「なんか、ハラハラできるスリリングな映画はないかなあ。「ロストバケーション」っていう映画はサメを題材にしたホラーみたいだけど、面白いのかな・・・。」
サメ映画といえばスピルバーグ監督の「ジョーズ」や、レニー・ハーリン監督の「ディープブルー」が浮かぶかと思います。
「ロストバケーション」はこれら2作品以来の、サメ映画の大傑作という面白さが話題になりました。
この記事では「ロストバケーション」を、一部ネタバレありで魅力を解説していきます。
サメが襲いかかるスリリングな迫力と大海の美しさの両方を楽しめる作品なので、観て後悔はしませんよ。
大自然の美しさと残酷さという矛盾に満ちた作風ですが、不思議と海に行きたくなる作品です。ややグロテスクな描写があるので注意して下さい。
アイキャッチ画像出典:http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/lostvacation/
「ロストバケーション」のあらすじ
https://www.youtube.com/watch?v=Xho-d15Ji3U
亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。そこはサーファーにとって最高の楽園。医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)は休暇を利用し、ついにそのビーチを訪れる。地形、波、風。全てが完璧だった。母に先立たれた父と幼い妹の世話、医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。そんな彼女の最高の休暇が一転、恐怖に支配される。一匹の巨大な人喰いサメが彼女に襲いかかった―。
脚を負傷し、大量に出血しながらも、無我夢中で近くの岩場に泳ぎ着いたナンシーは、自分が絶望的状況に追い込まれたことを知る。
極限の恐怖にさらされながらも、ナンシーは冷静に生き残るためのプランを練り始める。医学の知識を活かし着用していたラッシュガードを使い止血。満潮までの時間を計算。サメの動きのパターンを解読…生存へのリミットが刻一刻と迫る中、彼女が選んだ究極の決断とは―。出典:http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/lostvacation/
恐怖と化した残酷な楽園のなかで、医学生のナンシーがサメと隣り合わせの状況をどう切り抜けていくのか、果たしてナンシーの運命はいかに・・・。スリリングホラーなサメ映画です。
美しい海でありながらも、緊迫したシーンの連続で息を飲まずにはいられません。
「ロストバケーション」の登場人物①ナンシー
「ロストバケーション」の主人公は、医学生のナンシー(演:ブレイク・ライブリー、吹替:甲斐田裕子)です。
医学の勉強が嫌になり、逃げるようにして亡き母から教えてもらった海へ向かいます。ナンシーはサーファーでもあり、その巧みな波乗りとセクシーな身体は見る人を魅了。
不運にもサメに遭遇してしまい、絶体絶命の状況に追い込まれるも、医学の知識を活かしてピンチを乗り切るといったタフな一面を垣間見せます。
ちなみに、主人公のナンシー以外の登場人物は、以下の人物が登場してきます。
- カルロス(演:オスカル・ハナエダ、吹替:斉藤次郎) ー ナンシーを海まで案内してくれた人物
- ナンシーの父(演:ブレット・カノン、吹替:仲野裕) ー ナンシーの将来を心配している父
- ナンシーの母(演:ジャネール・ベイリー、吹替:不明) ー 病気で亡くなってしまった母
- クロエ – セドナ・レッグ(演:不明、吹替:朝井彩加)ー ナンシーの妹、仲の良い姉妹でもある
私は吹き替え版を視聴しました。甲斐田裕子さんの吹き替えは何も違和感がなく、ナンシーを最後まで演じきっていました。
ナンシー以外の登場人物もシーンごとに出てきますが、ほとんど出番はありません。ナンシーがほぼメインの作品だと思って下さい。
「ロストバケーション」の登場人物②カモメ
「ロストバケーション」には主人公のナンシーが主な登場人物ですが、人間以外にもカモメが作中目立ちます。
ナンシーがサメに襲われ脚をケガをしてしまい、海に浮かぶ岩場にたどり着きます。そこで出会ったのが、ある一匹のカモメです。
このカモメはナンシーのそばを離れず、絶望的な状況を一緒に過ごすことになり、ペットさながらの連帯感と可愛らしさが生れます。ナンシーはスティーブンと名付けます。
「ロストバケーション」の恐怖でいっぱいの中盤から終盤において、癒やしの存在といえるでしょう。
「ロストバケーション」は実話なの?
「ロストバケーション」はあまりにもリアリティ溢れるストーリー展開のため、実話じゃないかと思わずにはいられない作品になっています。
ですが、この作品はフィクションです。よく一緒に話題に挙がるのがベザニー・ハルトンのノンフィクション映画「ソウルサーファー」という作品です。
「ソウルサーファー」は全く作風の違う映画で、主人公が13歳の時にサメに襲われて左手を失ってしまい、再びサーファーとして再起するストーリーとなっています。
「ソウルサーファー」の公開日は2012年、「ロストバケーション」の公開日は2016年です。同じサメが出てくる映画として、フィクションかノンフィクションかで混同するからでしょうか。
「ロストバケーション」の見どころはどこ?
「ロストバケーション」の見どころは、美しい海とブレイク・ライブリーの渾身の演技、ハラハラする臨場感の3つが見どころです。それぞれ解説していきます。
美しい海
ナンシーが亡き母から教わった名前の分からない、秘密のビーチはエメラルドグリーンの透き通ったとても美しい海です。
特に序盤では、ことあるごとに海のシーンが映し出され、観ているうちに心が洗われるようでした。
秘密のビーチのロケ地は、オーストラリアにあるロード・ハウ島です。人口350人という小さな島で、海洋公園として保護された美しい自然風景が広がっています。
渾身の演技
ナンシーを演じたブレイク・ライブリーの、ほぼスタントなしの演技は思わず見入ってしまいました。
サメに襲われ、脚をケガしてしまい脚の止血を行うシーンがあります。なんと、ナンシーが止血に使うのはイヤリングなんです。
イヤリングを自分で曲げて脚の裂け目を縫い、痛みで悶絶するシーンは、本当にケガをしているかのようで、観ている視聴者も苦しくなります。
ハラハラする臨場感
序盤では、秘密のビーチの美しい海と自然溢れる描写が続く要素が多いですが、中盤からのナンシーの絶望的な状況は一気にスリリングさが増します。
序盤の楽園から一転して、絶望的な状況で孤独に追いやられたナンシーと、サメという常に死と隣り合わせの過酷さは、終わりまでハラハラすること間違いなしです。
字幕版ではオリジナルの見どころをより味わえますが、吹き替え版でも、作品の見どころは色あせることがありません。
「ロストバケーション」の高評価の口コミ
ここからは、「ロストバケーション」の高評価と低評価の口コミをそれぞれ紹介していきます。まずは、高評価の口コミを3つ見ていきましょう。
あまり映画に星5は付けない事にしているのですが、この映画は素晴らしい。
今まで観たサメを題材にした映画の中では一番面白かった。
何よりもまずカメラアングが秀逸で、綺麗な映像の中に恐怖が織り込まれていて最後まで集中して観る事が出来た。編集も素晴らしいですし無駄なSEやBGMも無く欠点という欠点が見当たりません。
パッケージを見てサメ映画にありがちなB級…いやC級を想像し当初スルーしてましたが、評価が思いのほか高いので観てみました。
演出等はサメ映画にありがちなベタなものでしたが、こんな狭い舞台で最後まで見れたのは撮り方だったり主演女優の演技の巧さなのでしょう。
「アデライン、100年目の恋」で抜群の存在感を示したブレイク・ライブリーが今作の主役。
彼女の美しさは言うまでもないが、舞台となるビーチの美しさが半端なし。
序盤に展開するサーフィンのシーンは鳥肌モンの爽快さ。
作品のカメラアングルが素晴らしいという評価が多いです。巧みなカメラアングルで、ビーチの美しさを演出しているのは、作品を観れば確かにそうだと感じます。
それと、ブレイク・ライブリーの美しさや演技力の高さを評価する口コミも多いです。
「ロストバケーション」の低評価の口コミ
最初はリアルタッチの遭難映画なのかなと思っていたら、中身はバリバリのB級サメパニック映画でした。
現実的なサメの動きではないので、そういったところが気になる人にはお勧めできません。
ただ、パニック映画として観てもそんなに面白くはないです。
一見筋が通っていそうな脚本ですが、冷静に考えるとツッコミどころが多く、制作側に都合よく設定がされている感じがします。
撮影場所が変わらないし、ずーっとサメから逃げるだけだし、代わり映えしないので眠たくなる。
評価が高かったので見てみたが、正直期待外れ。「ジョーズ以上」なんていうレビューもあったので余計期待してしまったせいもあるかも。
映像技術の進歩で確かにサメの襲撃シーンはリアルになってはいるものの、ストーリーが薄っぺらく、登場人物の深みも、背景も上っ面だけしか描かれていない感じ。
ジョーズ以来の傑作という宣伝が行われていたためか、期待外れという口コミがありました。
また、撮影場所がずっと同じ場所でとり続けていたためか、場面が変わらず飽きるという声もあります。
他にも、突っ込み処満載でストーリー展開の面白みがないという意見もありました。確かに、冷静に振り返ってみると多少の突っ込み処はあったかなと感じます。
口コミ出典:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01M5BC4W5
「ロストバケーション」の総評
「ロストバケーション」は、ロケ地で使われたビーチの美しさが楽しめる映画であり、同じロケ地を使っていても見せ方を工夫しているので、スリリングさを楽しめます。
一方で、「ジョーズ」以来の傑作という言葉を鵜呑みにして過度な期待をすると、がっかりしてしまうかもしれません。
私としては、ただのスリリングホラー映画ではなく、大自然の美しさと残酷さをうまく描写していたなと感じます。
また、人生に迷うナンシーの序盤から終盤にかけてのストーリー展開を通じて、心の成長を感じ取れる作品でもあると言えます。
「ロストバケーション」の基本情報
- 【監督】― ジャウム・コレット=セラ
- 【公開日】― 2016年
- 【上映時間】― 86分
- 【年齢指定】― PG12指定
- 【視聴方法】― amazon prime video、youtube、dTV、U-NEXT
- 【言語】― 字幕版、吹き替え版
- 【amazon prime videoの評価】― ☆☆☆☆☆(3.8点)
- 【映画.comの評価】― ☆☆☆☆☆(3.5点)
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まとめ
ここまで、「ロストバケーション」について紹介していきました。
「ロストバケーション」は海の美しさとサメに襲われる恐怖という自然の残酷さを両立させた、スリリングホラー映画です。
サメに襲われ脚をケガしたナンシーは、無事に生き残ることができるのでしょうか。また、絶望的な状況をどうやって切り抜けることができるのでしょうか。
ただのスリリングホラー映画では味わえない、面白さと臨場感を味わってみて下さい。