ハリー・ポッターのセブルス・スネイプ先生役で有名な俳優『アラン・リックマン』は2016年1月14日に69歳という若さで亡くなられました。
今回はそんな彼の経歴と、彼が遺していった作品についてまとめて紹介します。
アラン・リックマンのプロフィール
アラン・リックマンは1946年2月21日に、ロンドンで4人兄弟の次男として生まれました。
映画俳優として活動し、身長185cmと長身でスタイルも良く、幅広い役柄で活躍されていました。
また、学生時代からの恋人の元地方議会委員のリマ・ホートンと1977年からロンドン市内で同棲したのち、2012年に正式に結婚。
そんな彼は「スティーブ・ジョブズ」や、「ルチアーノ・パヴァロッテ」と同じすい臓癌で2016年1月14日に69歳という若さで亡くなられました。
アラン・リックマンの経歴
当初はグラフィックデザイナーをしていましたが、その後ロンドンの王立演劇部に入り、英国の舞台演劇で活躍するようになります。
そして、1985年のRSC(イングランドにある劇団)によるLes Liaisons Dangereusesでは、男性のリード役として印象を残し、同作のブロードウェイ・プロダクションではトニー賞にノミネートします。
また、1988年に映画『ダイ・ハード』に冷酷無比なテロリスト集団のリーダー、ハンス・グルーバー役として初出演し、その熱演ぶりが評価され世間に認知されるようになります。
そんな彼がこれまで出演してきた作品の中で、特に映画『ハリーポッター』で演じたセブルス・スネイプは原作ファンからも「スネイプ先生そのもの」と評価が高いです。
アラン・リックマンの主な出演作品
- 1988年 『ダイ・ハード』
- 1991年 『ロビン・フッド』
- 1995年 『いつか晴れた日に』
- 1996年 『ラスプーチン』
- 2001年〜2011年 『ハリーポッター』
- 2016年 『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
アラン・リックマンは、1988年に映画『ダイ・ハード』に出演して以降、ドラマや映画だけではなくテレビや舞台でもご活躍されていました。
また、映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は遺作となっており、声だけの出演となっておりますが、是非見ていただきたい作品です。
アラン・リックマン出演作品①『ダイ・ハード』
映画『ダイ・ハード』はアラン・リックマンが42歳の時に初出演して、注目されるようになったアメリカのアクション映画です。また、この映画の成功により4作の続編が作られるほどの大ヒット作品です。
この作品で共演されている俳優さんにはブルース・ウィリスや、ボニー・べデリアがいます。
42歳でようやく初出演して注目され始められるなんて、かなり遅咲きの俳優さんなんですね。いろんな苦労を乗り越えて世界的俳優にまで上り詰めたのでしょうね。
アラン・リックマン出演作品②『ロビン・フッド』
映画『ロビン・フッド』は、1991年に中世イングランドの伝説的英雄ロビン・フッドを描いた作品で、アラン・リックマンはこの作品で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
時は12世紀後半。英国貴族ロックスリー卿の息子ロビン・フッドは、獅子心王(イングランドの王様の名称)のリチャードが率いる十字軍に参加しました。
その十字軍の遠征中に、ロビン・フッドはムスリム軍に捕らえられてしまい、あとは処刑されるだけでしたが、わずかな隙を見つけてムーア人のアジームと一緒に牢を脱獄します。
その後、イギリスに戻ったロビン・フッドは故郷のとんでもない状態を目の当たりにしてしまうのです。
アラン・リックマン出演作品③『いつか晴れた日に』
映画『ハルク』の監督アン・リー監督が1995年にアメリカとイギリスの合作で作った作品。アラン・リックマンは作中では、ブランドン大佐役を演じる。
舞台は19世紀初頭のイングランド南東部のサセックス州。そこにある私園「ノーランド・パーク」を構えるダッシュウッド家の主ヘンリーを失った妻と3人の娘がいました。
法律では私園を含め財産は先妻の息子ジョンに相続されることを心配したヘンリーは、亡くなる間際に妻と3人の娘の世話をジョンに頼んでいたのですが、ジョンの妻の反対にあい約束はなかったことになってしまいます。
彼女たち4人は泣いている暇もなく、早速新しい家を探し始めますが・・・。
アラン・リックマン出演作品④『ラスプーチン』
映画『ラスプーチン』はロシア王朝最後の時代、影でロマノフ家を動かしていたといわれる怪僧ラスプーチンの物語を、ロマノフ家の長男アレクセイを中心として進んでいく物語となっております。
アラン・リックマンはこの作品でラスプーチン役を演じたことで、ゴールデングローブ賞の男優賞とエミー賞のミニシリーズ/テレビ映画部門の主演男優賞を受賞しました。
また、その影響で世界的に演技派俳優、またはセクシー男優としての地位が確立しました。
アラン・リックマン出演作品⑤『ハリーポッター』
皆さんはもちろんご存知かもしれませんが、アラン・リックマンといえば、やはり一番有名な作品は『ハリーポッター』でしょう。僕自身もこの作品でアラン・リックマンを知りました。
アラン・リックマンはセブルス・スネイプ役を演じるにあたって共演者たちからは、かなりの尊敬と畏怖を抱かれていたといいます。
また、原作者のJ・Kローリングは、「意外な展開になるからそれを知った上で演技して欲しい」との意向でアランだけが唯一、最終話とスネイプの過去を知らされていたという噂もありました。
アラン・リックマン出演作品⑥『アリス・イン・ワンダーランド』
最後はアラン・リックマンの遺作となった『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズのアリス・イン・ワンダーランド/時間の旅です。作中では、芋虫から蝶になったアブソレムの声を担当していました。
本作のテーマ時間の旅にに相まって、エンドロールに流れるアラン・リックマンへの追悼メッセージには胸が熱くなりました。
また、『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』という作品も遺作となっています。
まとめ
アラン・リックマンは69歳という若さで亡くなってしまいましたが、幅広い役柄で数々の名作を残していってくれました。
また、遺作となる『アリス・イン・ワールド/時間の旅』のティム・バートン監督からメガホンを引き継いだジェームズ・ボビン監督は、
「誰もが一緒に働いてみたいと思うような俳優だ。僕にとってヒーローみたいなもんだ。」と語っています。
共演者、監督から尊敬されるような俳優。アラン・リックマンは真の俳優だったと言えるでしょう。