20年以上の時を経て、幅広い世代に支持されるスタジオジブリ屈指の青春映画『耳をすませば』。
今回の記事では、「まだみたことがない」という方向けに、ジブリ10作目となる『耳をすませば』の作品情報や主な登場人物、あらすじなどを紹介してあります。ぜひ最後まで目を通してください。
『耳をすませば』の作品情報
まずは、「スタジオジブリ」作品の『耳をすませば』の作品情報について紹介します。
- 映画公開日:1995年7月15日
- 監督:近藤 喜文
- 製作:鈴木 敏夫、宮崎 駿
- 脚本:宮崎 駿
- 制作総指揮:徳間 康快、宮崎 駿
- 制作会社:スタジオジブリ
- 配給:東宝
- 上映時間:112分
- 制作国:日本
スタジオジブリ作品としては10作目の『耳をすませば』は、『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』など多くの作品で受賞した宮崎 駿が脚本を手掛けた作品です。
映画公開から20年以上経過しても、「耳すま」を愛称として愛されている作品となっています。
『耳をすませば』の登場人物・キャストは?
次に、映画『耳をすませば』の主な登場人物と担当した声優を紹介していきます。
月島 雫(つきしま しずく;cv.本名 陽子)
主人公で、向原中学校3年生。夏休みに、図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」という名を見つけて想いを巡らせます。「天沢聖司」に影響されて、物語の執筆を始めます。
天沢 聖司(あまさわ せいじ;cv.高橋 一生)
向原中学校3年生の15歳。卒業後は高校へ進学せず、イタリアに渡ってヴァイオリン職人になるため修業しようと考えています。
素直で自分に厳しい性格で、将来をきちんと見据えている姿は、主人公の雫に大きな影響を与えていきます。
バロン(cv.露口 茂)
「地球屋」というアンティークショップを訪れた月島雫が一目惚れした猫の置物。この猫の置物バロンを登場人物として書かれた物語が、実際に2002年に映画化された『猫の恩返し』だったのでした。
『耳をすませば』のあらすじ
次に、映画『耳をすませば』の簡単なあらすじを紹介していきます。
読書好きな中学3年生の主人公月島雫は、夏休みに、自分が借りた本の貸出カードに「天沢聖司」という名前が載っているのに気づきます。
名前しか知らないけれど、読書家で自分と本の好みが似ている謎の男の子の存在に、雫は恋や憧れにも似たほのかな想いを抱くのです。
ある日、雫による「カントリーロード」の替え歌「コンクリートロード」を聖司に見られて、「お前さあ、コンクリート・ロードはやめた方がいいと思うよ」と雫は嫌味を言われてしまいます。
ずっと気になっていた聖司に会うことができた雫でしたが、聖司のこの発言に憤慨。最悪な出会い方ですが、そこから雫と聖司の青春ストーリーが始まります。
『耳をすませば』の見どころ
映画『耳をすませば』の見どころは、主人公の雫と聖司が恋愛をしながら、それぞれの目標に向かって成長していく所です。
雫は、同い年の聖司が、ヴァイオリンを作っていることに感動します。そして、聖司は雫にヴァイオリン職人になるためにイタリア留学に行くことを話すのです。
雫にとって身近な存在である聖司が、大きな夢を掲げ自分の道を歩もうとする様子に刺激を受け、雫も小説の執筆に力を入れていきます。
大人になってから観ると別の視点で楽しめるので、若いうちに一度は観ておいた方が良いですよ。
『耳をすませば』の映画レビューについて
次に、映画『耳をすませば』の映画評価について紹介していきます。
Yahoo!映画 4.23点
思春期の女の子の心情を上手に表現していますね。初めて鑑賞したのは、確か小学二年生のテレビ放映だったと思います。当時は雫が何に悩んでいるのか分からず、ただ聖司くんが、めちゃくちゃカッコ良いという印象しかなかったです。しかし、大人になって観ると全く違いました。雫が悩んでた理由が分かり、私も同じように悩んでたなと懐かしく思います。また聖司くんは、とてもアザとい奴だと分かりました…笑。
ちなみに鑑賞後、テーマ曲であるカントリーロードを日本語版をフルで聞きました。メロディーはさることながら、歌詞が胸を締め付けます。”故郷に帰りたいけど帰れない、そして帰らない”。逃げずに現実と向き合えと私に言ってくれてる気がします。
引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/89778/review/3515/?c=1&sort=lrf
「Yahoo!映画」の評価は、4.23点と非常に高い点数となっていますね。大人になってから鑑賞すると、昔見ていた時と比べて深く考えさせられる描写が多いことに気づく人がいるようです。
映画.com 3.8点
スタジオジブリの中では珍しい青春ラブストーリー。
その中でもジブリ作品らしいタッチの作画と音楽が楽しめました。引用:https://eiga.com/movie/39618/review/01996003/
久々に鑑賞。中学生の甘酸っぱい繊細な表現がよかった。何度観ても清々しい気分にさせてくれる。
引用:https://eiga.com/movie/39618/review/02322817/
「映画.comの評価」は、3.8点とこちらも高評価となっています。スタジオジブリ作品では、珍しい青春ラブストーリーの『耳をすませば』ですが、甘酸っぱい恋愛展開を楽しく鑑賞する人もいるようです。
『耳をすませば』のファン評価は?
次に、映画『耳をすませば』のファン評価について、Twiiterからの意見を見てみましょう。
https://twitter.com/Sunlightshower/status/1223646705029005313
恋愛もきちんとして、何かに一生懸命打ち込んでいる姿に、青春を感じると感想を述べている方がいました。
大人になってから、「自分もこんな恋愛しておけばよかった〜」とある種の後悔や羨ましさが含んだ感情になる方が多いようです。
映画公開から20年以上経過していますが、改めて視聴すると、「青春を楽しんでおけばよかった」と感じるみたいです。
『耳をすませば』の視聴方法
さて、そろそろ映画『耳をすませば』を実際に視聴してみたいと思いませんか?
月額料金を支払うことで、『耳をすませば』を視聴できる動画配信サービスは2社あります。
動画配信サービス | 月額料金 | 無料お試し |
DMM DVD・CDレンタル | 1,833円(税抜き) | 30日間 |
TSUTAYA TV/DISCAS | 2,417円(税抜き) | 30日間 |
Amazon Prime Video(月額税込み500円)やNetflix(月額税込み880円)など、その他の動画配信サービスよりは割高です。
しかし、スタジオジブリ作品を配信サービスで視聴するには、上記で紹介したDMMとTSUTAYAの2社しかありません。まずは無料お試しでまず登録して視聴してみてはいかがでしょうか。
『耳をすませば』の原作と作者について
映画『耳をすませば』は、漫画が原作となっています。1989年8月〜11月にかけて、少女漫画月刊誌『りぼん』に連載されていました。
作者は少女漫画家の柊あおいで、『星の瞳のシルエット』やその続編の『ENGAGE』などが代表作となっています。
また、柊あおいは、ジブリ映画『猫の恩返し』の原作となる漫画「バロン猫の男爵」の作者でもあります。実は、この映画は『耳をすませば』の主人公月島雫が書いた小説の物語となっているんですよ。
『耳をすませば』の主題歌は有名な「カントリーロード」
『耳をすませば』の主題歌といえば『カントリーロード』。小学校の音楽の授業で登場する曲なので、この映画をみたことがない人でも、一度は聞いたことがあるはずです。
この曲はアメリカのポピュラー・ソング、『Take Me Home, Country Roads』(邦題:故郷に帰りたい)を日本語に訳してカバーしたものなんです。
日本では、映画『耳をすませば』で主人公の声優を務めた本名陽子によるカバー曲の方が有名ですよね。1995年6月25日にCDリリースされています。
まとめ
今回の記事では、スタジオジブリの10作品目となる『耳をすませば』の魅力について紹介しました。
1995年に映画公開になってから20年以上の月日が経っても、人気のジブリ作品。数年おきにテレビの地上波で再放送されているのも納得です。
ジブリでは珍しい恋愛要素のある作品となっていますが、雫や聖司が夢を追う姿に、きっと共感できる作品になっています。
ぜひ、まだ一度も見たことがない人はぜひ、『耳をすませば』を視聴してみてくださいね。