春拳の達人であるイップ・マンが、何十人という大勢の悪者をやっつけていく場面はスカッとするものがあります。
また、イップ・マンと同じ詠春拳の使い手であるチョン・ティンチや、不動産王であるフランクのアクションシーンにも必見です。
映画の至るところで、アクションシーンを堪能できるように、劇中で様々な工夫が凝らされていますよ。
見どころ②香港のレトロな雰囲気を楽しむことができる
『イップマン 継承』の見どころの2つ目は、1950年代末の香港をモチーフにしたレトロな雰囲気を楽しむことができることです。
現在の香港は、高層ビルが立ち並ぶ世界的な都市に発展していますよね。しかし、本作で、第二次世界大戦後でに、経済成長をめざましく遂げる香港の様子が描かれています。
そのため、少し前の香港の街並み、風景、家の中の様子など、レトロな世界観に魅了される映画となっていますよ。
感想:最後まで己の正義を貫く姿勢に感動
ここで、実際に映画を視聴した筆者の感想を1つ紹介します。本作では、イップ・マンが正義を最後まで貫き通す姿勢に感動しました。
作中の随所で対照的に描かれるチョン・ティンチに対し、イップ・マンの正義への強い信念が垣間見えます。
そして、映画の様々な描写を見る中で、武術は自分自身の護衛だけではなく、愛するものを守る時に、価値が発揮されると感じました。
また、武術を使いこなす者ほど、どのようにその力を使うかを、よく考える謙虚さが必要であると感じました。
筆者が考える『イップマン 継承』のメッセージ性
ここで、『イップマン 継承』のメッセージ性について考察したいと思います。本作には、視聴者に「人生でいちばん大切なものはなにか?」を考えさせるメッセージがあると感じました。
作中で、イップマンはある種、人生の選択を迫られる場面に遭遇します。そこで、イップマンは、妻のウィンシンの病気をきっかけに、「武術よりも家族のほうが大切である」と再認識するのです。
この映画をみる人も、普段は目の前の仕事や学業にばかりに気を囚われていて、あなたの身の回りにいる大切な存在の価値に気づかないこともあるかもしれません。
「身近なところに、大切なものがある。感謝の気持ちを忘れてはいけない。」と伝えたい映画だったのではないかと感じました。
『イップマン 継承』の映画レビューサイトの評価
ここで、『イップマン 継承』の評価を映画レビューサイトから確認してみてましょう。
Filmarks映画 3.9点
全体を通して美しい。イップマンの佇まいや所作、献身的な妻、そしてタイソンのフェアプレー
ティンチさんが色々あるけどええヤツ
イップマンが妻を守りながらエレベーターで戦う所と、タイソン戦でグググッとしゃがむ所グァアァァァかっこええー!ってなる。
出典:https://filmarks.com/movies/65595/reviews/99514172
Filmarks映画では、5点中3.9点とかなり高評価となっています。愛するものを守りながら、戦うイップ・マンのアクションシーンに、とてつもなく興奮した方も多いようです。
Yahoo!映画 4.11点
前半は、むちゃな展開で、やっぱり3まで続くとダメかな~と思ったけど、後半は良かった。
今回は、家族の絆に焦点が当たっていて、より感情移入してしまった。奥さんが素敵だった。最後の戦いはちょっとアッサリ気味だったけど、それがよかったのかな。最後、じ~ん・・・となった。
出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/359284/review/440/?c=10&sort=lrf
Yahoo!映画では、5点中4.11点と非常に高い評価です。アクションシーンだけではなく、家族の絆にも焦点が合わさった作品となっており、イップ・マンの戦う姿勢に感動する方が多かったようです。
『イップマン 継承』をインターネットで視聴する方法
ここで、『イップマン 継承』をインターネットで視聴する方法を紹介します。
レンタルする方法もありますが、視聴期限があったり、わざわざレンタルショップに足を運んだり、いろいろ制約があるので、動画配信サービスでの視聴をおすすめします。
第3作目の『イップマン 継承』だけでなく、第1作『序章』、第2作『葉門』まで含めたシリーズを視聴できるのは以下の4つのサービスです。
動画配信サービス | 月額料金(税込み) | お試し期間 |
U-NEXT | 2,189円 | 31日間 |
dTV | 550 円 | 31日間 |
AmazonPrimeVideo | 500円 | 30日間 |
Netflix | 880円 | なし |
なお、第4作の『イップマン 完結』は、2020年7月に劇場公開されたばかりなので、2020年12月時点で、動画配信サービスで視聴できません。
どうしても視聴したい場合は、レンタルすることで見ることができます。
まとめ:『イップマン 継承』のアクションシーンを見逃すな!
今回の記事では、『イップマン 継承』の基本的なことから、見どころや実際に視聴した感想もお伝えしました。
イップ・マンのアクションシーンだけではなく、イップ・マンの家族への愛もとても感じられる映画となっています。
アクション映画をあまり見たことがない人でも、感動シーンも散りばめられているので、楽しんで視聴できるに違いありません。
第3作『イップマン 継承』から見ても十分に楽しむことができますが、前作とのつながりを重視する方は第1作『イップマン 序章』からご覧になってください。