「『ミナリ』っていう映画がアカデミー賞の候補になったけど面白いの?ネタバレを見てみたい」
そんな疑問を解決&願いを叶えるため、『ミナリ』の内容をネタバレ全開で紹介していきます!
- メインキャラ
- ストーリー
- タイトルの考察
今作の面白さは、筆者を含めた”全世界の映画好き”が保証しています。ぜひ最後まで読んでくださいね!
ちなみに今作のタイトルになっている「ミナリ」とは、日本で言う「セリ(野菜)」の事ですよ。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/IQVFVH0ajag)
【5人だけ覚えて】『ミナリ』のメインキャラを紹介!
それでは今作のあらすじを紹介!…と言いたいところですが、ストーリーを語る上で欠かせないメインキャラから紹介します。
「誰がどんなキャラなのか?」を押さえた上で、あらすじを読んでいってくださいね。
- ジェイコブ…一家の大黒柱。夢を持って家族とアメリカに引っ越してきた。
- モニカ…ジェイコブの妻。引っ越してからは理想との違いに悩む。
- アン…ジェイコブ&モニカの娘。
- デビット…アンの妹。心臓に持病あり。
- スンジャ…デビットの祖母。かなり大雑把な性格。
これら5人を覚えていれば、ストーリーはバッチリ分かりますよ!
『ミナリ』のネタバレ:韓国からアメリカに引っ越した家族
それでは『ミナリ』のストーリーを、ネタバレ全開で紹介していきますね。
舞台はアメリカ。アーカンソー州南部の高原に引っ越してきた、韓国人移民の4人家族。
ジェイコブは「これが新しい家だよ!」と家族に自慢しますが、そこにあったのは廃屋のように建っている家でした。
しかもかなり田舎なので、周りにはスーパーも病院もありません。
モニカは「約束が違う」と不機嫌になりますが、ジェイコブは「ここで大きな農園を作る!」と家族に胸を張ります。
『ミナリ』のネタバレ:夫婦喧嘩の末、祖母を呼び寄せることに
翌日、ジェイコブとモニカは新しい仕事場である孵卵場(卵からヒヨコを孵化させる所)へ出勤しました。
そこで働きながら”農業で成功すること”を夢見ているジェイコブですが、不満一杯のモニカとは毎日ケンカになります。
デビッドが通う病院までは車で1時間以上もかかるため、モニカは不安で堪らないんですね。
お互いに激しく言い合う両親を、アンとデビッドは悲しい目で見つめるのでした。
そしてケンカの末に「スンジャに来てもらって子供たちの世話をしてもらう」との結論を出し、家庭は平和を取り戻します。
韓国からやって来た祖母。しかし彼女はとても変わった女性でした
そして数日後、一家のもとへ韓国からスンジャがやって来ました。
初めて彼女と会うデビッドは“クッキーを焼いてくれる優しい祖母”を期待しますが、想像と大きく違うことにガッカリ。
スンジャは「騒がしく毒舌・料理は全くできない・唯一の特技は花札」という、かなり変なおばあちゃんでした。
「自分の祖母はこんな人だったんだ…」と気づいた時のデビットは、とてもやるせない顔になりますよ。
一方、ジェイコブは地元民に手伝ってもらいながら、ナスやパプリカ・トウガラシなどを育てていきました。
『ミナリ』のネタバレ:夫婦仲はさらに悪化、しかし祖母と孫は…
野菜の栽培は順調に進んでいましたが、地下水が涸れて農作物がダメになってしまうハプニングが発生。
借金もあり、資金繰りに悩むモニカ。そしてジェイコブは「俺が責任を取る!失敗したら出て行ってもかまわない」と語りました。
しかし彼女は”家族が一緒にいることが幸せ”だと考えており、夫の言葉に納得できません。
お互いがお互いを思っているからこそすれ違う姿は、観ていて苦しくなりますね。
その頃スンジャとデビッドは、彼のイタズラをきっかけに仲良くなっていました。
『ミナリ』のネタバレ:元気だった祖母の様子が急変!
そんなある日、デビッドは「デビッドの心臓が止まるかもしれない」という両親の会話を聞いてしまいます。
不安から眠れなくなった彼は、スンジャに「死にたくない」と話しました。すると彼女は「絶対に死なせない」と励まします。
ところが翌朝、デビッドが目を覚ますとスンジャは「失禁&うつろな目」をしていました。
子供以上に元気だったおばあちゃんが急変しているので、ぜひ観て欲しいです!
すぐ病院へ行くと”脳卒中”であることが発覚。歩行がやや困難になり手にマヒは残りましたが、大事には至らず退院することに。
「もう家を出よう」、そう考えていると”何かの燃える匂い”が…
そして翌日、今度はデビッドの心臓を診察してもらうと、奇跡的に回復の兆しを見せていました。
しかも韓国食材を扱う店での商談もまとまり、ようやく家族に希望が見えたと喜ぶジェイコブ。
ところが、モニカは違いました。彼女は家族を考えない夫&苦しい生活に疲れきり、ガマンの限界だったのです。
「もう家を出よう」と思っていたモニカですが、何かの燃えているような匂いに気が付きました。
なんと”農作物を保管してある小屋”が、激しい炎に包まれていたのです!
『ミナリ』のネタバレ:全てが灰に…、しかし家族は立ち上がる!
実は留守番をしていたスンジャが、ごみを燃やしているときに誤って火事を起こしてしまったんですね。
炎が燃え盛る中、ジェイコブは少しでも農作物を救い出そうと小屋へ突入。そしてモニカも続きます。
しかし炎の勢いはとても強く、命からがら逃げるのが精いっぱい。そして育ててきた農作物は全て灰になりました。
火事を起こしたことで、これ以上なく落ち込んでしまうスンジャ。しかしジェイコブたちは、再起にむけて立ち上がります。
いくつもの苦労を乗り越えてきた彼らは、強靭なメンタルを身に付けていたんですね!
一から野菜を作るため、地下水のある場所を探し始めたジェイコブ。そこにはモニカの姿もありました。
そして、デビッドに誘われて川のほとりに向かったジェイコブが見たのは、青々と生い茂るミナリ。
力強く根を張って生きるミナリの姿に、自分たちの姿を重ねるジェイコブ。そんな彼を映しながら、今作は終わりを迎えます。
筆者が考察!なぜ今作のタイトルは『ミナリ』なの?
ここまで『ミナリ』のストーリーを紹介してきましたが、なぜ今作には「ミナリ」というタイトルが付いているのでしょう?
筆者の考察にはなりますが、今作は「ミナリ=ジェイコブ一家」を象徴しているのだと思います。
ミナリは根が強く、”2度目の収穫のほうが美味しい”と言われている野菜。
異国の地&新しい事で成功するために諦めないジェイコブたちを、まさにピッタリ表していると思っています。
この考察を持ちながら『ミナリ』を観れば、一味違った感覚で楽しめることでしょう!
『ミナリ』のネタバレについての情報まとめ
いくつものトラブルに遭いながらも、困難に立ち向かう家族を描いた『ミナリ』について紹介しました。
アメリカで成功したいジェイコブと、あまり乗り気ではないモニカ。
そして大雑把だけど心は優しいスンジャ&彼女に影響されていく孫たちのストーリーを、同時に楽しめる作品ですよ!
「大人だからこその悩み」と「祖母と孫の心温まる触れ合い」を、一度に観ることができます。
スンジャ役の女優:ユン・ヨジョンさんが今作で「アカデミー賞助演女優賞」を獲得し、さらに大きな話題になった『ミナリ』。
全世界が認める「面白くて奥深いストーリー」を、あなたもぜひ映画館で楽しんでみましょう!