学生の頃にしか体験できない青春時代が、ずっと続けばいいのにな・・・と思ってしまうことはありませんか?
アニメ映画「時をかける少女」はそんな青春時代の、いつまでも続くわけがないのに、でも続いてほしいと思ってしまう、若者の心情を描いた作品です。
この記事ではアニメ版「時をかける少女」の魅力を紹介していきます。この記事を読んでくれた方が、本編も視聴していただけたら嬉しいです。
(トップ画像出典:https://images.app.goo.gl/amiFz28EH8cQFM2S8)
「時をかける少女」とは?
アニメ映画「時をかける少女」は、「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守監督によるアニメ映画です。2016年に公開されました。
細田守監督がフリーに転向して初めて手掛けた作品でありながら、海外の映画祭でも多くの賞を受賞するなど高い評価を得ています。
ぼくが細田守監督作品として初めて鑑賞した作品であり、一発でファンになるきっかけとなった作品でもあります。
当初は小規模な展開だった
当初公開されたのは全国で21館のみと、小規模な展開でした。しかし、口コミの効果により上映規模は拡大し続け、最終的な興行収入は2億6439万40円を記録しました。
公開当時2006年は今ほどインターネットが普及していなかった時代です。それが口コミによってここまで人気を得たということは、それほど内容が素晴らしいということですよね。
一体どんなところがこの映画をそこまで人気にさせたのでしょうか?
「時をかける少女」のあらすじ
「時をかける少女」はタイムリープ(過去に戻れる能力)という能力を中心に話が進行していく青春物語です。
主人公は紺野真琴という女子高生。男友達と毎日野球をして遊ぶなど、活発でボーイッシュな女の子です。
彼女は、ある日突然タイムリープができるようになる能力を身に付けます。カラオケの時間をずっと繰り返したり、都合の悪いことはなかったことにしてなんでも思い通りの人生が手に入ったかに思えました。
しかし、友達だと思っていた間宮千秋に告白されたことで状況は一変します。突然のことに戸惑った真琴は、タイムリープの能力でその告白を無かったことにしてしまいます。
このとき、つい使ってしまったタイムリープが思わぬ事件の引き金となり・・・?
「時をかける少女」の見どころ①若さとスピード感あふれる物語
タイムリープ能力を手にした真琴は、後に回数制限が存在することを知るまで躊躇なく時間をさかのぼります。プリンを食べるため、野球で好プレーを見せるためなど本当に些細なことで能力を使用することもしばしば。
このためらいの無さが若さを象徴しており、同時に物語にスピード感をもたらしています。
若さとスピード感を目の当たりにした視聴者は、この映画がまぎれもなく青春時代を描いた作品であると実感できるでしょう。
そして、この映画が描いているものは青春時代そのものであるということが、2つ目の見どころに大きくかかわってきます。
「時をかける少女」の見どころ②恋愛だけがテーマじゃない
この作品をまだ観たことのない方はラブコメとしてこの映画を位置付けるかもしれません。
確かに主人公の真琴と千昭の恋愛模様は描かれます。しかし、「時をかける少女」が描いたのは恋愛だけではありません。
この作品のメインテーマは、恋愛も含めた青春時代という時期の儚さです。その儚さを表現するために、タイムリープができる回数に限りがあるという設定が活かされています。
回数制限付きのタイムリープ
前述したように真琴は際限なくタイムリープを続けるのですが、ある時回数制限があることに気が付きます。
能力の最後の1回を使い果たした時、真琴はある出来事に遭遇するのですが、そこで真琴は大きな後悔に襲われます。たとえどんな能力を手にしても過去を無かったことにしてはいけないのだと強く実感する出来事です。
人は今を生きることしかできないのだと高校生の少女が自覚することで、時の大切さを強い説得力で示してくれる作品が、この「時をかける少女」です。
真琴がどんな出来事を体験するのか?ぜひ本編で確かめてみてください。
「時をかける少女」で認知度を高めた奥華子
奥華子と言えば、この曲を聴いたことがあるのではないでしょうか?「お部屋探しマスト♪」でおなじみ、MASTのCMソングです。
一度聴いたら絶対に忘れることはないぐらい、キャッチーなCMソングを作ることで定評のある奥華子。そんな彼女の出世作が「時をかける少女」の主題歌に起用されていました。
- 「ガーネット」
「ガーネット」は現在でも奥華子の作品の中で最も大きな売り上げを記録した作品となっています。
「時をかける少女」の雰囲気にピッタリで、ぼくも大好きな曲です。本編と一緒にこの曲も気に入ってくれたら嬉しいです。
アニメ版以外にも作品が存在する「時をかける少女」
「時をかける少女」と言うと、現在ではアニメ版が最も有名かもしれませんが、原作小説や実写版が存在するのをご存知でしょうか?
それも、過去に作られた作品だけではなく、アニメ版が作られた後にも様々なメディアでリメイクされています。
アニメ版以外の「時をかける少女」
1983年には実写映画と小説が発表されました。これが世に出た最初の「時をかける少女」です。
1997年には再び実写映画化がなされました。前作の3年前を描いた前日譚という形が取られています。
そしてアニメ映画が公開された後の2010年には、アニメ版で真琴の声優を務めた仲里依紗の主演で、3度目の実写映画化がなされています。
芳山あかりという少女が主人公の物語ですが、実は彼女、アニメ版にも登場する芳山和子の娘であると設定されています。アニメ版のストーリーと何か関係があるのでしょうか?
実写版とアニメ版の関係
アニメ版に登場する芳山和子は、真琴の叔母であり「魔女おばさん」と呼ばれています。
真琴がタイムリープ能力を授かった際に「そんなに珍しいことじゃないわ」と発言したり、真琴に対して助言を行ったりと、不思議な人物です。
第1作目の主人公
この芳山和子、実は1983年版(1作目)「時をかける少女」の主人公だったのです。
自身もタイムリープを経験しているため、アニメ版では真琴に対して不思議なアドバイスを送ったりします。
アニメ版「時をかける少女」を観てより深くこの作品の世界観を知りたいと感じた方は、実写版や小説の方もご覧になってみてはいかがでしょうか?
「時をかける少女」への評価
アニメ版「時をかける少女」は、国内外の映画祭で複数の賞をもらうほど高い評価を得ています。
とりわけ大きな賞と言えば、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞と、シッチェス・カタロニア国際映画祭(シッチェス映画祭)のアニメーション部門 最優秀長編作品賞でしょう。
シッチェス映画祭とは国際映画製作者連盟公認の国際映画祭であり、毎年10月にスペインで開催されています。
「君の名は。」や「座頭市」と言った作品もノミネートされている、世界で最も権威のある映画祭の1つです。
ちなみに細田守監督は、「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」、「未来のミライ」でも、シッチェス映画祭のアニメーション部門 最優秀長編作品賞を受賞しています。
「時をかける少女」への感想
専門家から高い評価を得た「時をかける少女」ですが、我々一般人からはどのような意見が寄せられているのでしょうか?
細田守初監督の作品ですが、出来栄えは他のどの作品よりも完成度が高い傑作です。
強いて言うならサマーウォーズといい勝負になるくらいのクオリティですね。
何よりこれがもう13年前の作品だと言うことに驚きを隠せません。
最新作の未来のミライは結構酷評だったようですが、細田守監督の真骨頂は本作に詰まっているように思います。
細田守=夏そして青春という方程式を作り上げた作品ですね。
原作こそ筒井康隆作のSF小説なので、もちろんストーリーは素晴らしいのは言うまでもないですが、それをこのようにして映像化できた事がすごいと思います。細田守監督の次回作が、本作を超えるような素晴らしい作品になる事を今後も期待して未来で待ってます。
(出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%99%82%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3/324826/review/%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%A8%E4%B8%A6%E3%81%B6%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%82%91%E4%BD%9C/6173/?c=1&sort=lrf)
見終わった後にとても心に残った作品。ストーリーがどうだったとか、ここが面白いだとかそういった理屈抜きにただただ心を動かされた、すごく好きだなと思わされた数少ない作品です。
(出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%99%82%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3/324826/review/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81/5850/?c=16&sort=lrf)
夏感漂わせるのうますぎ映画
制服着てる夏ってあの頃は嫌だったけど今になると愛おしいなぁ ってこの映画観るといつも小中高の夏休みに戻りたくなる
特にグラウンドで3人でキャッチボールしてるシーンがお気に入り
何回観たか分かんないけど「未来で待ってる」にドキドキしなくなるぐらい観てることは確か
(あさみさんの感想)
(出典:https://filmarks.com/movies/24544)
「青春の夏」というイメージが強いようですね。夏と言えば同じ細田守監督の「サマーウォーズ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、個人的には「時をかける少女」の方をおすすめします。
青春時代のドキドキ感や儚さを体感したい方はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?
「時をかける少女」の視聴方法
「時をかける少女」を視聴するにはVOD(ビデオオンデマンドサービス)を利用するのをおすすめします。もしあなたがAmazon primeの会員であれば、レンタル機能を利用することで視聴が可能です。
まだ登録していない方は、初月は無料で利用することができますし、月額料を払っている限りは作品を何度も観返すことができます。
「時をかける少女」は何度観ても楽しめる作品ですので、ぜひVODを活用して鑑賞してみてください。
主なVOD(動画配信サービス)の特徴や料金を表にまとめましたので、こちらをご覧ください。
VOD | 料金(税込) | 取り扱いのある媒体・ジャンル | 特徴 | 無料体験期間 |
---|---|---|---|---|
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月額¥2,189 | 映画、ドラマ、アニメ、雑誌、マンガ、書籍、R-18etc… | ・最新作の配信がダントツで速い ・1契約で4アカウント作成可能 ・映画チケットの割引サービス |
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まとめ
以上、「時をかける少女」について解説してきました。主人公の真琴はタイムリープという能力を手にしたことで、どんな出来事に遭遇するのでしょうか?
タイムリープ、高校生という設定によって、「時間は有限である」というメッセージを強く実感できる作品だと思います。
ぼくが初めてこの作品を観たのは中学生の頃、TSUTAYAのレンタルを利用して視聴しましたが、「自分の学生生活もいつか終わっちゃうのかな・・・」と切ない気持ちになったのを覚えています。
青春の甘酸っぱさと、今を生きようという気分を味わえる名作ですので、気になった方はぜひ視聴していただけたら嬉しいです。