猟奇殺人事件に犯罪心理学の専門家が挑む映画『コレクター』について紹介します。
人気小説家ジェームズ・パターソンの小説が原作で、モーガン・フリーマンやアシュレイ・ジャッドなど豪華キャストの熱演が光る映画です。
本記事では『コレクター』の作品情報やあらすじ、見所などをご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
『コレクター』の作品情報
- 監督:ゲイリー・フレダー
- 原作:ジェームズ・パターソン
- 出演者:モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケイリー・エルウィス
- 公開日:1997年10月3日(アメリカ)/1998年6月27日(日本)
- 製作費:2700万ドル
『コレクター』は人気小説家ジェームズ・パターソンの『キス・ザ・ガールズ』が原作です。
『バトルフロント』の監督としても知られるゲイリー・フレイダーが本作でも監督を務めています。主演を務めるのは、世界的に有名な実力俳優モーガン・フリーマンです。
『コレクター』のあらすじ
犯罪心理学の専門家である警官のクロスは、姪のナオミが誘拐されたことを知り現地へ調査へ向かう。
すると既に8人の女性が誘拐され、そのうち2人は殺害されていた。才色兼備の女子大生ばかりが狙われていたこと、誘拐された順番と殺害された順番が異なることから、犯人の目的は殺害ではなく女性収集だと推測する。
その後、誘拐されていたうちの女性の一人、ケイトが犯人から逃げ延び森林の中の川で発見された。クロスはケイトの協力を得て、猟奇犯の逮捕に迫っていく。
『コレクター』の登場人物
アレックス・クロス(演:モーガン・フリーマン)
主演を務めるのは、アカデミー助演男優賞の受賞歴のある実力派俳優モーガン・フリーマンです。『最高の人生の見つけ方』や『ショーシャンクの空に』など数々の名作に出演しています。
本作では犯罪心理学の博士号を持つ専門家の知見を生かした捜査を行い犯人を追い詰めます。
ケイト・マクティアナン(演:アシュレイ・ジャッド)
犯人に誘拐されるも無事に逃げ延びて捜査に協力する女性を演じるのは、アシュレイ・ジャッドです。ケイトは若さと美しさに加えて、医者をこなす聡明な頭脳とボクシングをこなす身体能力を持つ才色兼備な女性です。
その魅力に惹かれた犯人からは誘拐された女性の中でも、特にお気に入りとなります。
ニック・ラスキン(演:ケイリー・エルウィス)
クロスと協力して事件の解決を目指す地元警察の刑事です。演じるのはホラーからコメディまで幅広い作品に出演するケイリー・エルウィスです。
『猫の恩返し』や『紅の豚』といったジブリ作品の英語版吹き替えを担当していて、日本とも縁のある俳優ですよ。
主演のモーガンはアカデミー賞受賞俳優
『コレクター』で主演を務めるモーガン・フリーマンは、アカデミー助演男優賞の受賞歴のある映画界でも屈指の俳優です。
『最高の人生の見つけ方』や『ショーシャンクの空に』など日本人でも聞き覚えがあったり、視聴したりしたことのあるような映画にも出演しており、知っている方も多いでしょう。
味のある演技だけでなく、映画監督やナレーターとしても才能を発揮する名優です。
本作でも安定した演技を披露しているので、ぜひご注目ください。
原作は人気の小説シリーズ
『コレクター』の原作は、人気小説家ジェームズ・パターソンが1995年に書いた『キス・ザ・ガールズ』です。タイトルは全く異なりますが、ストーリーはほとんど同じです。
「キス・ザ・ガールズ」と聞くとホラーのイメージは全くありませんよね。映画版では「コレクター」にして犯人が女性を収集するのが好きなサイコパスだという意味合いを強調したかったのだと筆者は考察します。
視聴する際は、タイトルが「コレクター」となった意味を考えながら見ると面白いですね。
『コレクター』の見所
『コレクター』の見所は、ケイトが犯人から逃げ延びるシーンです。地下の犯人の隠れ家から抜け出し、意識が朦朧とし何度も転びながらも、必死に逃げようと走ります。
逃げ切った先は崖で犯人に追い詰められますが、崖に飛び込み川に落ちたことで何とか生還します。
血だらけで視界がぼんやりとしながら、何としてでも逃げ切ろうともがくシーンはアシュレイ・ジャッドの演技が見事で非常にハラハラさせられます。
『コレクター』の口コミ
事件解決の突破口を開いたケイトの、機転のよさ、勝気さ、行動力、勇敢さが、恐怖の世界に際立っていると思います。
また、ケイトとアレックスの、恋人とも、親子ともつかない、深い絆がとても魅力的。
出典:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2PF2P8MTAG42H/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00FYN8JYM
姪の捜索という名目で管轄外での捜査が許されたり、非公式捜査が失敗してもおとがめなし等、疑問な点もあるが、本題の犯行現場はどこか、真犯人は誰か、に着目すれば目をつむれる。
収束したかに思えたのも束の間、意外な展開を見せ、しかも一発触発の危機が仕掛けれられる。果たしてどうなるのか・・・ モーガン・フリーマンと、アシュレイ・ジャッドの名コンビ。
出典:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RXXPKHO5CNMFY/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00FYN8JYM
「ケイト役のアシュレイ・ジャッドの知性と芯の強さに惹かれた」「所々の設定が甘い」というような声が聞かれました。
モーガン・フリーマンとアシュレイ・ジャッドの熱演ぶりは素晴らしいのですが、犯人の猟奇ぶりが中途半端だったり、クロスの頭脳が序盤でしか生かされていなかったりと設定の粗さが度々見られます。
また「吹き替えでは犯人の声が特徴的で、すぐに分かってしまう」という声もあるため、視聴する場合は字幕版がおすすめです。
筆者の感想
視聴者の評判はまちまちですが、筆者的には楽しめた作品です。犯人が思いもよらぬ人物であることやモーガン・フリーマンの安定した演技は十分評価に値するものだと思います。
しかし他のサスペンス系の映画と比べると、サイコパスな犯人の残忍性があまり見られなかったり、刑事を欺くようようなテクニックがなかったりと物足りない部分もありました。
出演している俳優のファンであれば楽しめますが、そうでなければ好みが分かれるでしょう。
『コレクター』の視聴方法
『コレクター』はU-NEXTやHulu、ビデオマーケットなどの月額制サービスでご視聴可能です。
U-NEXTは1990円(税別)、Huluは月額1026円(税込)、ビデオマーケットは980円(税別)となっていますが、コストパフォーマンスの高いものはHuluと言えます。
邦画や洋画からアニメ、バラエティまで非常に作品のバラエティーが充実しており、人気作品が目白押しです。
まとめ
『コレクター』の見所やキャスト、レビューなどをご紹介しました。主演を務める世界屈指の名優モーガン・フリーマンが刑事として、犯人を突き止める演技はハマり役で見ものです。
また1997年の映画で少し昔なので、現代とは異なる世界観で繰り広げられるストーリーも楽しめるでしょう。
HuluやNetflixといった月額制サービスを通して、ぜひ『コレクター』をお楽しみください。