あなたは、オリンピック選手やノーベル賞受賞者のように、他人よりすごい能力があれば…と思ったことはありませんか?私も昔から運動や芸術で誰からも認められる能力があればなあ、とよく思っていました。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちでは、他人とは違う能力を持つ子どもたちと、ミスペレグリン、普通の人間として育った特殊能力を持つ少年の暗いけど面白い独特なストーリーが展開されます。
(トップ画像出典:https://eiga.k-img.com/images/movie/83988/photo/4b1b956695f59f5f/640.jpg?1473912908)
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの概要
- 公開:2016年
- 上映時間:127分
- 年齢制限なし
- 主演:エイサ・バターフィールド、エバ・グリーン
- シリーズ:なし
- 原作:ランサム・リグズ「ハヤブサが守る家」
ヒット作品を次々と送り出しているティム・バートン監督の作品です。彼のユーモアあふれる世界が広がりますね。日本では「チャーリーとチョコレート工場」、「アリス・イン・ワンダーランド」が有名でしょうか。
2019年には最新作「ダンボ」も公開されていますが、「ティム・バートンの過去の作品を見たい!」という方は、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」の2つをおすすめします!
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの出演俳優
映画には個性的なキャラクターを演じる俳優が登場します。ここではストーリーのキーとなる重要人物を紹介します。特殊能力を持つ子どもについては、この後紹介しますね。
①エイサ・バターフィールド(ジェイク)
2011年公開「ヒューゴの不思議な発明」で主演を務めました。あの時の主人公が!?と驚く人も多いでしょう…。この作品が公開された当時は、14歳の中学生ですから同一人物に見えなくておかしくないです。
②エバ・グリーン(ミス ペレグリン)
2006年の「007カジノ・ロワイヤル」でボンドガールを演じました。過去にティム・バートン監督の「ダーク・シャドウ」にも出演しており、最近の彼の作品に欠かせない俳優です。
2019年公開の「ダンボ」にもコレット・マーチャント役で出演しています。
➂サミュエル・L・ジャクソン(バロン)
ヒット作品に必ず出演している俳優です。スパイダーマン、アベンジャーズ、スターウォーズ…作品名を聞けば誰もが聞いたことある!となりますね。私は、この人前は違う作品に出ていたよな…と思ってしまいます。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのあらすじ
フロリダで生まれ育ったジェイクは、周囲になじめない孤独な少年。そんな彼の唯一の理解者である祖父が謎めいた死を遂げた。祖父の遺言に従って小さな島を訪れたジェイクは、森の奥で古めかしい屋敷を発見。そこには美しくも厳格なミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちが住んでいた。やがて彼らと心を通わせ、夢のような時間を過ごしたジェイクは、自らに宿ったある“力”に気づき、屋敷に迫る恐るべき脅威に立ち向かっていくのだった……。
引用:http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/
ミス・ペレグリンは一体何者?
特殊能力を持つ子どもと一緒に暮らすミスペレグリン。彼女は何者でしょうか?そして特殊な子どもたちを保護する理由は?ペレグリンの能力や過去に迫ります。
①ハヤブサに変身し、時間を操って過去に戻る能力
ペレグリンは、「インブリン」と呼ばれる能力を持っています。ハヤブサに変身が出来、ループを作り出す能力です。
ループは同じ時間を繰り返す空間です。ループが消えると時間が進み、年をとってしまいます。ジェイクとペレグリンが出会った時は、外の時間は2017年ですが、ループの中は1943年でした。
年をとらないようにするためには、別のループを作ってその中に留まる必要があります。
彼女のようなインブリンは各地にいて、特殊能力を持つ子どもを保護することが使命のようです。
ペレグリンは、年をとらず同じ時間に留まることを素晴らしいと考えていますが、バロンのようにループの世界に飽きて対立する勢力もいます。
②ジェイクの祖父エイブとの関わり
実はジェイクの祖父エイブは、ペレグレンの家に一時期いたことがあるのです。エイブは家を出て行ったあと、世界各地を旅していました。
ホローが見えるエイブは、子どもたちに危険が迫っていることがわかり、ペレグリンに警戒するように手紙を送っています。そして、自分と同じ能力を持つジェイクに何かあれば…と彼女に伝えていました。
➂奇妙な子どもをジェイクに守らせた理由は?
ジェイクは祖父から受け継いだ「特殊なもの(ホロー)を見られる」能力を持っています。ペレグリンも含めて子どもたちは、実はホローが見えないのです。
彼女は、バロンやホローから子どもたちを守るために、ジェイクの能力が必要だったのです。(ホローについては、バロンの紹介で説明しますね!)
ジェイクが守る奇妙な子どもたちの能力
ジェイクがペレグリンから依頼された、子どもを守る任務。「その能力あったらいいなー」と思う子や「その能力は使いどころが…」という子もいて楽しめます。それぞれの能力を表にまとめてみました。
名 前 | 能 力 |
①エマ | 身体が浮く、空気を操る |
②フィオナ | 何もない所から植物を生み出す |
➂ホレース | 未来予知、予知した内容を投影できる |
④イーノック | 死体を操る |
⑤オリーヴ | 触れたものを燃やす |
⑥ミラード | 透明人間(服を着ないとどこにいるか全くわからないです) |
⑦ブロンウィン | 怪力、兄のヴィクターも同じ能力だがホローに襲われ死亡 |
⑧クレア | 頭の後ろに別の口があり、鋭いキバがある |
⑨ヒュー | 身体の中にハチを飼っている |
⑩仮面の双子 | ?(バロン達との戦いで判明します) |
個人的には仮面の双子が最強です。ネタバレになるので詳細は伏せますが、この双子を敵に回したら、絶対に誰もが勝てない…と思う程驚きの能力です。仮面をつけている理由も双子の能力が関係します。
バロンは一体何者?目的は?
ミスペレグリンと対立するバロン。彼は特殊能力を持つ人間を次々と襲います。バロンはなぜ普通の人間ではなく、特殊能力を持つ人間を襲うのでしょうか。彼の目的、正体についてネタバレにならない範囲で説明します。
①バロンの能力
バロンは変身能力を持っていて、全く別の人に姿を変えたり、体の一部を武器に変えることが出来ます。ジェイクを担当する精神科医や鳥類学者になりすまして、ペレグリンの家を探していました。
実は、バロンはエイブからペレグリンのループを聞き出そうとして、失敗したためにジェイクの精神科医になりすましたのでした。ケルン島に向かったジェイクの後を尾行していたのです…。
②不老不死の研究
バロンは同じ時間を繰り返す生活(ループ)に飽き、ループの外でも生きられる不老不死の研究を始めました。そのためにはインブリンが必要で、仲間と実験をした結果、彼らは醜い姿のホローになってしまったのです。
ホローから元の人間の姿に戻るためには、特殊能力を持つ人の目が必要でした。そのためにバロン達は多くの人を襲ったのです。ホローは人には見えませんが、ジェイクやエイブ以外に気づかれることもありません。
人間の姿になったバロンはもう一度不老不死になるための実験を計画し、そのためにペレグリンと子どもたちを探したのです。
バロンの仲間たち
バロンはミスペレグリンと子どもたちをホローや仲間に襲わせます。仲間は元ホローで、バロンと同様に特殊能力を持つ人の目を食べて人間の姿に戻ったのです。ジェイク達と戦うことになる仲間は3人です。
原作「ハヤブサが守る家」と作者ランサム・リグズ
ティム・バードン監督は、原作を基にアレンジして映画化しています。前に「チャーリーとチョコレート工場」を調べた時にも原作がありましたので、今回もあるのかなと思ったら、2011年に出版されたものでした。
この映画は「ハヤブサが守る家」という題名で最初は出版されました。ミスペレグリンがハヤブサに変身する能力が由来です。映画化で本の題名を「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」に修正して再度出版されました。
作者ランサム・リグズについて
実は、この作品はランサム・リグズの初めての作品なんです。最初の作品でニューヨークタイムズのベストセラーに選ばれて、映画化されて…と華々しいデビューですね!
現在も次々と作品を執筆していて、映画の続編も出版されています。近いうちにまた映画化されるかもしれないですね!続編の作品や、スピンオフの作品もあるので、興味ある人は読んではいかがでしょうか?
映画版ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちと原作の違い
私は原作がある作品は、映画のストーリーとの違いを探したくなる性格なので、今回も原作を読んでみました。細かい違いはありますが、内容を理解する上で、映画と異なる部分を3つ紹介します。
原作と映画の違い①エマとオリーヴの能力が逆
先ほど映画で登場する子どもの能力をまとめましたが、エマとオリーヴの能力が原作では逆です!
- エマ→触れたものを燃やす
- オリーヴ→身体が浮く、空気を操る
2人の能力を逆にしたのは、ジェイクと恋仲のエマを活かすシーンを多くするためでしょう。また、ものを凍らせる能力を持つホローとオリーヴが戦いますが、対立する能力を強調する狙いがあったのではと思いますね。
原作と映画の違い②ホローは特殊能力がある人を丸ごと食べていた
映画では、ホローは特殊能力を持つ人の目を食べて人間に戻ると説明されます。しかし、原作は人間を丸ごと食べ続けて戻るのです。ジェイクの祖父エイブは、原作ではホローに食べられてしまうのです。
目を食べて人間に戻る方が、気味悪さが強調されていますよね。目だけが美しいお皿に盛られて、バロン達が食べているシーンがありましたが、ゾッとします…。
原作と映画の違い➂バロン達との戦いが終わらずに終了している
映画の結論を言うと、バロン達との戦いを終えた後、子どもたちとジェイクが立派に成長してストーリーは終わります。バロン達とどのような戦いになり、勝つのかネタバレになるので、伏せますね…。
原作もハッピーエンドで終わると思いきや…実は戦いが終わっていません!
- 映画:バロンにペレグリンは連れ去られて、ループが無くなる→助けに行く
- 原作:戦いでペレグリンは能力を失い、ループが無くなる→他の特殊能力者が連れ去られる→助けに行く
特殊能力を持つ人がバロン達に連れ去られたので、ジェイク達は彼らの救出に他の人が作ったループを探しに旅に出る…、という結末でした。
原作の後半部分が映画とだいぶ違うので、読んでいて理解が進まずに困りましたね…。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの評価とコメント、視聴方法
ティム・バートン監督の作品は、世界観がクセがあるため、好き嫌いが分かれますね。映画への評価も完全に2つに割れました。
- Amazon:4.1(レビュー41件)
- Yahoo:3.68(レビュー282件)
- 映画.Com:3.5(レビュー224件)
映画へのコメント
タイムパラドックスとループという非常に複雑な時間のお話を描いているので、色々考えながら見ないと混乱するなと思った。作品としては地味だけどアクションあり、能力バトルありで面白かった。ただ…万人受けは微妙にしないだろうなとも思った。
(レビュー引用:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0716CFDYX/ref=atv_wl_hom_c_unkc_1_5)
原作モノだけど、これまでフリークスやマイノリティをつねに温かな眼差しで描いてきたティム・バートン監督にぴったりのファンタジー。人とは違う体の特徴や、特殊な能力があるせいで、世間に馴染めずひっそり生きているような子供たち。彼らがそれぞれの持ち味を活かして敵と戦う終盤が盛り上がること。
(レビュー引用:https://eiga.com/movie/83988/review/)
物語、題材、演者、雰囲気は非常に良いのだが内容の割に時間も長いしいまいちという感じ
もうチャーリーとチョコレート工場を超える作品を見る事は出来ないのだろうか
ファンタジー作品が苦手な自分もティムバートンが作るダークで奇妙なファンタジーが大好きで見に行ったのだが他の方の高評価レビューを見るとやはりティムが好きな方が多いのでファンムービーと言う感じでしょうか
(レビュー引用:https://eiga.com/movie/83988/review/all/4/)
「ティム・バートン監督の作品だから」期待して見た…というレビューがみられました。また、他の特殊能力を持ったヒーロー映画と比較して見てしまうと、迫力が無いと感じた人も多いようです。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちを見た感想
最近は、特殊能力を持つ人が悪役と戦う映画が多くなって、どの作品に誰が登場していたのか頭の中でごっちゃになりました。
このような映画が増えた背景は、他人が持っていない能力を持って活躍したい、と考える人が増えたからでしょうか。
映画全体を通して、特殊な能力を持っている→社会に適応できないではなく、それぞれに合った生き方が出来る場所が必要というメッセージがあると個人的に感じました。
内容はファンタジーですが、皆と同じような生き方ができない=不適合者と見なされがちな日本には皮肉として映る内容かもしれませんね。
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