皆さんは、家族が人生のピンチの時に、自分を犠牲にして犯罪に手を染めることが出来ますか?家族の秘密を一生守り続けられますか?
「真夏の方程式」では、一家が守り続けた秘密を、ある事件をきっかけに天才科学者が明かしていきます。家族の秘密が解けた時、あなたは家族の愛について考えさせられるでしょう…。
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真夏の方程式の概要
TVドラマで人気となったガリレオシリーズの映画第2弾です!ガリレオシリーズってどんな話?という方は、このあと詳しく説明しますね。
- 公開:2013年
- 上映時間:129分
- 年齢制限:なし
- 主演:福山雅治
- シリーズ:TVドラマ「ガリレオ」、映画「容疑者Xの献身」
- 原作:東野圭吾「真夏の方程式」
直木賞作家の東野圭吾の作品です!ガリレオシリーズは福山雅治が主演を務めて、大ヒットした作品ですね。TVドラマでは、犯人役のゲストが豪華で毎週話題でした。
2014年の日本アカデミー賞では、福山雅治が同じく主演を務めた「そして父になる」が助演俳優賞などを受賞し、「真夏の方程式」は、作品部門の話題賞となりました。
真夏の方程式の出演俳優
真夏の方程式には、主演の福山雅治以外も、豪華な俳優が事件のカギを握る人物を演じています。ここでは主な登場人物を紹介します。
福山雅治(湯川学)
帝都大学の准教授役。頭脳明晰でスポーツ万能ですが、周囲から変人ガリレオと呼ばれます。じんましんが出るほどの子ども嫌いです。しかし、柄崎恭平は、症状が出なかったため子ども全員が苦手ではないようです。
吉高由里子(岸谷美砂)
内海刑事(柴咲コウ)の後任として、貝塚北署に配属となる新人刑事役。TVドラマオリジナルのキャラクターです。湯川教授、草薙刑事と同じ帝都大学出身でプライドが高く、気が強い刑事です。
北村一輝(草薙俊平)
湯川教授と同級生の草薙刑事役です。TVドラマでは、難事件解決の功績が認められて警視庁の刑事となりました。内海刑事、岸谷刑事の先輩として登場します。
杏(川畑成実)
環境活動家で玻璃ヶ浦の自然を守ろうと、開発推進派の企業と対立します。また、柄崎恭平といとこの関係です。最初は湯川を敵視していましたが、関わるうちに心を開いていきます。(写真右)
山崎 光(柄崎恭平)
両親が仕事が忙しいため、夏休みに親戚が経営している旅館で過ごすことになった小学生。偶然電車で出会った湯川と一緒に過ごすことになり、勉強を教えてもらいます。(写真右から2番目)
前田吟(川畑重治)
旅館「緑岩荘」の主人で成美の父。夏休みの間おいの恭平を預かります。常に杖をついて歩いており、経営不振の旅館の廃業を考えています。(写真左)
風吹ジュン(川畑節子)
成美の母親で、東京でホステスをしていました。16年前に起きたホステス殺人事件に関係があり、今回の事件も実はこの事件に関連しています…。
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真夏の方程式のあらすじ
きれいな海に面した玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。その説明会に招待された物理学者・湯川学(福山雅治)は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)のおい、恭平と知り合う。次の朝、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。図らずも事件に直面した湯川は、旅館廃業を考えていたという川畑夫婦や、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実(杏)らと塚原の思わぬ因縁を知る。
(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/344361/story/)
事件関係者の相関図
事件解決のカギは、緑岩荘を経営する川畑家、元刑事の塚原が関わったある事件です。塚原は16年前の殺人事件で仙波という男を逮捕しますが、実はこの事件に川畑一家が深く関わっていました。
- 仙波と川畑一家の関係は?
- 成美の玻璃ヶ浦を守ろうとするきっかけは?
- 塚原はなぜ玻璃ヶ浦に来たのか?
この3つが事件解決のヒントとなります。そして殺人のトリックが分かった時、真犯人はあの人だったのか…、と複雑な心境になるでしょう。
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真夏の方程式の舞台「玻璃ヶ浦」
事件の舞台、美しい海が広がる玻璃ヶ浦。きれいな所だな、1度行ってみたいと思いました。実はこの地名は、架空なんですね…。ロケ地は実際に存在するので、ここでは撮影に使われた場所を紹介します!
ロケ地①高浜駅
愛媛県松山市にある伊予鉄道高浜線の高浜駅は、映画では玻璃ヶ浦駅として登場します。駅舎が時代を感じさせる良い雰囲気を出しています…。湯川と恭平の出会いと別れの場所でもあるんですよ。
今でも駅舎には映画で使用した駅名の看板と、ポスターが飾られています。
ロケ地②浮島(西伊豆)
成美が守ろうと活動していた玻璃ヶ浦の海は、西伊豆がロケ地です。シュノーケリングが出来る場所として有名です。
こんなにきれいな海なら、生物を傷つけずに守りたい、残しておきたいという気持ちにもなります。
ロケ地➂民宿五輪館
旅館「緑岩荘」も西伊豆にある民宿五輪館が撮影に使われていました。昔の宿泊施設という感じがあってレトロですね。
原作ガリレオシリーズについて
映画の内容を紹介してきましたが、ガリレオシリーズって何?という方にどんな作品か、簡単に説明します!
①直木賞作家・東野圭吾の作品
「容疑者Xの献身」「マスカレードホテル」「白夜行」など、作品名を聞いたことある人は多いでしょう。全部東野圭吾の作品です。数多くの作品が実写化される、人気のミステリー作家です。
私は彼の作品を多く読んできてたので、個人的な推測ですがどの作品も次の3つの特徴があります。(エッセイなど一部の作品は例外ですよ!)
- どの作品も主人公が論理的
- 事件解決のヒントは散らばっているが、種明かしの段階にならないと、ヒントと気づかない
- 犯人がわかった…と思ったら、衝撃の結末がある
東野圭吾は工業系の大学を卒業しているため、ガリレオシリーズは彼の知識がフルに活用された作品です。科学の知識だけでなく、スポーツや歴史を題材にした作品もあるので彼の幅広い教養がうかがえます。
②2度ドラマ化→2008年に映画化→海外でも放送!
原作は今まで6冊出版されており、短編集3冊、長編は「真夏の方程式」を含めて3冊です。実は1998年から長年続いているシリーズなんですね。
最初にガリレオシリーズがドラマ化されたのは2007年のこと。主演が福山雅治と柴咲コウという豪華な組み合わせで大ヒットし、2008年に「容疑者Xの献身」が映画化されました。
2013年に再びTVドラマ化され、福山雅治の相棒役が柴咲コウから吉高由里子に変わりました。現在は海外でも放送されています。
➂原作は現在も継続中!
2019年に最新作の「沈黙のパレード」が発売されました。早速読みましたが、相変わらず複雑な事件で、理解するのが大変です…。どの話も1話完結型ですので、興味を持った方は読んではいかがでしょうか?
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真夏の方程式の評価・コメント
1作目「容疑者Xの献身」は、事件のトリックが予想外で、ラストシーンが印象的であるため話題になりました。(「容疑者Xの献身」の詳細はこのあと説明しますね!)
2作目の「真夏の方程式」は前作と同様にどんでん返しがあるのか…と期待して見た人が多く、作品への評価が前作に影響されたようです。
- Amazon:3.8(レビュー72件)
- Yahoo:3.53(レビュー838件)
- 映画.Com:3.5(レビュー104件)
映画へのコメント
ミステリーとしても、隠された真相が幾重にも重なることでシナリオに深みが出ていたと感じました。そこは、さすが東野圭吾ミステリーズといったところでしょう。
単に事件を解明するだけで無く、そこに人物背景を重ねることで他者の共感を呼び、感動を与えてくれます。前作に比べて犯行手段に大きな驚きはありませんでしたが、徐々に事件の全貌が判明していくさまは、やはり爽快であります
(レビュー引用:https://eiga.com/movie/77534/review/)
全体を通して良く出来ていますが容疑者Xの献身より複雑で分かりにくい、その割りにはインパクトが薄いです。この作品自体は悪くないのですが、前作と比べると普通でした。タネもビックリする所が無かったですし、殺しの動機も微妙、犯人も予想通りだし、相方が柴咲コウじゃないのも不満。
この作品がドラマや映画の続編ではなく、新作だとしたら60点にはなっていたかもしれない。そんな内容でした。
(レビュー引用:https://eiga.com/movie/77534/review/all/3/)
海辺の夏休み子供と博士の交流が大事な軸としても明るさとしてもよく描けている。しかし二つのあってはならない殺人事件が重なるとどうしても暗くなる。ミステリーの醍醐味は殺人そのものの関心よりもその動機や状況証拠からの推理を徹底的にクールに扱うからこそ楽しめるものとなる。この映画は普通では考えられない愛情深い人たちが犯す罪を扱うからかどうしても見ていて気が重くなる。
(レビュー引用:https://eiga.com/movie/77534/review/all/3/)
レビューを見ていると、「前作と比較してあまり面白くなかった」「トリックに展開が無くて、結末が見えてしまった」など、普通の評価が多かったです。
私も1作目と比較すると、ハラハラ、ドキドキ感が薄いように感じました。ミステリーというより「家族愛」のメッセージが濃いですね。
真夏の方程式を見た個人的感想
私はガリレオシリーズの原作、TVドラマ、映画の全作品を見てきましたが、各エピソードに比べると、この作品は、事件の結末を知ったときの衝撃が強くなかったです。
このシリーズが化学や物理のマニアックな知識と、湯川の理論で成立する作品のため、この2つの要素が無いと違和感を覚えるかもしれません。
ただ、東野圭吾は今までのガリレオシリーズとは違う雰囲気で真夏の方程式を描いた、とインタビューで語っているので、ミステリーの王道をあえてはずしているのでしょう。
確かに、事件の原因と犯人の動機がわかるだけの話は、やがては飽きられてしまいます。この作品を見ると、ミステリーの要素がありながら、「家族のために、愛する人のために何が出来るのか?」を考えさせられました。
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ガリレオをもっと知りたい人は「容疑者Xの献身」
真夏の方程式を見たけど、ガリレオシリーズを他にも見てみたい!と思った人は、映画化第1弾「容疑者Xの献身」をおすすめします。
- 公開:2008年
- 上映時間:128分
- 年齢制限:なし
- 主演:福山雅治
- 原作:東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 湯川が「天才」と呼ぶ数学者が犯人
- 天才数学者が仕掛けるトリックが驚きの連続
- 犯人が守りたかった愛する人への純粋な思い
TVドラマと違い、化学を利用したトリックは登場せず、湯川と数学者の対決が中心です。映画と原作で異なる部分が多々ありますが、どちらも楽しめます。(個人的には原作が好きです)
まとめ
今回はガリレオシリーズの映画2作目「真夏の方程式」を紹介しました。これから本格的な夏が始まりますが、夏の思い出作りにこの作品はいかがでしょうか?
私は映画館で見ましたが、夏が来ると湯川と恭平が海辺でロケットを飛ばすシーンを思い出します。このシーンは、映画のもう1つの見どころで本当に感動します。なぜ感動するのかは、映画を見てのお楽しみです。
自分が小学校の時、こんな人に出会えてたら今の人生が変わっていたのかな、と感じさせてくれる内容でした。
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