今回は映画『キツツキと雨』を紹介します。この作品は、普段は木を切ることが仕事のおじさんと、弱気な映画監督が打ち解けていく事で、それぞれの殻を破るというお話です。
一見何の接点もない二人が何故深く関わる様になったのか、それぞれの殻とは何なのか、気になりますよね。
本記事では、映画『キツツキと雨』のあらすじや3つの見所のほか、レビューや無料で観られる方法も紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
(出典:https://unsplash.com/photos/ZpE2gobovro)
『キツツキと雨』の作品情報
- 制作年:2012年
- 上映時間:129分
- 監督・脚本:沖田 修一
- 出演者:役所 広司、小栗 旬、高良 健吾、臼田 あさ美、古舘 寛治、黒田 大輔、嶋田 久作、山﨑 努 etc
- ジャンル:ドラマ、コメディ
まずは、映画『キツツキと雨』の主な作品情報を上記にまとめてご紹介しました。
監督・脚本の沖田 修一さんは、代表作品として『南極料理人』『モリのいる場所』『モヒカン故郷に帰る』などがあります。
『キツツキと雨』の主な出演作品
- 役所 広司(役:岸克彦/山林の木を切る事が仕事)
- 小栗 旬(役:田辺幸一/気弱な映画監督)
- 高良 健吾(役:岸浩一/克彦の息子で無職)
- 古舘 寛治(役:鳥居/ベテラン助監督)
- 黒田 大輔(役:柴田/短気な助監督)
- 嶋田 久作(役:篠田/ベテラン撮影監督)
- 臼田 あさ美(役:麻生珠恵/主演女優)
この他にも出演者はいますが、話の中心になる6人を紹介しました。
山林の木を切る事が仕事の岸克彦(演:役所 広司)が主人公になります。
『キツツキと雨』のあらすじ
いつも通り山林の木を切っている岸克彦(演:役所 広司)の元に、「今、映画の撮影をしているので、静かにしてもらっていいですか?」と映画のベテラン助監督である鳥居(演:古舘 寛治)が声を掛けに来ます。
そこから岸は、色々と映画の撮影を手伝わされるのですが、そこで気弱な映画監督である田辺幸一(演:小栗旬)と出会います。
田辺は監督にも関わらず、気弱な性格の影響で、撮影陣や俳優陣と上手くコミュニケーションを取れていませんでした。
そんな田辺の事を最初は良く思っていない岸でしたが、二人で話す内に少しずつ打ち解けていき、最高の映画を作っていくというお話です。
見所①:演技未経験なのに急遽ゾンビ役をやらされる!?
普段は、山林の木を切る事が仕事の岸克彦(演:役所 広司)ですが、ゾンビの役者が来れなくなった為、急遽ゾンビの役をやらされる事に。
演技は未経験にも関わらず、短気な助監督の柴田(演:黒田 大輔)に色々と指示を出され、岸は混乱してしまいます。
そして、本番になり岸はゾンビを演じたのですが、褒められるどころか柴田に怒られてしまいます。
岸が演じるゾンビがどういったものなのか、怒られた時の表情にご注目ください。
見所②:一緒に銭湯に入った事で打ち解けていく
穴場と言われる銭湯に岸克彦(演:役所 広司)が浸かっていると、田辺幸一(演:小栗旬)が入ってきました。どうやら、田辺も一人になりたかったみたいです。
最初は岸を避けていた田辺でしたが、岸が映画に興味を凄く持ってくれている事が分かり、田辺は少しずつ岸と心の距離をつめていきます。
一緒に銭湯に入った事がきっかけで、その後はご飯を一緒に食べたり、今の場面が問題ないか岸に聞いたりと、二人は仲良くなっていきます。
気の強いおじさんと気の弱い若者が仲良くなっていく過程は、目を離せませんよ。
見所③:怖いベテラン俳優に褒められ涙
岸克彦(演:役所 広司)と出会った事がきっかけで、少しずつ気弱な部分が無くなっていた田辺幸一(演:小栗旬)ですが、修羅場が訪れます。
より良い映画を作る為に、田辺はベテラン大物俳優である羽場敬二郎(演:山崎努)の演技に細かい指摘をしなければいけない状況に。
田辺は勇気を振り絞り何回も納得がいくまで、羽場に細かい指摘をし続けました。
その結果、田辺は羽場にお褒めの言葉を頂き、嬉しさのあまりその場で号泣してしまいました。このシーンは、人と関わるのが苦手な方にはぜひ観てもらいたいです。
『キツツキと雨』を視聴した筆者の感想
田辺幸一(演:小栗旬)と克彦の息子で無職の岸浩一。下の名前も同じな上に歳も近い事から、岸克彦(演:役所 広司)は田辺と接する事で、途中から息子の気持ちも考える様になったのではないかと感じました。
田辺が「映画監督になったことを親はきっと後悔している」と言う場面があるのですが、それを岸は否定します。
そして、その後に岸の奥さんの三回忌で、親戚達は浩一に「親父の仕事を継いだらいい」と言いますが、克彦は「浩一にもやりたい事がある」と息子をかばいます。
『キツツキと雨』では、気の弱い田辺が少しずつ変わっていく過程が強調されていますが、岸克彦もまた変化をしたのではないかと思いました。
『キツツキと雨』のレビュー
続いては、『キツツキと雨』のレビューを紹介します。良いレビューと悪いレビューをそれぞれ2つずつご紹介します。
『キツツキと雨』の良いレビュー
役所広司が銭湯で小栗旬に話しかけたり、小栗旬の為に監督用のイスを作ったりするシーンは、観ていてほっこりしますよ。
https://twitter.com/hagio45graphy/status/1322920024919560192
クールでカッコいいイメージの小栗旬ですが、この作品では気弱な役を演じているので、いつもと違った小栗旬を観る事ができます。
『キツツキと雨』の悪いレビュー
小栗旬の喋るペースが遅いという事もあり、間が多いかなと印象は確かにあります。しかし、この映画はその「間」を楽しむ映画でもあるなと感じました。
普段は、木を切るのが仕事の役所広司が気弱な映画監督の小栗旬と接する事で、役所広司は映画に興味を持ち始め、小栗旬は少しずつ人に心を開いていく…
というこの設定だけでも、充分に考えられた作品ではないでしょうか?他の映画では観る事ができない作品だなと感じました。
『キツツキと雨』を無料で観る方法
- Amazon Prime Video(30日間無料)
- U-NEXT(31日間無料)
『キツツキと雨』は上記の動画配信サービスに会員登録をすれば、一定期間は無料で観る事ができます。
また、作品の配信期間が終了すると観れなくなってしまうので、気になっている作品は早めに視聴することをオススメします。
もちろん、無料期間だけ契約して解約する事も可能なのでご安心ください。
動画配信サービスによって観れる動画が異なるので、あなたにあった動画配信サービスを選んでくださいね。
『キツツキと雨』のまとめ
今回は、『キツツキと雨』のあらすじや3つの見所、感想やレビュー、そして無料で観られる方法をご紹介しました。
『キツツキと雨』は、普段は木を切ることが仕事の岸克彦(演:役所 広司)と、弱気な映画監督の田辺幸一(演:小栗旬)が打ち解けていく事で、それぞれの殻を破るという映画です。
普段人とあまり上手くコミュニケーションが取れない方、親子関係が上手くいっていない方にはオススメです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。