映画「最強のふたり」はフランスで観客動員数が歴代3位になるなど、フランスの大人気映画です。
日本でも公開され、日本におけるフランス映画史上歴代1位の観客動員数を記録しました。
今回はそんな名作の映画「最強のふたり」についてネタバレなしで紹介していきます。
(アイキャッチ画像出典:https://pc.video.dmkt-sp.jp/ti/10007198)
最強のふたりの作品情報
- 公開日・・・2011年11月2日(フランス)2012年9月1日(日本)
- 監督・・・・エリック・トレダノ / オリヴェ・ナカシュ
- 脚本・・・・エリック・トレダノ / オリヴェ・ナカシュ
- 製作・・・・ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ / ヤン・ゼノウ / ローラン・ゼイトゥン
- 主演・・・・フランソワ・クリュゼ
- 上映時間・・112分
- 配給・・・・ゴーモン(フランス)、ギャガ(日本)
- 音楽・・・・ルドヴィコ・エイナウディ
- 製作国・・・フランス
最強のふたりのあらすじ
ある日、富豪で全身麻痺で体が動かない老人のフィリップは住み込みの介護人を募集します。たくさんの候補者が面接に訪れましたが、その一人にスラム街出身のドリスがいました。
実はドリスは職に就く気は全くなく、給付期間が終了寸前となった失業保険を引き続き貰えるようにするため面接を受け、不合格になったことを証明する書類が欲しいだけでした。
しかし、フィリップは他の候補者は気に食わず、一切介護の経験のないドリスを無理やり雇うことにします。一ヶ月間お試しで働くことになったドリスですが、今までにない裕福な環境に喜びます。
仕事が続いたドリスと雇い人のフィリップは、互いに親しくなっていき介護という関係性ではなく一人の人間としての関係になっていきました。そんな二人の関係はいつまで続くのでしょうか…
最強のふたりのキャスト
フィリップ役 – フランソワ・クリュゼ
フランソワ・クリュゼさんは1955年9月21日生まれのフランス・パリ出身の俳優です。(2019年9月現在63歳)
フランスを代表する大御所俳優ですが、今回紹介する「最強のふたり」は代表作の一つになっています。
作中では本作の主人公で富豪。頸髄損傷で首から下は動かすことができず、普段の移動では電動車いすを利用している。趣味は、クラシック音楽や絵画などの芸術を鑑賞すること。
ドリス役 – オマール・シー
オマール・シーさんは1978年1月20日生まれのフランス・イヴリーヌ県トラップ出身の俳優・コメディアンです。(2019年9月現在41歳)
オマール・シーさんは黒人系フランス人です。同じく主演のフランソワ・クリュゼさんと同様に、「最強のふたり」は代表作の一つとなりました。
作中ではスラム街出身の黒人青年でフィリップの介護人となった。基本的に不真面目な性格だが、根は悪くなく陽気。どんな相手に対してもタメ口で話し、自分が思ったことは言うタイプ。
イヴォンヌ役 – アンヌ・ル・ニ
アンヌ・ル・二さんは1962年12月15日生まれのフランス・アントニー出身の女優・脚本家・映画監督です。(2019年9月現在56歳)
2011年公開の映画「アンタッチャブル」では、フランスの演技賞である助演女優賞セザール賞にノミネートされた経験があります。
作中ではフィリップの助手で60歳前後の女性。自分にも他人にも厳しい性格だけど、実は他人の恋愛話が好き。
マガリー役 – オドレイ・フルーロ
オドレイ・フルーロさんは1977年5月26日生まれのフランス・マント=ラ=ジョリー出身の女優です。(2019年9月現在42歳)
ハリーポッターシリーズのスタッフが製作したことで有名な、2016年公開映画「レジェンド・オブ・ゴースト〜カンタヴィル城と秘密の部屋〜」に出演して話題になった女優さんです。
作中ではフィリップの秘書、口述筆記の担当。才色兼備で色気があり、ドリスから異性として好意を寄せられている。
W主演のフランソワ・クリュゼとは?
映画「最強のふたり」でW主演の一人を務めたフランソワ・クリュゼさんは過去9度セザール賞にノミネートされている実績を持つ実力派俳優です。
セザール賞とは、フランスの映画賞でアメリカのアカデミー賞にあたるものです。
1984年公開の映画「唇を閉ざせ」でセザール賞助演男優賞を受賞して以降、主演を務めることも増え活躍の幅を広げてきました。
今回紹介する映画「最強のふたり」では全身麻痺の役を演じ、体を動かさないという難しい演技で高い評価を受けています。そんなフランソワ・クリュゼさんの迫真の演技に注目です。
W主演オマール・シーとは?
W主演の二人目、スラム街出身の黒人ドリスを演じたオマール・シーさんはどういう方なのでしょうか?
オマール・シーさんの代表作は2015年公開の映画「ジュラシックワールド」や、2016年公開の映画「インフェルノ」があります。
今まで様々な作品に出演をしてきたわけですが、今回紹介する「最強のふたり」では、セザール賞主演男優賞を受賞しましたが、東京国際映画祭最優秀男優賞の受賞で日本でも大きく知られる俳優となりました。
最強のふたりのみどころ
映画「最強のふたり」のみどころは、主人公フィリップとドリスの関係性です。大富豪で多情多感な性格な白人フィリップと、スラム出身で荒々しい性格の黒人ドリスの正反対の二人がコンビになります。
フィリップは自分の介護相手としてドリスを雇いましたが、ドリスは上下関係を無視して対等な人間としてフィリップに対応し介護をしました。
立場は違う二人ですが、同情や悲哀が一切なくお互いを尊重し合う関係を保ち、仲を深めていく姿には心がほっこりし、感動間違いなしな内容になっています。
映画「最強のふたり」はそんなフィリップとドリスの関係性に注目してぜひ鑑賞してもらいたいと思います。
最強のふたりは実話?
映画「最強のふたり」は実話を元につくられたということでも話題になりました。
モデルとなったのは富豪フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴさんと、介護人アブデル・ヤスミン・セローさんです。
フィリップさんは42歳の時パラグライダーの事故で頸髄損傷となり、アブデルさんを介護人として雇いました。そんな二人の人生を書いた自伝本「A Second Wind」という本を2001年に出版しています。
原作の本と映画では少し内容が異なるようで、家族関係や物語の結末をフィクションにして映画が製作され、公開されました。
最強のふたりの評価
映画「最強のふたり」はどんな評価だったのでしょうか?観客動員数で見るとフランスでは歴代3位、日本では日本で公開されたフランス映画の中で歴代1位の大ヒット映画になりました。
第37回セザール賞では作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・撮影賞・脚本賞・編集賞・音響賞にノミネートされ、その中で主演男優賞をオマール・シーさんが受賞しました。
日本では第24回東京国際映画祭で最高賞の東京サクラグランプリを受賞し、主演のフランソワ・クリュゼさんとオマール・シーさんはも最優秀男優賞を受賞しました。
最強のふたりを見た人の感想
- 前から気になっていた映画で、つい最近レンタルで見ました。私は素晴らしい作品だと思います。誰にも起こりうる事故での障害で人生を悪戦苦闘する人と、それを取り巻く人々の人間模様、葛藤、良心など、人種や生い立ちを超えたところに生まれる信頼と友情が描かれており、シリアス一辺倒でなく、全体を通してコミカルに表現されています。
- 難解な心理描写とアーティスティックな演出、フランス映画らしい作品でした。
脚本は個人的には素晴らしいとは言いにくいけれど、構成や情緒の表現が素晴らしく、名作と呼ばれる理由がわかりました。- ふとしたときに何年経っても観たくなる
明日が元気になる作品- 落ち込んでる時や辛い時観たくなる映画
明るく前向きな気持ちになれます(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/341701/)
「感動」や「元気をもらえる」という前向きな感想が多い印象です。フランスでは歴代観客動員数で3位になりフランスの大ヒット作品となりました。
まとめ
いかがでしたか?今回はフランス制作の映画「最強のふたり」についてネタバレなしで紹介していきました。
フランスでは観客動員数が歴代3位となり、大ヒットした作品です。日本でも日本で上映されたフランス映画史上歴代1位のヒット作品になりました。
普段は交わることのない富豪の老人とスラム街出身の青年。そんな両極端なふたりの暖かい関係性をこの映画では楽しめることができます。ぜひ気になった方は鑑賞してみてください。
映画「最強のふたり」はUーNEXT(1990円/月)、dTV(500円/月)、Amazonプライムビデオ(500円/月)などで視聴できます。