アメリカで社会現象を巻き起こした2018年の最恐ホラー映画「クワイエット・プレイス」はご存知ですか??
今回はそんな大注目の映画についてネタバレなしでご紹介していきます。
(アイキャッチ画像出典:http://paramount.nbcuni.co.jp/quietplace/)
クワイエット・プレイスの作品情報
- 公開・・・・2018年4月6日(アメリカ合衆国)、2018年9月28日(日本)
- 原案・・・・ブライアン・ウッズ、スコット・ベック
- 監督・・・・ジョン・クラシンスキー
- 脚本・・・・ブライアン・ウッズ、スコット・ベック
- 製作・・・・マイケル・ベイ
- 配給・・・・パラマウント映画(アメリカ合衆国)、東和ピクチャーズ(日本)
- 音楽・・・・マルコ・ベルトラミ
- 言語・・・・アメリカ手話、英語
- 上映時間・・90分
クワイエット・プレイスのあらすじ
舞台は2020年。宇宙から人間を食い散らかす怪物がやってきて世界中が恐怖に怯えていました。その怪物は、盲目ですが聴覚に非常に発達しており、少しの物音にも反応して人間を襲うなんとも恐ろしいものです。
そんな中、巧みに怪物たちの目を避け生き延びていたとある家族がいました。それはアボット一家です。一家は意思疎通手段に「手話」を取り入れて、上手に怪物たちから逃れる生活をしていました。
しかし怪物から上手く逃れられる生活も長くは続かず、怪物たちに一家の存在を感知されてしまいました。感知された中で、妻のイヴリンが妊娠をしてしまいます。
そしてイヴリンは自宅の地下室で出産を迎えます。そう、出産の際は声が出てしまうものです。しかし声を出したら怪物に殺されてしまいます。アボット一家は一体どうなってしまうのでしょうか…
クワイエット・プレイスのキャスト
イヴリン・アボット(母)役 – エミリー・ブラント
エミリー・ブラントさんは1983年2月23日生まれのイギリス出身の女優です。
エミリー・ブラントさんは「プラダを着た悪魔」など様々な作品に出演されていますが、ゴールデングローブ賞の助演女優賞のノミネート経験が多数ある実力のある女優さんです。
リー・アボット(父)役 – ジョン・クラシンスキー
ジョン・クラシンスキーさんは1979年10月20日生まれのアメリカ合衆国のマサチューセッツ州出身の俳優・映画監督です。今作品では演者と監督・脚本も手がけています。
リーガン・アボット(長女)役 – ミリセント・シモンズ
ミリセント・シモンズさんは2003年生まれの、アメリカ合衆国ユタ州出身の子役女優です。
ミリセントさんは1歳の時に聴覚を失ってしまっています。そんな彼女ですが今作品では聴覚障害をもった少女を熱演しています。
マーカス・アボット役 – ノア・ジュープ
ノア・ジュープさんは 2005年2月25日生まれイギリス出身の子役俳優です。
「クワイエット・プレイス」以外にも話題作の「ワンダー 君は太陽」にも出演しています。
映画「クワイエットプレイス」は登場人物が非常に少ない作品です。主に上記の4人が出演していて、他にはアボット家の末っ子ビュー・アボットと、老人が少しだけ登場します。
主演のエミリー・ブラントとは?
エミリー・ブラントさんは2003年にイギリス映画「ウォリアークイーン」で映画初出演をし、2006年公開の「プラダを着た悪魔」でハリウッドに進出しました。
映画「プラダを着た悪魔」は第63回ヴェネツィア国際映画祭で特別招待作品にもなったヒット作で、彼女はゴールデングローブ賞 助演女優賞や英国アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされ注目されました。
私生活ではアメリカ人俳優のジョン・クラシンスキーさんと約1年間の交際を経て2010年7月に結婚。2人の子供に恵まれています。
そして映画「クワイエットプレイス」では実夫のジョン・クラシンスキーさんと夫婦役で共演しています。
夫婦役は本物の夫婦?
映画「クワイエットプレイス」では家族を中心に描かれています。そんな中、夫婦役を演じるエミリー・ブラントさんとジョン・クラシンスキーは本物の夫婦なのです。
上記に書いてあるようにお二人は2009年8月から約1年間の交際期間を経て2010年7月に結婚をしました。そして2019年に到るまで2人の子供を授かっていて、実生活ではおしどり夫婦として知られています。
実生活ではおしどり夫婦として知られる2人は、今回が初共演。元々、エミリーは友人をエヴリン役に推していたそうだが、脚本を読んでいるうちに「あんなこと言ったけど、この役は私がやらなきゃ」と、自らジョンにエヴリン役を演じることを提案したのだとか。
ジョンもまた、脚本を進めてく中で「人生で1番恐ろしいときを乗り切ろうとする家族、というような身につまされるものを書いているとき、ぼくの頭に浮かんでくるのはもちろんエミリーしかいなかった」と言い、彼女の提案を喜んで受けいれたという。(出典:https://www.cinemacafe.net/article/2018/09/01/58136.html)
映画をよりリアルに再現するために、実の家族・妻であるエミリー・ブラントさんに妻役を演じてもらったのですね。ジョン・クラシンスキーさんの監督としての気持ち・熱意が伝わってくるエピソードです。
クワイエット・プレイスの製作にあたってのエピソード①
監督であり脚本・出演を担当したジョン・クラシンスキーさんはスコット・ベックさんとブライアン・ウッズさんと共に本作の脚本を執筆しました。
「クワイエットプレイス」の製作は、ベックさんとウッズさんが映画の原稿を書き始めました。
そこでジョンさんに持ちかけたところ、彼の妻が妊娠していたこともあり、「子供を怪物から守る親」というアイデアに興味を惹かれたのだといいます。
子供を怪物から守るというアイデアに惹かれたジョンさんは「クワイエットプレイス」のメガホンを取ることになり、自身も演者として出演することになりました。
クワイエット・プレイスの製作にあたってのエピソード②
映画「クワイエットプレイス」では会話の表現が少なく、アメリカ手話が多く使われています。聾者のリーガン役で出演したミリセント・シモンズさんも実際に聴覚に障害を持っており聾者です。
ミリセント・シモンズさんをキャスティングするにあたり、監督のジョン・クラシンスキーさんはこんな風に語っていたようです。
「私は耳が聞こえる女優さんに聾者の役を演じてもらいたくないのです。理由はいくつかありますが、最大の理由は、聾者の女優は私の聾者に関する知識と彼/彼女が置かれる状況に対する理解を十数倍深めてくれるからです。」
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9
また、ミリセント・シモンズさんは撮影に当たって自身が普段から使っているアメリカ手話を他の演者たちにレクチャーをするなど現場でも活躍をしたそうです。
クワイエット・プレイスの感想
- 音をたてたら死ぬ。登場人物たちが必死の思いで静かにしているものだから、客席側もかなりの緊張を強いられる。ガサガサ音がする袋菓子なんて買おうものなら大顰蹙であり、体験型アトラクションみたいな感覚をスクリーンを超えて共有できるのが楽しい。
- ショック要素を音に頼りすぎないかという部分は否定できないし、多少展開は強引だが、緊張感を楽しみ、エモーショナルな展開に心揺さぶられ、ラストのノリはサイコーだと思ったので、完全にこの映画の術中に落ちたのだと思う。おみごと。
- 家族愛の物語でした。
ハラハラ感は味わえた- あの状況の中の妊娠はまじか、と思ったけど、
新しい命に、希望を持ちたくなるのか。
ゾンビ映画でもよくあるし。- 前にCMで見たことがありホラー映画かと思っていたのですがホラーではなかったです。
普通のシーンは音が静かなのですが急に音が高くなり驚かしにくるので心臓に悪かったです。その分ハラハラして楽しめました。(引用:https://eiga.com/movie/88476/review/)
劇中はほぼ無音という斬新な映画でしたが、そこが好印象だったという感想や、ホラー映画ながらに家族愛を観れてよかったという感想がありました。
専門家の評価はいかがなものなのでしょうか?次の項目で見ていきましょう。
クワイエット・プレイスの評価
アメリカでは2018年4月6日公開で、週末3日間の興収が5000万ドル超えの1位スタートで、これは前週の1位だった『レディ・プレイヤー1』の4100万ドルを超える好スタートを切りました。
- 渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
「なぜ音が?」と原因を考える間もなく一家を包む恐怖に巻き込まれるが、やがて見えた正体にニヤリ。正体が見えてからは母の出産で家族が一つにまとまっていく様子を見せて人間味のあるサスペンス劇になった。- 大場正明(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
一時的に音を立てられない状況に追い込まれるのではなく、生活を続けなければならない運命が、異様な空気を醸し出していく。時間と空間を限定し、登場人物を絞り、家族の濃密なドラマを生み出す省略と凝縮の技が光る。- LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★ なかなかGOOD!
“何か”が出てきてもガッカリしないで。この映画の物語はよくできてます。伏線がちゃんとしてるので、いろんなことが起きても納得。生き抜くための工夫が賢い! 最後は感動するし。本物の夫婦だからこそ出せる空気。(引用:https://dot.asahi.com/wa/2018092700011.html?page=1)
「クワイエットプレイス」はアカデミー賞2019のノミネート作品にもなり、専門からの評価も高い作品となっています。
クワイエット・プレイスのまとめ
今回は2018年話題になったホラー映画「クワイエット・プレイス」についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
アメリカでは社会現象にもなった「クワイエット・プレイス」。続編の公開も決定しているそうです。
筆者も映画館で鑑賞したのですが、沈黙の恐怖がすごく、自分も音を立てられないくらい見入ってしまいました。
「クワイエット・プレイス」をまだ観ていない方はぜひ下記のデジタル配信で視聴してみてください。
映画「クワイエットプレイス」はUーNEXT(1990円/月)、dTV(500円/月)、Amazonプライムビデオ(500円/月)などで視聴できます。
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