「「超高速!参勤交代」かあ。前にCMとかでよく見かけた映画だけど面白いのかな。出演する俳優が知ってる人ばっかりだから気になるな・・・。」
一時期、「超高速!参勤交代」をテレビCMや、番組の宣伝で見かけたことがある人はいるかと思います。出演する俳優が知っている人だったりすると気になりますよね。
この記事では、「超高速!参勤交代」についてネタバレなしで解説していきます。笑いと人情溢れる時代劇となっていますので、あなたもきっと楽しめますよ。
アイキャッチ画像出典:https://netflix-fan.jp/choukousoku-sankinkoutai/
「超高速!参勤交代」のあらすじ
第8代将軍・徳川吉宗が天下を治める時代。
磐城国のわずか1万5000石の弱小藩である湯長谷(ゆながや)藩は、湯長谷の金山を狙う幕府の老中・松平信祝から、通常なら8日間を要するところを、わずか4日間で参勤交代せよと命じられる。
湯長谷藩主の内藤政醇は、知恵者の家老・相馬兼嗣とともに4日間での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦を練り、実行に移すが、松平もそれを阻止せんと刺客を放っていた。
出典:https://eiga.com/movie/79398/
時代設定は1735年の享保の改革でおなじみの、徳川吉宗の時代です。湯長谷藩(現在の福島県)から、江戸へ5日間で参勤交代せよという無理難題をふっかけられた内藤政醇(ないとうまさあき)。
湯長谷藩主の内藤政醇と、藩主を慕う相馬兼嗣(そうまかねつぐ)といった部下がおりなす、笑いと人情溢れる時代劇です。
「超高速!参勤交代」の登場人物①内藤政醇
湯長谷藩主であり、物語の主人公であるのが内藤政醇(演:佐々木蔵之介)です。
どんな身分の人間でも分け隔てなく接する、思いやりの溢れた藩主で、湯長谷藩の人々から愛されています。行動を起こすときは決まって「民のため。」と、湯長谷藩の人々を第一に考えています。
幼少期に、しつけとして物置の中に閉じ込められたのがトラウマとして残っていて、子供のようにおびえるシーンも・・・。
そんな藩主も抜刀術の名手であり、刺客相手に華麗な抜刀術を披露します。
「超高速!参勤交代」の登場人物②お咲
お咲(演:深田恭子)は、牛久にある宿で働いている女性です。負けん気が強く、仕事仲間に客を奪われたと知ると、途端に暴れ出す荒々しい面があります。
そんなお咲ですが、江戸への参勤交代中の政醇との出会いにより、彼の人情の厚さに心を打たれ、運命が変わってきます。
次第に、お咲にも内面の変化が現れ始め、政醇のことを誰よりも慕う女性になっていくのです。
深田恭子の、彼女の気が強くもどこか乙女を感じさせる美しさは必見です。
「超高速!参勤交代」の登場人物③松平信祝
「超高速!参勤交代」の悪玉として君臨するのが、老中の松平信祝(まつだいらのぶとき、演:陣内孝則)です。
政醇が治める湯長谷藩を田舎として見下し、自分の敵と分かると刺客を送り込み、平気で命を奪う残忍な性格があります。
今作のタイトルである、超高速参勤交代を生み出した諸悪の根源です。
松平信祝を演じた陣内孝則は、視聴者の気持ちを胸糞悪くできるほどの悪役を、見事に演じきっていました。
「超高速!参勤交代」のナレーション
「超高速!参勤交代」のナレーションを務めたのが、俳優の神戸浩です。
ナレーションとして出番があるのが序盤と終盤ぐらいですが、その独特な口調と優しさがある語りで、妙に耳に残ります。
作中では、江戸からの参勤交代から湯長谷藩に帰ってきた時に、政醇に声をかけた茂吉(もきち)という農民を演じました。
- 相馬兼嗣(そうまかねつぐ、演:西村雅彦) ― 湯長谷藩でも一番の知恵を持つ。とっさの時に頭が切れる。
- 荒木源八郎(あらきげんぱちろう、演:寺脇康文)― 巧みな剣さばきで頼りにされている。怒りっぽい。
- 秋山平吾(あきやまへいご、演:上地雄輔)― 冷静な性格でどこか堅い印象の理論派。
- 鈴木吉之丞(すずきよしのすけ、演:知念侑李)― あどけなさが目立つが、弓の名人。
- 雲隠段蔵(くもがぐれたんぞう、演:伊原剛志)― 戸隠流の抜け忍。雲のように移りゆく気ままな性格。
「超高速!参勤交代」の見どころ
「超高速!参勤交代」の見どころは、殺陣シーンと、どうやって5日間の日程で江戸への参勤交代をやるのか工夫していくシーンです。
政醇の殺陣シーン
信祝が送り出した刺客と戦う場面があります。そこで、政醇の特技である抜刀術で相手を切り倒すシーンが、鮮やかです。
佐々木蔵之介がまるで、江戸に生きる抜刀術の名手である武士にしか見えませんでした。
どうやって参勤交代していくのか
政醇の治める湯長谷藩は、栄えている藩とはとても言えず、お金がない貧しい藩です。
大名行列の費用を捻出するために、江戸へは基本走ったり、大名行列の人数を多く見せるために猿を使うなど、あの手この手を駆使します。
他藩の大名行列の横を横切るために、政醇やその部下たちも一緒になって飛脚に化けて走り逃げるなんていうシーンもあります。
「超高速!参勤交代」の高評価の口コミ
ここからは、「超高速!参勤交代」の高評価の口コミと低評価の口コミを3つずつ紹介していきます。まずは、高評価の口コミを見ていきましょう。
ただのコメディじゃない、現代邦画らしく人情話やシリアス展開も交えた良い映画でした。
タイトルからはギャグ映画かと思ってしまいますが、カメラワークも役者の演技もよく、
タイトルで損してるんじゃないかなあと思ってしまいます。
作品全体としては軽めのコメディなのでしょうか。指摘にある通り殺陣等にあえてリアルさは求めていない感じがします。
しかし、そんな中でも田舎侍たちの心意気のファンになっていける妙作(優れているという意味です)。
観終わった後はとても清々しい気持ちになれました。
設定も、時代考証も、そんな細かい事はどうでもいい!とにかく楽しいエンターテイメント時代劇。
アメリカが西部劇なら、日本は時代劇!
勧善懲悪の子供と見れるホントに楽しい映画でした。こういう映画を素直な気持ちで見れるってほんとにいい事だと思いました。
ただのコメディ要素の強い映画としてだけでなく、人情や殺陣シーンを楽しめる、スカッと爽やかな気分になれるという声が多いです。
「超高速!参勤交代」の低評価の口コミ
本人達は家の存続を賭けて必死なのに第三者から見るとその必死さが面白いっていうタイプのコメディーだと思うんですが、
最初からコメディーっぽい演技ありきであまり必死さを感じなかったです。ここで笑うんですよって指示されてるような感じ。
ストーリーはともかく、殺陣を中心とした出演者の演技(指導)がかなり低レベルで没入できなかった。
NHKや某時代劇俳優が時代劇の火を絶やさぬように頑張っている様だが、さらに応援する必要を
感じた。
ディテールに目をつぶって時代劇風のコメディーとして見れば、佐々木蔵之介のキャラクターを上手く活かしていて良かった。
参勤交代ならではの打開策などは面白かったが、数える程度で他の題材と似通ったものも多い…
雰囲気などは好感をもてます。ですがキャストがバラエティ番組に出てる人が浮いていたりと残念な点も感じ取れました。
嫌な気分の時に見るとちょっとは晴れるかもしれません。
俳優たちの演技や殺陣シーンが物足りないという声があります。また、参勤交代の打開策が物足りないという口コミもありました。
確かに、短期間でどうやって参勤交代をするかの打開策がもっとあっても良かったのかなと、作品を見ると感じられます。
口コミ出典:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00OXSOOES#customer-review-section
「超高速!参勤交代」の総評
コメディ要素が強いだけでなく、人情劇などを楽しめるストーリーや、佐々木蔵之介演じる内藤政醇の抜刀術などの殺陣が楽しめる作品です。
一方で「超高速参勤交代」というタイトルなのに、思ったよりも参勤交代の打開策のシーンが少なく、ストーリーが定型的といった評価もあります。
王道なストーリー展開で純粋に時代劇を楽しんで、スカッと爽やかな気分を味わいたいなら、おすすめな作品であるとも言えます。
「超高速!参勤交代」の基本情報
- 【監督】― 本木克英
- 【公開日】― 2014年
- 【上映時間】― 119分
- 【主題歌】― 「Like a flower」(歌:塩ノ谷早耶香)
- 【原作小説】― 「超高速!参勤交代」(著者:土橋章宏、発行日2013年)
- 【視聴方法】― amazon prime video、youtube、dTV、U-NEXT、Netflix
- 【amazon prime videoの評価】― ☆☆☆☆☆(4.2点)
- 【映画.comの評価】― ☆☆☆☆☆(3.5点)
「超高速参勤交代」は、38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞しました。
まとめ
ここまで、「超高速参勤交代」について紹介していきました。「超高速参勤交代」は、笑いと人情溢れる時代劇です。
また、コメディだけでなく人情などの心温まるシーンや、政醇の抜刀術の殺陣は思わず見入ってしまいます。
湯長谷藩という貧乏な藩の藩主、政醇が部下と一緒にどうやって参勤交代をしていくのか必見です。果たして、政醇と部下たちは5日間のうちに江戸への参勤交代を果たせるのでしょうか。
この作品を見終わった後、あなたはスッキリとした爽やかな気分になれますよ。