たまの休日、映画でも観てゆっくり過ごしたいと考えるでしょう。ですが、いざレンタルビデオ店に来てみたものの、種類が多すぎて何を観ようか迷う…そんな経験はありませんか?
映画に詳しい人でないと、どの邦画が注目されているのかもわからないですし、おすすめの邦画もわからないですよね。
どうせなら面白い映画が見たいなぁ…
そんなあなたに、今回は日本映画史に残る名作邦画を9つ、概要や見所、どんな人にオススメしたいかを含めて紹介していきます!
(トップ画像出典:https://pixabay.com/illustrations/projector-movie-projector-cinema-64149/)
日本映画界が誇るおすすめ邦画①『ウォーターボーイズ』
解説
まず最初に紹介するのは、妻夫木聡や玉木宏が男子高校生を演じた2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』。水泳だと思ったのにシンクロをすることになってしまった少年たちの汗と涙と笑いの物語です。
見所
高校生たちがシンクロに全く興味がない状態から、失敗して恥をかいたり喧嘩したりしつつ少しづつ友情を深めて、シンクロにハマっていく様子を96分という短い上映時間で丁寧に描き切っています。
評価
『ウォーターボーイズ』の評価は映画.comでは3.6、Yahoo映画では4.01、Filmarksでは3.7となっています。
こんな人にオススメ!
とにかく笑いたい人、高校生たちが頑張る姿を見て青春を感じたい人にオススメです。ちなみに『ウォーターボーイズ』はこの映画のヒットをきっかけにドラマ化されたり、海外でリメイクされています。
映画の予告編が残念ながら見つからなかったので、代わりに作中の爆笑ワンシーンを紹介します。これを見て面白いと思ったら、ぜひ視聴して見てください!
- 公開日:2001年9月15日
- 出演者:妻夫木聡、玉木宏他
- 上映時間:91分
- ジャンル:青春・コメディ
日本映画界が誇るおすすめ邦画②『ゴジラ』
解説
怪獣・特撮映画の原点。戦後からわずか9年後の1954年製作とは思えないほど迫力ある映像で、当時の映画業界に衝撃を与えました。水爆実験で誕生した怪獣という兵器に対する風刺も込められています。
見所
現代映画ではCGに頼りがちな破壊演出を、工夫と魅せ方で表現しており映像資料としても貴重な作品です。モノクロなので見辛いところもありますが、だからこそゴジラの恐ろしさがひしひしと伝わります。
評価
『ゴジラ』の評価は映画.comでは3.9、Yahoo映画では4.15、Filmarksでは3.9となっています。
こんな人にオススメ!
特撮好きなら絶対に一度は見た方が良い傑作です。2016年公開の『シン・ゴジラ』やハリウッド版などで最近ゴジラシリーズにハマった人も、ゴジラ伝説の始まりであるこの映画はぜひ観て欲しいですね。
- 公開日:1954年11月3日
- 出演者:宝田明、河内桃子ほか
- 上映時間:97分
- ジャンル:怪獣・特撮
日本映画界が誇るおすすめ邦画③『ALWAYS 三丁目の夕日』
解説
1958年(昭和33年)の東京の下町で暮らす人々の交流を描いたファミリー・ドラマ映画です。戦争から立ち直り、高度経済成長の波に乗って発展目覚しかった当時の日本文化や情景が精密に再現されています。
見所
建設中の東京タワーや当時の町並みを観るだけでも感慨深く、当時の生活を経験していないのにどんな人でもノスタルジーに浸れます。人々の温かさや未来へ期待の眼差しを向けている様子も見所です。
評価
『ALWAYS 三丁目の夕日』の評価は映画.comでは3.8、Yahoo映画では4.17、Filmarksでは3.7となっています。
こんな人にオススメ!
どんな年齢の人が見ても楽しめるので、家族でまったり観るにはオススメです。特に当時の日本を知っている人と一緒に住んでいる方は、思い出話を聞くことでより映画の魅力が高まることでしょう。
- 公開日:2005年11月5日
- 出演者:吉岡秀隆、堤真一ほか
- 上映時間:133分
- ジャンル:ファミリー・ドラマ
日本映画界が誇るおすすめ邦画④『リング』
※ホラー映画なので当然ですがショッキングな予告映像です。苦手な方は注意してください。
解説
ホラー映画界に衝撃を与えた快作。映像の中の女性が画面から出てきて、見た人を殺してしまう『呪いのビデオ』の謎をテレビ局ディレクターの浅川玲子(演:松嶋菜々子)が追求するというストーリーです。
見所
今でこそ始球式に登場したり、SNSで可愛くデフォルメされてネタキャラにされている貞子ですが、当時のインパクトは相当なもので、観る人に絶大な恐怖を与えました。全体的に暗めな映像が雰囲気を引き立てます。
評価
『リング』の評価は映画.comでは3.2、Yahoo映画では3.68、Filmarksでは3.4となっています。
こんな人にオススメ!
ホラー映画好きならぜひ観ていただきたい作品です。90年代では主流だったビデオテープやブラウン管テレビは最近の若い人には馴染みがないかも知れませんが、知らなくても十分伝わる恐怖演出の数々に戦慄します。
- 公開日:1998年1月31日
- 出演者:松嶋菜々子、中谷美紀他
- 上映時間:95分
- ジャンル:ホラー
日本映画界が誇るおすすめ邦画⑤『それでもボクはやってない』
解説
痴漢冤罪をテーマにした社会派ドラマ。現実に発生した事件を元に、冤罪で捕まった人の取り調べや刑事裁判の実態を赤裸々に描いています。
見所
日常生活で誰もが遭遇する可能性がある痴漢冤罪の恐ろしさが、リアリティたっぷりに表現されているのがポイントです。
被疑者として拘束されてからの流れがわかりやすく、社会勉強にもなる作品ですね。
評価
『それでもボクはやってない』の評価は映画.comでは3.5、Yahoo映画では4.16、Filmarksでは3.5となっています。
こんな人にオススメ!
通勤通学で電車を使う男性が観ると危機感を覚える作品です。痴漢は撲滅すべき最低の行為ですが「冤罪にかけるということは人の人生を壊すこと」だと知る機会になるので、女性にも観て欲しいです。
- 公開日:2007年1月20日
- 出演者:加瀬亮、瀬戸朝香他
- 上映時間:143分
- ジャンル:社会派ドラマ
日本映画界が誇るおすすめ邦画⑥『ザ・マジックアワー』
解説
『THE 有頂天ホテル』など数々の名作を手がけた三谷幸喜監督の最高傑作。クラブの支配人が売れない役者に殺し屋のフリをさせて、本物のヤクザとのトラブルを切り抜けようとするコメディー作品です。
見所
映画の撮影だと思い込んでいる役者と、役者を殺し屋だと信じるヤクザたちと、辻褄を合わせようとするクラブの支配人それぞれの思い込みやすれ違いにより、どんどんもつれていく関係性が面白いです。
評価
『ザ・マジックアワー』の評価は映画.comでは3.7、Yahoo映画では3.87、Filmarksでは3.7となっています。
こんな人にオススメ!
三谷幸喜作品が好きな人にはたまらない映画。キャラクターたちの行動によって物語が二転三転し、次はどうなるんだろう?と興味をそそられます。しっかりしたストーリーで笑いたい人にオススメです。
- 公開日:2008年6月7日
- 出演者:佐藤浩市、妻夫木聡ほか
- 上映時間:136分
- ジャンル:コメディドラマ
日本映画界が誇るおすすめ邦画⑦『キサラギ』
解説
自殺したアイドル、如月ミキの一周忌ということで集まった5人の男たち。最初は彼女の思い出を語り合っていましたが、1人の参加者がこぼした「他殺だ」という一言をきっかけに、状況が一変します。
見所
前半は5人のアイドルオタクが偏った愛を存分に語るコメディ映画でありながら、真犯人を推理するミステリーの要素もある稀有な作品です。熱くなっていく会話から導き出される真実に、あっと驚く事でしょう。
評価
『キサラギ』の評価は映画.comでは3.8、Yahoo映画では4.24、Filmarksでは3.7となっています。
こんな人にオススメ!
コメディだと思って観ていたのに、いつのまにか謎解きをさせられている…そんな斬新な展開を望んでいる方にオススメです。出演者に小栗旬や小出恵介などがいるので、俳優達のファンも楽しめます。
- 公開日:2007年6月16日
- 出演者:小栗旬、ユースケ・サンタマリア他
- 上映時間:108分
- ジャンル:コメディ・ミステリー
日本映画界が誇るおすすめ邦画⑧『12人の優しい日本人』
解説
アメリカの映画『十二人の怒れる男』をオマージュした作品で、日本にも陪審制があった場合に、どんな議論が交わされるかを想像して、三谷幸喜が脚本を書き下ろした作品です。
見所
立場も考えもバラバラな12名の一般人が、ある事件の犯人の『有罪or無罪』を審議するというお話ですが、検証や会話を繰り返すうちに参加者たちの主張が二転三転していき、先の読めない展開に目が離せません。
評価
『12人の優しい日本人』の評価は映画.comでは3.4、Yahoo映画では3.93、Filmarksでは3.7となっています。
こんな人にオススメ!
群像劇が好きな人は絶対にハマる作品ですね。一つの事象に対して多方面でアプローチをかけ、真実を追求していくというお話なので、論理的に考えられたシナリオがお好きな方にもオススメします。
- 公開日:1991年12月14日
- 出演者:塩見三省、相島一之他
- 上映時間:116分
- ジャンル:コメディ・サスペンス
日本映画界が誇るおすすめ邦画⑨『男たちの大和/YAMATO』
解説
最後に紹介する『男たちの大和/YAMATO』は、太平洋戦争で沈没した戦艦大和の乗組員達の壮絶な最期を描いた戦争映画です。終戦から60周年を記念して製作されました。
見所
国のために命を捨てる男達と、帰ってこないことをわかっていながら見送らなくてはならない家族。戦争によって生まれる痛みや悲しみを残酷なまでに表現しています。平和について考えさせられる映画です。
評価
『男たちの大和/YAMATO』の評価は映画.comでは3.2、Yahoo映画では3.74、Filmarksでは3.4となっています。
こんな人にオススメ!
戦艦や戦闘機といった軍事兵器に憧れを抱く人はその迫力に思わずうなることでしょう。戦争の事をあまりよく知らない人にも、過酷な過去を学び、平和になった現代のありがたみを実感して欲しいです。
- 公開日:2005年12月17日
- 出演者:反町隆史、中村獅童他
- 上映時間:145分
- ジャンル:戦争
今回紹介した9つの名作映画の情報まとめ
最後に9つの映画を表にまとめました。自分の気分に合わせて、観たい映画がすぐに見つかります!
作品名 | 映画のジャンル | こんな人にオススメ! |
ウォーターボーイズ | 青春・コメディ | 青春を感じたい人、とにかく笑いたい人 |
ゴジラ | 特撮・怪獣 | 特撮好き、映像技術の歴史に興味がある人 |
ALWAYS 三丁目の夕日 | ファミリードラマ | ノスタルジーに浸りたい、温かい話が好きな人 |
リング | ホラー | ホラー映画好き、ビデオに馴染みがない人 |
それでもボクはやってない | 社会派ドラマ | 満員電車を日常的に利用する男性、女性 |
ザ・マジックアワー | コメディドラマ | 三谷幸喜作品好き、とにかく笑いたい人 |
キサラギ | コメディ・ミステリー | 斬新なストーリー展開を求める人 |
12人の優しい日本人 | コメディ・サスペンス | 群像劇、論理的なシナリオが好きな人 |
男たちの大和/YAMATO | 戦争 | ミリタリー好き、戦争に詳しくない人 |
家族で観れる青春映画やコメディ、ド迫力の特撮や戦争モノ、じっくり観たいミステリー、サスペンス、怖い話でゾクゾクしたい方にはホラーや社会派ドラマと、幅広いジャンルを揃えました。
気分や状況に合わせて観たい映画を選べば、家族や友人、恋人、あるいはお一人でも素敵な休日を過ごすことが出来ます。
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。観てみたい作品は見つかりましたか?この記事を読んで、今回紹介した作品を視聴して貰えると嬉しいです。