おそらく、あなたが見たことがある映画のどれかには、登場しているであろう國村隼。
数々の映画・ドラマに出演している國村隼(くにむら じゅん)は、主演こそは少ないですが、彼がいることで映画をより見どころよくしてくれるんですよ。
今回の記事では、「國村隼ってどんな人だろう」「どんな作品に登場しているのかな」とお思いの方向けに、國村隼のプロフィールや出演している作品を紹介していきます。
國村隼のプロフィールについて簡単に紹介
國村隼(くにむら じゅん)は、1955年11月16日生まれの現在64歳(2020年9月現在)、大阪府大阪市出身の俳優です。本名は、米村喜洋と言います。
生まれた場所は熊本県八代市でしたが、すぐに兵庫県尼崎市に転居。その後、小学校2年生で大阪に引っ越しました。
元々エンジニアを目指していた國村でしたが、自身が理系ではないことに気づき高専を中退します。学生時代に演劇をやっていたこともあり、大阪放送劇団付属研究所の試験を受験し合格。本格的に演劇の道に進みます。
そして、1979年にNHK浅野連続テレビ小説『鮎のうた』で俳優デビュー。また、1981年の『ガキ帝国』では、スクリーンデビューします。
海外映画に出演し始め、ヤクザ役として活躍!
24歳で俳優デビューした國村隼は、徐々に多くの作品に出演するようになっていきます。
転機は、1989年にアメリカ映画『ブラックレイン』にヤクザの子分役としての出演です。その後、香港映画関係者からオファーが増えて、香港映画に数本出演します。
さらに、2003年にはアメリカ映画『キル・ビル Vol.1』に出演。こちらの映画でも、ヤクザの親分として出演しています。
ヤクザ役や殺し屋など悪役で起用されることが多い國村隼ですが、映画の中では必ず必要な役柄です。國村隼がいることで、作品にメリハリが生まれ見応えある映画になります。
國村隼『地獄でなぜ悪い』で主演を果たす
ここからは、國村隼の代表作を3つ紹介していきます。1つ目の作品は、2013年に公開された『地獄でなぜ悪い』です。ヤクザ映画なのに、コミカルな描写が多い予告映像となっていますよ。
國村隼は、『キル・ビル Vol.1』や『アウトレイジ』などに脇役として登場することが多いですが、主演を果たすことはあまり多くありません。
しかし、『地獄でなぜ悪い』では、國村隼は主演のヤクザの組長(武藤大三役)を演じています。ストーリーとしては、武藤が服役中の妻のために、娘を主演させる映画を作る設定。
ヤクザの組長として迫力ある演技を見ることができるのと同時に、”ヤクザやヤクザ抗争の様子を映画撮影する”というおかしな提案して、大真面目に取り組む國村隼の演技に注目です。
実写映画『進撃の巨人』で指揮官を演じる
2つ目の國村隼の代表作は、2015年に公開された映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』です。
こちらの作品は、累計5000万部以上の大ヒット漫画『進撃の巨人』を実写化した映画。原作とは、ストーリー構成が異なりますが、兵士たちが巨人と戦う躍動感ある予告映像が公開されていますよ。
國村隼は、映画のオリジナルキャラクター・クバルを演じています。クバルは、巨人撲滅をする兵団の指揮官的な存在です。
しかし、映画が進むにつれて「実は主人公・エレン(演:三浦春馬)の最大の敵なのでは…?」と思わせる物語のキーマンです。
ちなみに、國村隼は実写化された映画の出演が少なく、珍しいジャンルに挑戦したと言えます。この映画は、前篇・後篇に別れていますので、視聴する際は前篇から視聴してくださいね。
『海賊と呼ばれた男』憎まれ役が際立つ國村隼に注目!
3つ目の國村 隼の代表作は、2016年に公開された『海賊と呼ばれた男』です。百田尚樹の小説『海賊と呼ばれた男』が原作となった映画となっています。
こちらの作品では、主人公・国岡鐡造(くにおかてつぞう、演;岡田准一)の経営する国岡商店を潰しにかかる、石油会社の社長役(演:國村隼)を演じています。
登場時間こそ、そこまで長くないですが主人公の行手を阻む絶妙に嫌な役柄。「憎まれ役が本当に上手だな〜」と感じさせられるシーンが印象的です。
國村隼は韓国映画『コクソン』にも出演!男優助演賞を獲得
國村隼は、2017年に日本で公開された韓国映画『哭声/コクソン』に出演し、韓国の2大映画賞の一つ「青龍映画賞」で男優助演賞を受賞しているんです。
この映画賞で、外国人の受賞は初めて。オカルトホラーの本作では、山中で暮らす謎の日本人役を見事なまでに演じています。
映画では、謎の殺人事件が頻発し、その原因が謎の日本人(演:國村隼)ではないかと疑われます。
ふんどし姿で鹿を食べたり、穏やかな表情で村人と接したり、場面ごとにリアリティある演技をする國村準に注目です。予告映像でも、その片鱗を見ることができますよ。
國村隼は『風立ちぬ』で声優もした!
実は、國村隼は2013年に公開されたアニメーション映画『風立ちぬ』で声優もしているんです。
役柄としては、本作の主人公・堀越次郎(CV. 庵野 秀明)が勤める会社の課長・服部役を演じています。
作中における服部は落ち着いた声色。次郎の良き上司として、彼の飛行機設計技術の腕前を買っています。
ちなみに、本作は、宮崎駿が監督して復帰し手掛けたスタジオジブリ作品としても有名です。
『かぞくいろ』國村隼のお父さん的な役柄にも注目!
憎まれ役が多い國村隼ですが、見ていて心がほっこりする役柄を演じることも。最近出演した映画としては、2018年に公開された『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』があります。
本作では、國村が演じるベテランの鉄道運転士は、微妙な関係の孫と嫁を見守る良き理解者的な立場にいます。というのも、いろいろな事情があり同居する孫と嫁は血が繋がっていないのです。
筆者はこの映画を見たことがありますが、主人公・晶を演じる有村架純と濃厚なキスを交わすシーンがあり、意外な演出だったとビックリした記憶があります。
予告映像では、穏やかな性格の鉄道運転士を演じる國村隼の様子を垣間見ることができますよ。
2020年に公開している『ミッドウェイ』にも注目
國村隼は、2020年9月に公開されたアメリカ映画『ミッドウェイ(吹き替え版)』にも出演し、こちらも大注目の作品です。
本作は、太平洋戦争の様子を日本とアメリカの視点で描かれており、2019年に公開された映画の吹き替え版となります。
作中では、ハワイの真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦まで戦況が描かれており、國村は日本海海軍の中将・南雲忠一役を演じています。
予告映像では、兵士たちと米軍を撃退するための戦略を練る國村隼の演技を見ることができますよ。
ヤクザ役や殺し屋の極悪な役が多かった國村隼ですが、『シン・ゴジラ(2016年)』や『アルキメデスの大戦(2019年)』などの作品では、リーダー役を演じることも増えてきました。
本作では、久しぶりに出演するアメリカ映画で、リーダー役として活躍する國村隼に大注目です!2020年9月時点でも映画館で公開されていますので、興味のある方はぜひ劇場で視聴してみては?
まとめ:ヤクザ役〜良いお父さんさん役まで演じる國村隼
今回の記事では、國村隼のプロフィールや出演する作品について紹介しました。ヤクザや殺し屋など悪役が多く、作品の中では憎まれることが多い立場を演じることが多い國村 隼。
しかし、彼がいることによって映画にメリハリが生まれ、主人公の活躍やストーリーの展開が際立つんですよ。
憎まれ役だけではなく、頼れる指揮官やいいお父さん役もすることも増えてきたので、今後の國村隼の活躍に注目です。最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。