「余命1ヶ月の花嫁」という作品をご存知でしょうか?乳がんにより余命宣告がなされた1人の女性を描いたノンフィクション作品です。
彼女の最後の1ヶ月はドキュメンタリーとしてテレビでも放送され、多くの人の感動を集めました。
この記事では、ドキュメンタリー番組の放送後、彼女の様子をノンフィクション映画として描いた「余命1ヶ月の花嫁」という作品について解説していきます。
この記事を最後まで読んでくださった方が、映画の方も視聴してくれると幸いです。
Contents
実話を描いた『余命1ヶ月の花嫁』
『余命1ヶ月の花嫁』は実在した乳がん患者・長島千恵さんを描いたノンフィクション映画です。
千恵さんはある日病状が悪化し、余命宣告をされてしまいます。千恵さんは自らの苦しみよりも「乳がんについての知識がもっと広まってほしい」との思いを優先し、自らをテレビ局に取材させました。
当時の様子を描いたドキュメンタリー映像が、2007年、TBSの番組で放送されています。
映画『余命1ヶ月の花嫁』は、そのドキュメンタリーの様子まで含めた、千恵さんの一生を描いています。一体どんな物語なのでしょうか?
『余命1ヶ月の花嫁』の登場キャスト
まずは映画『余命1ヶ月の花嫁』でキャストを務める役者の方々を紹介いたします。
榮倉奈々(役:長島千恵)
乳がんと闘病中の長島千恵さんを演じるのは女優・モデルとして現在も活躍する榮倉奈々さんです。
榮倉奈々さんは実在の人物を演じるにあたって役作りに誠実に向き合い、苦労されたようです。本編が公開された時期、涙を流しながら舞台挨拶を行いました。
この日、客席にいた千恵さんの恋人・赤須太郎さんからお礼の手紙を受け取った榮倉は「ありがとうございますという気持ちでいっぱいです」とハンカチであふれる涙をぬぐった。
(引用:https://www.oricon.co.jp/news/65958/full/)
瑛太(役:赤須太郎)
長島千恵さんの夫・赤須太郎さんを演じるのは俳優の瑛太さんです。
役を演じる前には、実際に赤須太郎さんとお会いしていたという瑛太さん。
ラストシーン、千恵さんのメッセージで涙を流す瑛太さんは、演技ではなく本当に泣いているようでした。私も映画を観ながら泣きそうになってしまったシーンです。
『余命1ヶ月の花嫁』のあらすじ
長島千恵さんと赤須太郎さんは、イベント関係の仕事で偶然出会います。その後、気の合う2人はデートを重ね、正式に交際を始めました。
しかし、千恵さんは交際を始める直前、乳がんに侵されていると診断されていたのでした。
病気を理由に別れようとする千恵さんと、それでも支えあって生きていこうとする太郎さん。
限りある命で人はどんなことができるでしょうか?2人はどのように愛を育んでいたのでしょうか?
『余命1ヶ月の花嫁』の見どころ
そんな『余命1ヶ月の花嫁』の見どころは、榮倉奈々さんと瑛太さん2人の演技でしょう。
ノンフィクションの役を演じる上での責任感が、映画を観ていて伝わってきます。役を演じるにあたって、こんなコメントが残されていました。
瑛太:基になった小説を通して長島千恵さんが伝えたかったことや、千恵さんを周りで支えていた人たちの思いを映画でもしっかりと表現して、伝えることができればいいと思いました。僕は千恵さんをそばで支えた赤須太郎さんを一生懸命に演じることで、その思いを果たせればいいと思いましたね。
榮倉:最初は不安でしたし、わたしが千恵さんを演じていいのかという気持ちが大きかったんです。それは、たくさんの人に支持されているドキュメンタリー番組や小説があった上での映画化だったからです。みんなで千恵さんのメッセージを残し、たくさんの人たちへ届けるために頑張っているので、責任の大きさを感じました。
(引用:https://www.cinematoday.jp/interview/A0002178)
個人的におすすめしたい見どころは、度々登場する2人の泣いているシーンです。ノンフィクション映画というだけあって、涙の演技が非常にリアルに感じられます。
もちろん演技ではあるのでしょうが、実際に起きた出来事に思いを馳せながら涙を流していたのでは、と個人的に解釈しています。
筆者がウルっときちゃったところ
感動する場面がたくさん登場する『余命1ヶ月の花嫁』ですが、その中でも特に私の好きなシーンを紹介しちゃいます。
物語の後半、太郎さんは千恵さんにウェディングドレスを着せてあげようと計画します。その際、太郎さんがどしゃぶりの雨の中を、息を切らしながら走り回って結婚指輪を探し回るシーンが私のお気に入りです。
映画の公開当時は2009年、ネット検索というものが今ほど普及していない時代です。太郎さんはお店を一軒一軒回り、自分の目で指輪を探していくしかありませんでした。
千恵さんが亡くなってしまう前に、どうしても結婚式というものを体験させてあげたいという太郎さんの愛情を深く感じるシーンです。
『余命1ヶ月の花嫁』の低評価ポイント
ドキュメンタリー番組が放送されたこともあってか、映画版『余命1ヶ月の花嫁』には「リアリティが感じられない」という声も聞こえます。
榮倉奈々さんが、かわいすぎちゃって、
そっちに目が行っちゃう・・・実際のドキュメンタリーを先に観ちゃったからか
あまり泣けなかったですね※ドキュメンタリーでは、涙止まりませんでしたが・・・
(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E4%BD%99%E5%91%BD1%E3%83%B6%E6%9C%88%E3%81%AE%E8%8A%B1%E5%AB%81/332757/review/%E6%A6%AE%E5%80%89%E5%A5%88%E3%80%85%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB/2496/?c=15&sort=lrf)
皮肉なことに、榮倉奈々さんがきれいすぎてリアリティを欠いているという感想がいくつか見られます。
とはいえドキュメンタリーの方を観ていない私からすると、特に気になることはありませんでした。
物語と「乳がんについての知識を広めたい」というメッセージは素晴らしいので、あまり先入観を持たずに視聴するのが良いのかもしれませんね。
寂しさを象徴した劇中曲・主題歌
The Rose/ Bette Midler
本編に度々登場する挿入歌がこちら、『The Rose』。愛とは何だろうか?と思い悩んだ様子を描いた歌です。死を悟った人生の雰囲気に合致していて、私も大好きな曲です。
明日が来るなら/JUJU
主題歌はJUJUさんの『明日が来るなら』。彼女の最も売れた曲ということで、聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
映画「余命1ヶ月の花嫁」のために主題歌を依頼されて曲を作ったというJUJUさん。なんと「明日が来るなら」は、1度作った曲に納得がいかず、0から作りなおして3日で仕上げた曲だと言います。
ミュージシャンとしての強いこだわりと、映画に対する愛情を感じますね。
『余命1ヶ月の花嫁』への感想
『余命1ヶ月の花嫁』にはどのような感想が寄せられているのでしょうか?映画レビューサイトから感想を紹介していきます。
友達2人と見に行きました。
結婚式のとこからめっちゃ泣き感動でした。
この映画は本当に命の大切さを教えてくれるすごい映画だと改めて感じた…。
主演の栄倉さんの演技もなかなかよかったよ。(引用:https://movie.jorudan.co.jp/cinema/14187/review/)
泣くだろうなと覚悟はしていたけど、やはり泣いてしまった。
挿入歌の”the rose”がすごく合っていた。榮倉奈々も瑛太も演技が上手いし、他の人も良かった。
病気で苦しいはずなのに、自分と同じ病気になった人のために自分のことを知ってもらいたいと記録に残すちえさんが凄いなと思った。私も今自分ができることをしようと思った。
(引用:https://filmarks.com/movies/10596)
ストーリーは良いのに、榮倉奈々の健康的な色黒な顔が全くこの作品には合わなかった。
人がガンで死ぬのを見てきたから本当に違和感かあります。
完全なミスキャストだと思います。(引用:https://movie.jorudan.co.jp/cinema/14187/review/)
大恋愛した初彼とレンタルして見た映画。思い入れのある映画って、当時のことがぶあーと蘇りますね。実話だとわかって見ているから尚更号泣でした。
(引用:https://filmarks.com/movies/10596?page=2)
実話を知っている方は、事実と比べて脚色された点に不満を感じる場合もあるようです。
しかし、映画としては感動に値する作品であるとの評価が多いようですね。
『余命1ヶ月の花嫁』を視聴する方法
『余命1ヶ月の花嫁』を視聴するのであれば、Amazon prime videoを利用するのがおすすめです。もしあなたがAmazon prime会員であれば、いつでも見放題で視聴することができます。
ただし、Amazon prime videoのようなVOD(ビデオオンデマンドサービス)を利用する際には1つ注意が必要です。
それは、作品ラインナップが不定期に更新されるということです。ラインナップが更新されると、突然見られなくなってしまう作品も出てきます。ご自身の観たい作品を見つけたらすぐに視聴するのが良いでしょう。
他に『余命1ヶ月の花嫁』を視聴可能な主なサービスを紹介しておきます。
- U-NEXT
- ビデオパス
なお、VODは不定期な更新・配信がなされるため、上記で紹介したVOD以外でも配信が開始される場合があります。主要なVODを以下に表としてまとめていますので、こちらのVODでも作品を探してみてください。
VOD | 料金(税別) | 取り扱いのある媒体・ジャンル | 特徴 | 無料体験期間 |
---|---|---|---|---|
U-NEXT | 月額¥1,990 | 映画、ドラマ、アニメ、雑誌、マンガ、書籍、R-18etc... | ・最新作の配信がダントツで速い ・1契約で4アカウント作成可能 ・映画チケットの割引サービス | 31日間 |
Amazon Prime ビデオ | 月額¥500 年額¥4,900 | 映画、アニメ、ドラマ、バラエティetc... | ・Prime会員になれば、買い物やその他のサービスもお得に利用できる ・月額料金がダントツに安い | 30日間 |
ビデオマーケット | 月額¥500 月額¥980 | 映画、アニメ、ドラマ、韓流ドラマetc... | ・民放各局の人気ドラマが見られる ・韓流ドラマの取り扱い数が豊富 ・取り扱い作品本数が圧倒的に多い | 初月 |
Hulu | 月額¥933 | 映画、アニメ、ドラマ、バラエティ、ニュースetc... | ・フジテレビと日テレ系列のアニメ作品が多い ・リアルタイムのコンテンツが豊富 | 2週間 |
FOD | 月額¥888 | 映画、アニメ、ドラマ、バラエティ、雑誌、マンガetc... | ・フジテレビ系列の映画やドラマが豊富 ・見逃し配信の期間が限定されない | 31日間 |
dTV | 月額¥500 | 映画、アニメ、ドラマ、カラオケ音源、ニュース、バラエティetc... | ・カラオケ音源がある ・過去に放映された海外映画が多い ・キャッシュバックキャンペーンがあり | 31日間 |
WOWOW | 月額¥2,300 | 映画、ドラマ、アニメ、スポーツ、音楽番組etc... | ・アーティストのライブ映像やスポーツが観られる ・人気作品のリピート放送がある ・アカデミー賞、グラミー賞の中継もある | 初月 |
TSUTAYA TV | 月額¥933 | 映画、ドラマ、アニメ、R-18etc... | ・ダウンロード機能付き ・TSUTAYAの宅配レンタルがセットになったプランがある | 30日間 |
Netflix | 月額¥800 | 映画、ドラマ、アニメ、ドキュメインタリーetc… | 定額、低価格で、いつでもどこでも、好きなだけ視聴することができ、広告は一切ありません。 |
まとめ
以上、映画『余命1ヶ月の花嫁』について紹介してきました。本作は長島千恵さんという実在する人物を描いたノンフィクション映画です。
彼女はがんにより余命宣告を受けながらも、最期まで笑顔で生き続けました。命を全うするとはどういうことなのかがわかる作品です。
千恵さんの「明日が来ることは奇跡です」という言葉を知り、私も今を生きていられることに感謝するようになりました。気になった方はぜひ視聴してみて下さい。