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伝説の始まり『スターウォーズ ファントムメナス』の真髄に迫る!

世界的大ヒットを記録した『スターウォーズ』シリーズの原点となる、エピソード1『ファントムメナス』

今回は、まだ本作やスターウォーズシリーズを観たことが無い方に向けて、『ファントムメナス』に関する情報をわかりやすくまとめてご紹介していきます。

この記事が作品に触れるキッカケになれば幸いです。ぜひ最後まで読んでみてください。

(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/星-nightsky-天の川-1246590/)

『スターウォーズ ファントムメナス』の基本情報

まずは、『ファントムメナス』の基本的な情報を下記にまとめてご紹介していきます。

  • 公開日(米)…1999年5月19日(日本は同年7月10日)
  • 監督…ジョージ・ルーカス
  • 脚本…ジョージ・ルーカス
  • 製作…リック・マッカラム
  • 上映時間…133分
  • 配給…20世紀フォックス
  • 音楽…ジョン・ウィリアムズ
  • 製作国…アメリカ合衆国

『スターウォーズ』シリーズでは4作目にあたる本作は、ジョージ・ルーカス製作総指揮という形で携わっており、彼の代表的な作品の一つです。

1999年に公開されたオリジナル版に続いて2012年には3D版が公開されており、その公開までにも内容の一部改変が行われたため、2001年版以降では上映時間が137分になっています。

『スターウォーズ ファントムメナス』のあらすじ

本作は、アナキン・スカイウォーカーがいかにしてジェダイの騎士として見出されたかを描いた作品です。

ジェダイ・マスターのクワイ=ガンとその弟子のオビ=ワンは、損傷した宇宙船の修理のために砂漠の惑星タトゥイーンに立ち寄ります。

そこで奴隷の少年、アナキン・スカイウォーカーと出会い、クワイ=ガンはアナキンこそがジェダイに伝わる伝説の「フォースに安定をもたらす者」と確信するのです。

クワイ=ガンの計らいによりジェダイになることを決意したアナキンは、ジェダイの本拠地である惑星コルサントに向かうのでした。

ジェダイ・マスターとは

スターウォーズシリーズにおいて、銀河を司るエネルギー「フォース」と、「ライトセーバー」を用いて戦う銀河系の自由と正義の守護者たちのことをジェダイと呼ぶ。

ジェダイ・マスターとは、そのジェダイの騎士たちの中でも、弟子をとることを許された上位のジェダイのことである。

『スターウォーズ』シリーズの時系列

スターウォーズシリーズを初めてご覧になる方は特に、「そもそもどういう順番で観ればいいの?」という疑問をお持ちのことと思います。

そのためここでは、スターウォーズシリーズの制作順序と物語としての時系列をまとめて解説していきます。

制作順序
  • 1977年 スターウォーズエピソード4『新たなる希望』
  • 1980年 スターウォーズエピソード5『帝国の逆襲』
  • 1983年 スターウォーズエピソード6『ジェダイの帰還』(ここまで旧三部作)
  • 1999年 スターウォーズエピソード1『ファントムメナス』
  • 2002年 スターウォーズエピソード2『クローンの攻撃』
  • 2005年 スターウォーズエピソード3『シスの復讐』(ここまで新三部作)
  • 2015年 スターウォーズエピソード7『フォースの覚醒』
  • 2017年 スターウォーズエピソード8『最後のジェダイ』
  • 2019年 スターウォーズエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』(ここまで続三部作)

物語の途中のストーリーであるエピソード4から公開した理由は、「一作目が商業的にヒットしなければシリーズ化が見込めないため、一番人気の出そうなところから世に出すのが得策と判断したため」ということです。

制作順序は前後していますが、物語の流れを時系列通りに辿りたい方は、本作からエピソードの数字順に視聴すれば問題なしということですね。

『スターウォーズ ファントムメナス』の主要キャスト

ここからは、本作のメインキャラクターを演じたキャスト陣をご紹介していきたいと思います。

リーアム・ニーソン(役:クワイ=ガン・ジン)

ジェダイ・マスターであり、オビ=ワンの師匠でもあるクワイ=ガンを演じたのは、リーアム・ニーソンです。

舞台俳優として役者のキャリアをスタートさせたリーアムは、1981年に『エクスカリバー』で映画デビューします。

スターウォーズ出演以前からアカデミー主演男優賞にノミネートされたり、トニー賞にノミネートされたりと実力を高く評価されていました。

今作でも、「型破りでよく弟子を振り回すものの、頼れる師匠」を魅力的に演じています。

ユアン・マクレガー(役:オビ=ワン・ケノービ)

クワイ=ガンの弟子として修業に励むジェダイの騎士・オビ=ワンは、ユアン・マクレガーが演じました。

スターウォーズへの出演は映画デビューから6年後のことであり、同作の大ヒットによってその地位を確かなものとしました。

今作では、誠実で穏やかな人格と確かな実力を兼ね備えた騎士を好演しています。

特にオビ=ワンは、アナキン・スカイウォーカーのみならず後の主人公であるルーク・スカイウォーカーの師でもあり、シリーズ内でもかなりの重要人物です。

ジェイク・ロイド(役:アナキン・スカイウォーカー)

今作の主人公にして”選ばれしもの”アナキン・スカイウォーカーを演じたのは、ジェイク・ロイド

最強のジェダイとして名高いマスター・ヨーダをも超えるミディ=クロリアン(後述)の数値を叩き出し、本作エピソード1の時点から無自覚にフォースの素養を見せていました。

一度は精神的な脆さなどを理由にジェダイへの入門を断られるものの、そのフォースの素養をもとに戦闘でも大きな活躍を見せたことで、ジェダイとしての修行を受けることを認められたのです。

レイ・パーク(役:ダース・モール)

本作でクワイ=ガン一行に立ちふさがる最大の敵、ダース・モールを演じたのはレイ・パークです。

レイは元々スタントマンとして撮影に参加していたそうですが、監督ジョージ・ルーカスの目に留まりそのまま正式にダース・モール役として採用されたという背景があります。

ダース・モールは銀河帝国を統べる皇帝、ダース・シディアスの弟子で、全身赤と黒の刺繍に覆われています。

その戦闘能力は高く、ジェダイ・マスターであるクワイ=ガンと互角以上に渡り合うほどで、決戦時には両刃のライトセーバーを巧みに操りクワイ=ガンたちを追い詰めました。

ミディ=クロリアンとは

人間の細胞内に存在している、知性を持った微小生命体のことを指す。

このミディ=クロリアンの数が一定値を超えると、共生者に対してフォースの力を発現させる。

ミディ=クロリアンの値は、血液検査によって計測することができる。

『スターウォーズ ファントムメナス』の吹替版キャスト

次に、日本語版スターウォーズ『ファントムメナス』の世界に欠かせない、吹替版キャストをご紹介していきます。所属事務所の記載は2020年4月現在のもの。(以下、敬称略)

クワイ=ガン役 津嘉山正種

クワイ=ガンの吹替を担当したのは、劇団青年座所属の俳優・津嘉山正種(つかやままさね)です。

舞台やテレビドラマ、映画に声優と幅広く活躍されている実力派で、映像作品ではニヒルな役どころを演じることが多く、吹替においてはケビン・コスナーをはじめ多くの担当俳優を受け持っています。

役者としてのキャリアも長く1964年から活動している大ベテランで、その実績の大きさは数多くの出演作品が物語っていますね。

オビ=ワン役 森川智之

オビ=ワンの日本語版吹替は、アクセルワン代表取締役の声優・森川智之(もりかわとしゆき)が担当しました。

吹替のみならず、アニメーションにおいても高い人気を誇る実力派声優の一人で、数多くの有名作品や人気キャラクターに関わっています。

代表的な役としては2020年4月にリメイク版が発売された、FINAL FANTASY7のセフィロスが有名で、吹替においてはトム・クルーズを専属で担当するなどジャンルを問わず高い評価を得ている名優です。

声優アワードでは、2015年助演男優賞、2019年外国映画・ドラマ賞を受賞。更に株式会社アクセルワンという声優事務所を創立しその代表取締役を務めるなど、役者以外の活動でも確かな実績を上げている方です。

アナキン役 矢島晶子

主人公、アナキン・スカイウォーカーの吹替を担当したのは、AIR AGENCYと業務提携中の声優・矢島晶子(やじまあきこ)。

代表作はクレヨンしんちゃんの野原しんのすけ(2018年に降板)で、その他にも本作のアナキンをはじめとする男の子役を数多く担当しています。

活動期間は1988年からで、キャリアの初期から「声優」として活躍されている方です。吹替における実績も豊富で、多数の作品に出演されていますね。

『スターウォーズ ファントムメナス』のトレーラー映像

こちらが本作、エピソード1『ファントムメナス』のトレーラー映像になります。

本作で主人公たちの前に立ちふさがる最大の敵、ダース・モールがとても印象的に描かれていますね。

白兵戦も宇宙空間での戦闘も迫力たっぷりで、またそれだけでなく本編では、随所にちりばめられたコメディ的なシーンも見どころでした。

フォースに愛された少年、アナキン・スカイウォーカーとジェダイとの出会い。この出来事を発端にして、作中の銀河全域がどのような運命をたどることになるのか。注目です。

『スターウォーズ ファントムメナス』への世間の評価

続いて本作、スターウォーズエピソード1『ファントムメナス』へのネット上での評判をいくつか抜粋してご紹介していきます。

【高評価】

  • 旧三部作とはがらりと印象が変わった新三部作。映像技術の向上。ファンの期待を裏切らない。
  • ファンタジックでサスペンス的な要素もあって、一言で言えば「ドキドキワクワク」。
  • ダース・モールとの闘いがかっこよくて見入ってしまいました。

(出典:https://eiga.com/movie/45860/review/)

高評価の中では、やはり進化した映像や撮影、音響技術による臨場感や迫力に言及したものが多かったです。

旧三部作から新三部作への移行に際してクオリティの向上は必須でしたが、それを高いレベルで実現した作品になったということが伺えますね。

【低評価】

  • ダース・モールに何のストーリー性も無かった。
  • スターウォーズシリーズの始まり方としてわかりづらい。
  • アクシデントが数分で解決するので、状況としてはシビアであるのに緊張感がない。

(出典:https://eiga.com/movie/45860/review/)

低評価について総じて言えるのは、「製作の意図はそこには無かった」ということではないでしょうか。

本作はアナキン・スカイウォーカーの物語の幕開けを描いたものであり、また同時に、爽快な冒険活劇でもあるわけです。

そのあたりの「目立たせたい要素」を優先して描いた結果、この形になったのではないかと筆者は推測しています。

筆者が『ファントムメナス』を実際に観た感想

大人気シリーズであるスターウォーズの幕開けとしてふさわしい一作だったのではないかと思います。

少年時代のアナキンが見せる、年相応のおちゃめな一面と非凡な才能とのギャップが、大物の予感を感じさせました。

筆者自身は既に後の展開も知った上で再度この作品を観たのですが、今後ストーリー全体を通して重要な役割を果たす人物や出来事・その片鱗も随所にちりばめられています。

映像や音響技術のみならず、ストーリー性の妙にも感銘を受けた作品でした。

『ファントムメナス』を視聴可能な動画配信サービス

2020年4月現在、『ファントムメナス』を見放題で視聴可能な動画配信サービスは1つのみでした。その1つは下記のサービスです。

  • ディズニーデラックス(月額700円)

また、見放題ではないものの、動画配信サービス内で課金してレンタルや購入を行うことで視聴が可能になるサービスは下記の6つでした。

  • U-NEXT
  • AmazonPrime
  • ビデオマーケット
  • dTV
  • TSUTAYA TV
  • paravi

これらの動画配信サービスはそれぞれ初月無料キャンペーンを行っているため、「試しに登録してみて、合わなかったらやめる」ということができます。

動画配信サービスごとに提供している作品が異なるため、ぜひご自身に合ったサービスを探してみてください。

『スターウォーズ ファントムメナス』についてのまとめ

以上が、スターウォーズエピソード1『ファントムメナス』の基本情報のまとめとなります。

伝説的な大ヒットを果たしたスターウォーズシリーズの物語の原点として根強い人気を誇る本作には、想像を超えたたくさんの魅力が詰まっていました。

この記事を読んで、『スターウォーズ』シリーズに興味がわいた方はぜひ、本作からスターウォーズの世界に触れてみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
伊南地尋
伊南地尋と申します。(旧名クロ) デザイン、動画制作、楽曲制作、脚本・小説執筆などを勉強しつつ仕事にしているニンゲンです。 日本語を愛する者として、わかりやすく、誠実に、時に面白く執筆することをモットーにしています。