2020年9月18日から公開されているSF映画『TENET テネット』。
9月最終週時点で世界興行収入が300億円を突破するなど、まだまだ話題をさらっている本作ですが、「まだ観ていない」という人も多いのでは?
今回は『TENET テネット』を「まだ観ていないけど気になっている」という人のために、この作品のあらすじや登場人物、見所について徹底解説します。
この記事を読めば『TENET テネット』をより楽しく鑑賞することができるので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
『TENET テネット』の概要
- 公開日:イギリス…2020年8月26日/アメリカ…2020年9月3日/日本…2020年9月18日
- 主演:ジョン・デヴィット・ワシントン
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 脚本:クリストファー・ノーラン
- 製作:シンコピー・フィルムズ
- 配給:ワーナー・ブラザーズ映画
- 上映時間:151分
大ヒット上映中の映画『TENET テネット』は、SF映画界の巨匠、クリストファー・ノーランが3年ぶりにメガホンを取った超大作SFアクションです。
逆再生を利用した独特な映像演出が話題となり、日本でも公開からわずか3日で興行収入が4.5億円を突破するなど、今一番ホットな作品となっています。
『TENET テネット』のあらすじ
主人公の“名もなき男”は、CIA所属のエージェント。“241”と呼ばれているプルトニウムと、仲間のスパイを取り戻すため、ウクライナのキエフに来ていた。
キエフのオペラハウスでテロ事件が発生し、“名もなき男”は特殊部隊に紛れ込んでオペラハウスに潜入する。そこにいたスパイの救出と“241”の奪取に一時成功したものの、脱出時に敵のロシア人に捕まってしまう。
ロシア人に拷問を受けた“名もなき男”は、「自殺用」として支給されていた毒薬を飲み込む。しかし、それは毒薬ではなく鎮痛剤だった。“名もなき男”が目を覚ますと、フェイと名乗る男が目の前に現れる。
フェイは“名もなき男”に「世界を救うミッション」を命じる。未来から送られた“時間逆行装置”を中心に、それを悪用して世界を破滅させようとする者と、破滅を阻止したい“名もなき男”の戦いの結末やいかに…?
『TENET テネット』の登場人物
この項目では、『TENET テネット』で活躍する主要なキャラクターを4名紹介しましょう。
名もなき男(演:ジョン・デヴィッド・ワシントン)
主人公の男は、作中で一切名前が登場せず、公式サイトなどでは“名もなき男”と書かれています。世界を破滅から救うため、危険なミッションに命がけで挑みます。
ニール(演:ロバート・パティンソン)
名もなき男の相棒として登場するのが、ニールです。その素性は謎に包まれており、本音を話さないせいで名もなき男と仲違いしてしまう場面も。
キャサリン・“キャット”・バートン(演:エリザベス・デビッキ)
本作のヒロイン、“キャット”は絵画鑑定士として働いている女性です。後述するアンドレイ・セイターとは夫婦関係ですが、暴力を振るうセイターに対する愛情はもうありません。
アンドレイ・セイター(演:ケネス・ブラナー)
アンドレイ・セイターは天然ガス事業で成り上がった大富豪。しかし、天然ガス事業は表向きの姿で、裏では武器商人として悪どい仕事をしています。
セイターは未来から送られて来た“時間を逆行する装置”を利用して、世界の破滅を企みます。名もなき男は、セイターの野望を阻止するために奔走するわけです。
次の項目から、『TENET テネット』が持つ魅力について解説していきますよ!
斬新な映像演出にただただ驚くばかり!
『TENET テネット』が持つ最大の魅力は、“随所に織り込まれる逆再生演出”です。
逆再生の映像は誰でも見たことはあると思いますが、『TENET テネット』では「普通の映像」と「逆再生」が一画面で同時に発生します。
普通に走っている車と、後ろ向きに走る車がカーチェイスしたり、普通の動きをする人と逆再生で動く人が格闘したり、普通の映画ではまず見られない斬新な映像を楽しむことができます。
逆再生ということは「結果から逆戻りする」ということなので、結果が登場してから「なぜそうなった」のかという「過程」を逆戻りで理解していくのも、この設定ならではの演出と言えるでしょう。
最初はストーリーを理解するのが難しいかも
斬新な設定が話題を呼んでいる映画『TENET テネット』ですが、設定が複雑すぎるせいか、かなり難解なストーリーとなっております。
時間が関わる移動や逆再生の演出が多発するので、時系列がぐちゃぐちゃになり、ちょっとでも集中力が切れると「あれ?今何でこんなことやってんの?」と話についていけなくなります。
ただでさえ難しいのに、2時間半という長丁場なので最初はストーリーを理解するのがとても難しいかもしれません。
なので、初めて『TENET テネット』を観る方は、ストーリーを理解しようとするよりも、驚きの映像演出を純粋に楽しむことをオススメしますよ。
“テネット”ってどう言う意味?
「テネット(TENET)」とは「信条・主義・原則」という意味を持つ英単語ですが、作中では「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」ほどの重要なキーワードとして存在しています。
ローマ字で読むと、逆から読んでも「TENET」ですよね。逆再生を利用した作品ということで、回文になるタイトルをつけたのかもしれませんが、深い意味がありそうですよね。
僕はこれを「誰かの正義は誰かにとっての悪」の象徴ではないかと考えます。作中で“名もなき男”は世界を救うためにセイターと対立しますが、セイターにとって“名もなき男”は野望を邪魔する悪者です。
「テネット(主義)一つで、未来はどんな風にも姿を変える。そこには正解も間違いもない」と言いたいのではないでしょうか。
余談ですが『ドラえもん』には「どっちも、自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」という名台詞があります。まさしく“TENET(主義)”のぶつかり合いですね。
『テネット』を視聴した人たちの口コミを紹介
この項目では、実際に『TENET テネット』を視聴した人たちの口コミをいくつか紹介していきます。
やはり「面白かったけど、内容が複雑すぎた」という意見があるようですね。それでも「もう一回観たい!」と思えるのが、この作品が良作であることを証明しています。
凄い作品を世に生み出したクリストファー・ノーラン監督を絶賛する声も挙がっています。ちなみに僕はノーラン監督の作品では『インターステラー』がお気に入りです。
有名人からも絶賛コメントが続々!
『TENET テネット』には、有名人からもそのクオリティを絶賛する声が続々届いています。
GACKT/ミュージシャン
ボクは二度観たが、未だに謎が多い。何度も観てハマッてくれ。
新しい時間の概念に、ぶっ飛ばされ、面白いとか、難しいとか、そういう単純な言葉じゃ陳腐すぎる。 言葉でも表現できない圧倒的な映画だ。
観る我々は、主人公と一緒に逆行体験していく。オマエは、新しい時間の概念を手に入れることができるか!?
(引用:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/campaign/)
羽田圭介/小説家
トンデモ科学設定はともすれば壮大な陳腐にもなりうるが、それを観客に呑みこませてしまう役者の魅せ方、音楽、光と影の扱い方等、ノーランの手腕は凄い。
(引用:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/campaign/)
岩田和明/『映画秘宝』編集長
全カット驚きの連続! よくわからないのに、めちゃくちゃ面白い!
そのパラドックスこそ、ノーラン映画の真髄だ。ノーランは僕たちの知的好奇心を刺激する。
観て、悩んで、考えて、徹底的にみんなでディスカッションすればいい。『TENET テネット』は、究極の知的エンスー養成映画だ!
(引用:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/campaign/)
樋口真嗣/『シンゴジラ』監督
凄い。凄すぎて一度観ただけでは その凄さが正確に把握できないではないか。普段使わない部位に刺激があったのだろう、一日経った今でも脳幹が痺れている。
凄すぎて今まで観たどの映画も当てはまらないし凄すぎてこれから先、誰もマネができない。
異生物も、ヒーローも、宇宙船も出てこない。我々が暮らしている世界にあるものを組み合わせただけなのに、その刺激的な体験に、後からじわじわと興奮がこみ上げてくる。
二度、三度観ても、新たな発見と驚きが待っているだろう。映画って凄い!
(引用:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/campaign/)
ミュージシャンから業界人まで、様々な職業の著名人が『TENET テネット』の“凄さ”をありったけの表現力を駆使してコメントしています。
この他にも『TENET テネット』公式サイトでは、お笑い芸人のカズレーザーや俳優・磯村勇斗など、たくさんの芸能人・有名人からのコメントを読むことができますよ!
『TENET テネット』公式サイトでコメントを読みたい方はここからどうぞ!
まだ観てない人は、今スグ映画館で『テネット』を観よう!
ここまで、映画『TENET テネット』の魅力を存分にお伝えしてきました。「観ようかどうか迷っている」という方、この衝撃作品を体験しないのは本当にもったいないです。
2020年10月3日現在、『TENET テネット』は全国の映画館で絶賛上映中です。「いつか観よう」と思っているうちに、上映期間が過ぎてしまっても知りませんよ?
僕たちが生きている世界は、『TENET テネット』のように遡ることはできないのですから。
ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んで『TENET テネット』が面白そうだなと思った方は、ぜひ映画館に足を運んで、その世界観にどっぷりハマってください!