2019年に公開された映画『ホテルムンバイ』をご存知ですか?2008年に起こったムンバイ同時多発テロの忠実に再現した映画です。
悲惨な大事件でしたが、その中でテロリストから多くの命を救ったホテルマンたちいました。
そんな彼らの奇跡の物語が再現された映画『ホテルムンバイ』のみどころやキャスト情報などを紹介するので、ぜひ最後までご覧になってください。
(アイキャッチ画像出典:https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/)
『ホテルムンバイ』の作品情報
- 公開日・・・2019年3月14日(イギリス)/2019年3月22日(アメリカ合衆国)/ 2019年9月27日(日本)
- 監督・・・・アンソニー・マラス
- 製作・・・・ベイジル・イヴァニク/ゲイリー・ハミルトン/マイク・ガブラウィ/ジュリー・ライアン
- 脚本・・・・ジョン・コリー/アンソニー・マラス
- 主演・・・・デーヴ・パテール
- 上映時間・・123分
- 配給・・・・ギャガ(日本)
- 音楽・・・・フォルカー・ベルテルマン
- 製作国・・・オーストラリア/インド/アメリカ合衆国の共同制作
- 言語・・・・英語
『ホテルムンバイ』のあらすじ
2008年11月26日の夜に、インドのムンバイにある観光客向けのホテルや鉄道駅など複数の場所でテロが起きました。
そこでは、多くの人がイスラーム過激派と見られる勢力に人質として捕らえられたり、爆撃、殺害をされてしまいます。
その実際に起こったテロをノンフィクション映画として撮影したのが『ホテルムンバイ』です。
映画では、タージマハル・ホテルに閉じ込められた500人以上の宿泊客と、宿泊客を救おうとしたホテルマンたちを中心に描かれています。
ムンバイ同時多発テロとは
ムンバイ同時多発テロとは、2008年11月26日夜、インド最大の都市であり商業の中心地でもあるムンバイで10件にも及ぶテロが同時に起こった事件です。
容疑者には様々な説がありますが、パキスタン系のテロリスト集団「デカン・ムジャーヒディーン」や「アル・カイーダ」「インディアン・ムジャーヒディーン」などではないかと言われています。
また、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅、五つ星ホテルのオベロイ・トライデントとタージマハル・ホテル、カマ病院など、人が集まりやすい場所が標的になりました。
この同時多発テロでは172人の死者、239人の負傷者が確認されるなど、世界に衝撃を与えた事件になっています。
『ホテルムンバイ』のみどころ
映画『ホテルムンバイ』のみどころは、タージマハル・ホテルのホテルマンたちが、自分たちも殺されるかもしれないという極限の状況で、宿泊客を守り抜いたところです。
結果として、このホテルでは多くの命が救われました。ホテルマンたちが勇気をもって立ち上がり、命がけで戦わなければ、犠牲者は何倍にもなっていたことでしょう。
この映画ではそんな勇気あるホテルマンたちの、ゲストファーストの精神が詰まった行動が忠実に再現されています。ぜひそこに注目して見てもらいたいと思います。
主演のデーヴ・パテールとは
映画『ホテルムンバイ』で主演のホテルマンを演じたデーヴ・パテールとは一体どのような人なのでしょうか?
彼はイギリス人ですが、顔の彫りが深く、インド系の顔なのが特徴的です。というのも、両親がケニア出身のインド系移民のイギリス人だからなのです。
また、2017年、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』で主人公サルーの大人時代を演じ、第70回英国アカデミー賞(BAFTA)助演男優賞を獲得するなどの活躍をしています。
映画の重要人物を演じたアーミー・ハマー
映画『ホテルムンバイ』で重要な人物のアメリカ人宿泊客役を演じたアーミー・ハマーは一体どのような人なのでしょうか?
アーミー・ハマーは、2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』でトロント映画批評家協会賞: 助演男優賞ノミネート、シカゴ映画批評家協会賞: 有望俳優賞を受賞した経験があります。
また私生活では、2010年にTVパーソナリティーのエリザベス・チェンバースと結婚。2014年と2017年にそれぞれ子供が誕生していて、2児のパパでもあります。
『ホテルムンバイ』の上記以外の主なキャスト
ナザニン・ボニアディ(ザーラ役)
ナザニン・ボニアディは、1980年5月22日生まれの女優です。イランのテヘランで誕生したイギリス系イラン人になります。
映画では、アーミー・ハマー演じるデヴィッドの妻役のザーラとして登場しています。
アヌパム・カー(オベロイ料理長役)
アヌパム・カーは、1955年3月7日生まれの俳優です。インドのシムラーで誕生しました。
映画では、テロの被害にあったタージマハル・ホテルの料理長役として登場しています。
ジェイソン・アイザックス(ワシリー役)
ジェイソン・アイザックスは、1963年6月6日生まれの俳優です。イングランド・マージーサイド州で誕生し、イギリス国籍になっています。
映画では、テロのあったホテルに居たロシア人の実業家役として登場します。
『ホテルムンバイ』の受賞や評価は?
世界に衝撃を与えた事件を映画化にした『ホテルムンバイ』は以下の映画賞などを受賞しました。
- トロント国際映画祭:正式出品作品
- アデレード映画祭:観客賞受賞
- パームスプリングス国際映画祭:監督TOP選出
(出典:https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/)
また、公式HPに映画誌からの評価が記載されています。「完璧な傑作」「魂を掴まれる」「圧倒的リアリティ」「手に汗握る傑作」「見事の一言!」「感情に電気が走る」など、絶賛のコメントが寄せられていました。
『ホテルムンバイ』を観た人の感想
ここでは、実際に映画を観た人の感想を一部抜粋して紹介します。
「エンドロール後にシーンはありません。早めにテロが始まりラストまで緊迫したシーンが続き、話にグイグイ引き込まれ面白いですが大変疲れます。最後の実際の映像で感動します。見て損なし。」
「自分の職業に誇りを持って、プロとして顧客本位の対応をとるホテルマンと上層部に都合良く使われ、神の名の下死を覚悟しテロを行う貧しい若者
当然ホテルの客は上流階級対比が見事。」「2008年のムンバイ同時多発テロを描いた作品。多少の演出や誇張はあるだろうが、現実に起きた事件という事実のみが持ちうる強さがこの映画にはある。説明は不要。必見、見ないと必ず後悔する。」
(引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/369103/review/?sort=lrf)
実際に映画を観た人の評価は高く、命がけで人々を救ったホテルマン達の姿に感動した人が多いようです。
また、映画では「いつ犯人に出会してしまうか」という非常にドキドキした状態が常に感じられ、テロの恐ろしさも痛感できるかと思います。
日本に住んでいると「テロ」あまり馴染みがないかもしれませんが、この映画を観ると、いつどこでテロが起こってもおかしくないなと考えさせられます。
『ホテルムンバイ』まとめ
今回は映画『ホテルムンバイ』のあらすじやみどころなど、ネタバレなしで紹介をしました。
2008年に起こったムンバイ同時多発テロは、172人もの命が失われてしまいました。テロの恐ろしさ、そして恐怖と戦い多くの命を救った勇敢な人々が忠実に描かれており、色々考えさせられるものがあります。
また『ホテルムンバイ』は2020年1月現在公開中のため、動画配信サイトやDVD・Blu-rayの情報はありません。気になった方は是非お早めに劇場へ足を運んでください。