2017年に公開されたアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。キャストや主題歌など、何かと話題になった作品ですが、まだ視聴していない方も多いのでは?
本記事では、この作品の基本情報や視聴方法から、見どころやレビューまで作品が放つ魅力をたっぷり解説していきます。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の視聴を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の概要
- 公開日:2017年8月18日
- 総監督:新房昭之
- 監督:竹内信之
- 脚本:大根仁
- 制作会社:シャフト
- 配給:東宝
- 声の出演:広瀬すず/菅田将暉/他多数
- 上映時間:90分
総監督を務めた新房昭之(しんぼうあきゆき)は、80年代からアニメ業界で活躍している方で、カメラワークや色使い、特徴的な演出など独特な作風を持ち味としています。
脚本を務めた大根仁(おおねひとし)は、本作の他にも『モテキ』『バクマン。』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』などの脚本を務めています。ちなみに監督としても活躍中です。
90年代に製作された同名のドラマ・映画を原作とした作品
アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、1993年放送のテレビドラマ、及びドラマを再編集して1995年に公開された実写映画を原作としています。
実写ドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』では、小学生がメインキャストだったのに対し、アニメ版では中学生という設定になりました。
そのせいか、アニメ版では中学生にしては子供っぽい行動をとったり、妙に大人びて見えたりするようなシーンが多々あります。思春期の微妙な感じを表現したかったのでしょうか?
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のあらすじ
この項目では『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のあらすじを紹介します。
夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、
「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。
そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。「かけおち、しよ」
なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。
それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」
なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。
すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。
何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?(引用:https://www.toho.co.jp/movie/lineup/uchiagehanabi.html)
「打ち上げ花火を横からみたら丸いのか?それとも平べったいのか?」なんて素朴な疑問から始まる本作。
物語の前半は甘酸っぱい青春モノですが、中盤から「時間が繰り返される」というSF要素が加わることで、独特な魅力が一気に増幅します。
「あのときああすれば…」と後悔した経験、誰にでもあるのでは?本作ではそんな「もしもの瞬間」を繰り返すことで不思議なストーリーが進行していきます。
主役2人の声優を担当したのは人気若手役者!
中学生を主役としている『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の声優は、今をときめく若手役者2人が担当しました。
及川なずな(演:広瀬すず)
及川なずなは、不思議な魅力を放つ美少女で、クラスメイトの男子たちから憧れられています。
そんなヒロインの及川なずなに声を当てたのは、テレビドラマ『なつぞら』や、映画『海街diary』『ちはやふる』などに出演経験のある広瀬すず。
島田典道(演:菅田将暉)
ちょっと頼りなさそうな男の子、島田典道はいたって普通の中学生。同級生の及川なずなに好意を抱いています。
声優を担当した菅田将暉は歌手としても活躍している人気俳優で、テレビドラマ『3年A組』や映画『火花』など、数々のヒット作で大活躍しました。
広瀬すず、菅田将暉の他には宮野真守や梶裕貴、花澤香菜など高い実力を持つ人気声優が脇を固めています。
主題歌『打上花火』はビルボードジャパンで1位を獲得した名曲!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌、『打上花火』は作品の魅力を引き立てる名曲です。下に、アニメ映像のミュージックビデオを掲載しますので、ぜひご覧ください!
アーティストのDAOKOと音楽プロデューサー、米津玄師のタッグによって誕生した『打上花火』は、ビルボードジャパンの総合シングルチャートで第1位を獲得しています。
DAOKOの透き通る歌声と、ヒットメーカー米津玄師が生み出した耳に残るメロディラインが癖になるこの曲。この曲がエンドロールで流れることで、感動的な雰囲気がグッと高まりますね。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の見どころ
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の見どころは、少しずつ変わっていく奇妙な世界観です。
主人公の島田典道が「あの時こうすれば良かった!」と願って不思議な玉を投げると、失敗する前まで時間が戻り、別の道を選んで間違いを修正していきます。
時間を戻すたびに、空が妙な色合いになったり電車が海の上を走ったりと、現実ではありえない不思議な現象が次々と起こります。
アニメでしか表現できない独特な演出なので、「次はどう変わるんだろう?」とワクワクした気持ちで観ることができますよ!
観れば観るほど魅力が出てくる不思議な作品
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は映像演出が非常に魅力的な一方で、シナリオは少々難しく、1回観ただけでは疑問が残りまくるかも知れません。
しかし、作中に散りばめられた演出やタイトルの意味などを深堀りすることで「この作品が伝えたいこと」が徐々に理解できるようになり、複雑なストーリーも「味」として楽しむことができます。
なので、視聴後は「この作品のテーマ」について独自に解釈してみましょう!1回観るだけで評価を決めるのはとても勿体無いです。観れば観るほど魅力が増す不思議な作品ですよ!
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のレビュー
この項目では映画評価サイトに投稿された『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のレビューを紹介します。
Yahoo!映画のレビュー
子供の頃の夏を思い出す、「中学生の頃の夏ってそう言えばあんな感じだったなあ」って感じで。
特に最後の海でのシーンは感動した、一度でも見る価値はあると思う。
(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/358994/review/7706/?c=1&sort=hrf)
ノスタルジックな雰囲気と、最後のシーンを評価する肯定的な感想ですね。
映画.comのレビュー
オリジナルとはまったくの別物に仕上がっていた。新たに加えられた「何度でも繰り返せる」設定は、はっきりと「現実とは別の世界」だと明示されている。典道は摩訶不思議なことが起こっていると気づいた上で、幻想であっても「今日だけは一緒にいよう」と奮闘するのだ。
オリジナルとは別種の切なさを持った新解釈であり、決して悪い作品ではない。
(引用:https://eiga.com/movie/86124/review/01641624/)
こちらはドラマ版の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を知っている方の感想ですね。評価が別れている本作ですが、この方も肯定的な意見を持っているようです。
Filmarksのレビュー
うーん…結構話題だったじゃないですか。
なので期待値が高かったというか…正直あまり好みではなかったというか(引用:https://filmarks.com/movies/71392/reviews/94687065)
先述したようにストーリーが少々難しいので、人によってはハマれない可能性もあるようですね。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の視聴方法
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、2020年8月現在以下の配信サイトで視聴可能です。
サイトによって視聴可能な作品や受けられるサービスが異なりますので、あなたの気に入った配信サイトを利用してください!(ちなみに筆者はamazon prime videoで視聴しました。)
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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の紹介まとめ
ここまで読んで『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の魅力は伝わりましたでしょうか?
この作品は、夏っぽい雰囲気や不思議な映像、耳に残る主題歌など演出面では魅力が溢れる一方で、少々理解しにくいシナリオによって評価が分かれてしまっています。
しかし、1度観ただけで評価を決めてしまうのはとてももったいないです。観ていて引っかかった場面について考察すれば、きっと独自の面白さに気づけることでしょう。
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んで『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』への興味が湧いた方は、ぜひ配信サイトなどで作品を視聴してくださいね!